鍋焼うどん、鍋焼うどん、鍋焼うどん。
ある日私の頭の中は鍋焼うどんでいっぱいでした。名前がナベコと“なべ”で共通しているからでしょうか。関係ないのですが小学生のころ男子から天丼とあだ名をつけられたことがあります。どうしてでしょうか。
さて、興奮していたのはキンレイのプレミアム鍋焼うどんが届いたから。
■キンレイが1食800円の高級鍋焼うどんをやっていた
キンレイといえば冷凍鍋焼うどんで有名なメーカー。例えばセブン-イレブンのプライベートブランドの鍋焼うどんも製造元はキンレイです。アルミ鍋をそのまま火にかけられるので手間が少なく私もよく食べていました。スーパーでは「お水がいらない」シリーズとして袋入りの冷凍鍋焼きうどんを展開しています。1食300円~350円程度。
そこにきて、キンレイ通販オンラインショップ専用の「おとり寄せコレクション 鍋焼うどん」は3食セット2400円で発売。1食あたり800円です。
そう、高級品なのです!
キンレイの鍋焼うどんを一度食べた方ならおわかりだと思いますが、通常のものでも、おいしい。冷凍食品で簡単に作れるけれどおつゆは本格的な関西風の出汁の味。具材も水分が抜けた感じがなくとてもおいしくいただけます。基本の味がしっかりしているので、野菜を加えて、自分好みにアレンジすることもできます。
■スーパーで売っている鍋焼うどん(約310円)と食べ比べた
ただでさえおいしいキンレイの鍋焼うどんですがプレミアム製品はどんなにおいしいことでしょうか。気になって取り寄せてみたのです。せっかくなので、スーパーなどで売られている通常の「お水がいらない 鍋焼うどん」(購入価格約310円)とどう味が違うか、食べ比べてみますよ。
■800円の鍋焼うどん
■310円の鍋焼うどん
まず調理したのはスーパーで売っている鍋焼うどん。
ところでみなさん、鍋焼うどんの具で一番何が好きですか? 私はシイタケが大好きです。シイタケからよい出汁が出るし、シイタケ自体にもおつゆが染みてとにかくおいしいのですよね。シイタケ楽しみだな~。
■横から見ると三層構造でおもしろい
この日は撮影のためにIHヒーターとIH対応の鍋を会社に持ち込みました。給湯室をお借りしてグツグツ……。給湯室を利用した編集部員には、良い香りの飯テロでご迷惑をおかけしました。
■310円の鍋焼うどんができた
いや~、おいしい!
鰹節、こんぶなどから丁寧に出汁をとったという関西風のおつゆは味わい深くて食欲をそそります。色はそこまで濃くないですが味はしっかりありますよ。日本人が好む味わいです。
麺は中太で良い食感。なめらかですがコシもしっかりあって、ぶちっとちぎれることはありません。
■普通に、普通以上においしい
具材は、シイタケ、鶏つくね、海老、かまぼこ、お麩、白菜、ほうれん草、油揚げで8種類。
まず、鶏つくねをいただきました。大きめでうれしいし味もおいしい。かまぼこはプリっと食感。お麩や油揚げはおつゆをたっぷり吸っています。
海老は小さいながらに食感があって満足いくものでした。さて、お楽しみのシイタケも食べようかな……。
ちょうどおとり寄せコレクションの鍋焼うどんも煮込みが終わったので丼に移してみました。
■800円の高級鍋焼きうどんができた!
こちらが1食800円するプレミアムな鍋焼うどん。
見た目からして豪華ですね。玉子焼、ほうれん草、鶏肉、えび、シイタケ、鶏つくね、鱧かまぼこ、お麩、油揚げと9種の具材が入っています。スーパーの鍋焼うどんには入ってなかった玉子焼が入っていますし、シイタケはなんと“どんこ“(肉厚でかさが開ききっていないもの)だそう!
いただきま~す。まずは、おつゆをすすってみました。
ぜんっぜん違います!! 昆布の風味でしょうか、出汁の風味がよりきいていて、塩味の角が立ったところがなくスーパーのものより上品。
■ひと口で違いがわかる
枕崎産かつお節、土佐清水の目近節、道南産天然真昆布などからとった出汁ということで、素材からしてこだわっているよう。
スーパーの鍋焼うどんも十分においしいと思ったのですが、比べてみるとやや塩味の押し出しが強く、味がシンプル。おとり寄せコレクションの鍋焼うどんはより出汁の風味に奥行きがあり洗練されています。
■麺もおいしい! まるでシルクのよう
麺も違いました。三重県産小麦“あやひかり”を使用したという麺は、表面がちゅるんとシルクのように繊細で滑らか。製麺所の茹でたてのうどんを食べた時のような感動がありました。弾力もあっておつゆともバランスがよいです。
スーパーの鍋焼うどんがおいしくないわけではないのです。スーパーのものが普通の鍋焼うどんとしたら、お取り寄せコレクションのものはハレの日に食べる鍋焼うどん。ちょっとした和食屋さんと同等以上のレベルだと思います。
■コジマさんと一緒に試食してた結果
同じくグルメ担当のコジマさんもキンレイの鍋焼うどんに興味深々。おいしいので食べてみてくださいと、ふたりでつっついて試食することに。
いや~、おいしい、普通のキンレイもおいしいけど、おとり寄せのはさらにおいしい、なんて会話をしながらふーふーしました。
具材はどうかな、と鶏肉からつっついてみると大きな切り身でかつ柔らかく、冷凍食品とは思えないクオリティでした。自分で鍋焼うどんを用意するより確実にレベルが高そうです。さて、私の一番好きなシイタケは?
「いや~さすが高いだけあって、おとり寄せのほうのシイタケはおいしいですね」
あれ。
「スーパーの鍋焼うどんのシイタケもおいしかったけど、おとり寄せのほうが厚みがありました」
えーーーーーーーー。シイタケ、食べちゃったの?
「おとり寄せのほう、玉子焼もおいしかったですよ」
えええーーーーーーーー。玉子焼まで!
うそ、やだ、食べたかった、シイタケ、玉子焼。
確かに一緒に食べましょうとは言ったけどまさか私の好きな具材から食べられてしまうとは思わなかったです。玉子焼はいったいどうおいしかったのでしょうか? 甘かったの、しょっぱかったの?
■食べられなかったシイタケ
「海老も食べていいですか?」
……。
私の無言の抗議に気がついたようで、幸い、おとり寄せコレクションの鍋焼うどんの海老は死守することができました。
海老は殻つきでスーパーのものと比べてひと回り大きいです。ムキムキして食べて高級感を味わえました。
ですが、シイタケ、玉子焼、シイタケ、玉子焼、シイタケーーーーーーー!!
■きっと、おいしかったでしょう
枕崎産かつお節、土佐清水の目近節、道南産天然真昆布などからとった高級な出汁にしみ込んだシイタケはさぞおいしかったでしょう。どんこというとシイタケの中でも肉厚で食べごたえがあるもの。そんなシイタケが鍋焼うどんに入っていると、噛むとじゅわっとおつゆが出てきて、食感はぷりぷりで。
私は想像することしかできません。残念です。きっと食べる価値は大いにあったはず。とてもおいしかったはず。玉子焼もふんわりしていておいしかったはず。
この喪失感を打開するためには……。
■1食500円の高級冷凍きつねうどん
一緒に買っていた「おとり寄せコレクション きつねうどん」も煮込んでみました。3個セットで1500円なので、1食あたり500円。鍋焼うどんよりは安価ですが、油揚げとネギだけが乗ったうどんでこの価格はやはり高級ではないですか。
おつゆを吸ってタプタプしたお揚げ。ふっくらしていて厚みがあります。
噛り付くと、うわー、これはおいしい、たまりません。甘辛い濃いめの味付けで、食べるとおいしいおつゆがたくさんでてきます。出汁は北海道産天然真昆布の一等級を使用。麺はシルキーでもちもち。
付属の七味唐辛子を使ってみてもピリリとアクセントになってステキ。
いやー、おいしい最高。これはコジマさんに一緒に食べようなんて言いません。ひとりで食べます。あー、お揚げおいしい。もうシイタケ食べなくて大丈夫だもん。
■遅めのお中元にもよさそう
ところで、夏場ですがオフィスに冷房がきいているのでかえって鍋焼うどんのような温かい食べ物は染みましたね。おとり寄せコレクションの鍋焼うどんには今の季節にぴったりなお中元のセットがありました。プレミアム感があるし、老若男女に好まれるので、ギフトで贈ると喜ばれそう。私もまた鍋焼うどん食べたいです。今度はシイタケちゃんと食べたいです。
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ナベコ
おいしいものをひたすら食べる人。お酒も好き。グルメ連載やっています→「寅年生まれ肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 人気記事「酒好き必訪!超コスパの神楽坂「塩梅」の日本酒飲み放題 」「アラサーが女子大生にまんまと成りすませるか試してみた」など。 Facebookやってます!
訂正とお詫び:内容を一部訂正しました(7月19日)
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