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AMD派待望の「RX Vega」はハイエンドGPUにおける周回後れを取り戻せるか?

2017年08月21日 11時00分更新

文● 加藤勝明 編集●北村/ASCII編集部

 それでは実ゲームベースのベンチマークに入るが、まずはDX11ベースのゲームから始めよう。まずは「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」の公式ベンチを使う。画質は“最高品質”、画面解像度はフルHD/WQHD/4Kの3通り(以降同様)で計測した。スコアーでは今ひとつピンと来ないのでテスト中の平均fpsも比較する。

「FF XIV:蒼天のイシュガルド」公式ベンチのスコアー

「FF XIV:蒼天のイシュガルド」公式ベンチの平均フレームレート

 FF14はもともとNVIDIAの“GameWorks”を活用して作られているので、GeForce系が圧倒的に有利。ここでのベンチ結果もそれを反映したものとなった。とはいえ、一番スコアーが低かったVega 56でもWQHDで平均60fps以上だせるパワーを持っている。Radeonしか使いたくないが、RX 580ではちょっとパワーが……という人にはVegaは福音となるだろう。

 続いては「Tom Clancy's Ghost Recon: Wildlands」のベンチマーク機能を利用する。このゲームの一番重い設定(ウルトラ)ではGameWorksの機能の中でも特に重い“Turf Effects”などがふんだんに使われているため、Radeonは相当不利。Turf Effectsがオフになる1段階下の“非常に高い”設定で計測した。

「Tom Clancy's Ghost Recon: Wildlands」1920×1080ドット時のフレームレート

「Tom Clancy's Ghost Recon: Wildlands」2560×1440ドット時のフレームレート

「Tom Clancy's Ghost Recon: Wildlands」3840×2160ドット時のフレームレート

 フルHD環境ではVega惨敗……GeForce系に最適化されているゲームなので予想通りだったが、WQHD以上になるとわずかにVega 56/64の方が良い結果を出している。HBM2の効果なのかNCUがすごいのかまでは不明だが、GeForce系有利なゲームでも負荷が高いとVegaが光る局面もある……ということがわかった点は収穫だった。

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