週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

揚げ物専門店「アゲモンオールスターズ」に行ってきた!意外にもヘルシー

激ウマとんかつが衝撃の低カロリー!テクノロジーで揚げ物革命

2016年12月08日 17時00分更新

揚げ物ウマーイ! おいしー!! でもカロリーが気になる。

 ごきげんよう、記者ナベコです。揚げ物大好きです。でも一応はダイエットも気になるので、揚げ物はほどほどにしたい。

 で、ですが……。

 「テクノロジーを駆使したフライ技術で油の吸収を防いでカロリーダウン」とうたった揚げ物専門店のキャッチコピーが目に飛び込んできました。カロリー気にしなくてもいい揚げ物があるなら食べたいではないですか!

揚げ物ばっかり「アゲモンオールスターズ」に行って来た

 九段下にこの夏新しくできた「アゲモンオールスターズ」。店舗名からお察しのように、トンカツ、天ぷら、からあげと揚げ物の人気選手が揃っております。みんな大好き揚げ物!

 ランチタイムには定食を食べられるリーズナブルな食堂として、夜は揚げ物をつまみに気軽に飲めるちょい飲み屋さんとして利用できます。

店内はカウンター席がメインなので、ひとりでもフラリと立ち寄れるイメージ。スタンディングではなく椅子はあります。

運営は飲食大手のダイヤモンドダイニング。他ブランドに「キリストンカフェ」などがあります。実は店舗に飾られている「揚」の書は松村厚久代表取締役社長が筆をふるったもの。

 さてさて“テクノロジーを駆使したフライ技術”ってなんでしょう。カロリーカットできるというのは本当なのか。

 秘密は、導入しているフライヤー専用の装置にありました。

 アゲモンオールスターズではevertron(エバートロン)という会社が手掛けている「Dr.Fry(ドクターフライ)」というフライヤーに設置して使用する装置を採用しています。これがスゴイ。揚げ物をおいしくし、そしてカロリーもカットするということ。

evertron(エバートロン)の「Dr.Fry(ドクターフライ)」という装置。写真は電極板。

 装置は、電極板、電波発生装置、ケーブルからなるユニット。既存のフライヤーにあとから取り付けるというもの。

 カロリーカットの理由は、電波振動でした。

 フライヤーの中に入れた電極板は50KHzの電波を発生。毎秒5万回の電波振動をフライヤーに入れた食品に与えることができます。

 電波振動によって何が起こるかというと、食品に含まれる水分の粒が細かくなり、表面がきめ細かくなる、とのこと。

 詳しい説明によると「水素結合ネットワークが電波振動によるプラスとマイナスに分極する構造に再編成される」そうです。水分の粒が小さくなることで、素材本来のおいしさが引き出され、また、揚げても水分(うまみ成分)を高く維持できるそう。エバートロンのデータによると、フライドポテト100gの場合、通常のフライヤーでは水分が59.5gだったのに対して、装置を使用したものは63.3gも水分が残った、とあります。

取材時に揚げ物を担当してくれたスタッフさんは揚げ物歴4ヵ月ということでした。ドクターフライは熟練の技術がなくても揚げ物をおいしく揚げられるという点も売りしています。

 衣から余分な水分を飛ばすため、油切れがよくなり、オイルカット、カロリーカットも可能と、きくからに良いことづくし。気になるカロリーですが、フライドポテト100gの場合、通常のフライヤーでは273kcalで、装置を使用すると222kcalにダウンしたと数値が公開されています。

 エバートロンの公式サイトにはドクターフライの導入店が掲載されており、富士そばなど大きなチェーンも挙がっていることから、飲食業界で注目されていることが見てとれますよ。

ロースカツ サックサクでおいしい~

 なんだか難しい話でしたが、要はスゴイ技術の装置を導入していて、それによってカロリーカットが期待できるということ。ですが、あくまで店舗側の一番の売りは「おいしい揚げ物」。

 論より証拠と食べてみました。酒飲み記者は串カツ屋にこそよく行きますが、揚げ物専門店で酒を飲むという経験はなかったかも。

「豚ロースカツ」(400円)。この値段でおっきい!

 みんな大好き「豚ロースカツ」。400円です。大きいです。この値段でこの大きさかと、まずコスパに驚きました。ちゃんとキャベツも添えられています。ソースはウスターか中濃、ご自由に。

 うまい~!

 いや、揚げ物っておいしいもの。まずい揚げ物なんてない。でも、400円でこのボリュームという点もふまえて考えると、すこぶる上等。この値段でこんなおいしいの?

衣はサックサク。身はしっとりと上品な仕上がりでした。

 特徴はサックサクの衣。パラリと揚がっていて、歯ごたえが良いです。

 肉はしっとり柔らか。装置の効果に“食材内部の水分が保たれる”という点もあるようですが、確かに肉の水分量が多くしっとりしていると感じます。丁寧な、味。

 私はもうちょっと衣がたっぷりついているのが好きなのですが(衣大好きー!)、胃にもたれる感じがなく心地よくバックバク食べられる上品なロースカツでした。

プハー! ビールが進む。「アサヒスーパードライ」は300円。

 揚げ物のおかげでビールが進みます。なお、「アサヒスーパードライ」は中ジョッキ300円とお手軽価格。ちなみにドリンクメニューにはホッピー(セットで450円)もあってまさにちょい飲み屋のラインナップ。ひとりで立ち寄るのにちょうどいいなあ。

オススメはおでん 揚げ物も、鶏白湯風のも

 トンカツ以外にもあれこれ食べてみましたよ。「野菜の天盛り」は500円。正直に、安い。

「野菜の天盛り」(500円)。

 特にナスの天ぷらは衣がカラッ、中は水分たっぷりでふわふわ。「よく揚がっているなあ」と感心してしまいました。

 記者のオススメは「おでん大根」の天ぷら。200円。

「おでん大根」(200円)。

 おでんの天ぷらって珍しい。私は食べたことなかったです。しっとりと出汁がしみ込んだおでん。口に入れると、衣はサクッ、おつゆがジュワっと口の中に溢れ、とても美味。上に載ったトロロ昆布もおいしいです。

衣はサクッ、おつゆがジュワ~。

 おでんの天ぷらは、少し調べてみても提供している店舗がなかなかありません。揚げ物ってどうしてもジャンキーな印象があるかもしれませんが、しっとりしたおでんの天ぷらはちょっと別格です。

 揚げ物ではないおでんもやっていました。盛り合わせで1000円。冬季限定です。

揚げ物だけではなく、おでんもやっています。

 この日の盛り合わせは10種。10種で1000円ってとてもお得ではないですか。単品の注文も場合によっては可能ということ。鶏白湯のような鶏出汁のスープで、染み入るおいしさです。お雑炊も進むだろうな。

「ハムカツ」(250円)はこの分厚さ。ビバ・アゲモン。

 アゲモンオールスターズは現在1店舗のみで、場所は九段下の「ホテルグランドパレス」の道路隔てて向かい。サラリーマン街という雰囲気ではないので、夜はやや落ち着いていました。お近くにお勤めの人には穴場。

 宴会は基本的に受け付けていないのですが、裏メニュー的に天ぷら食べ放題、飲み放題で3300円というのをやっているそうです。詳しくは店舗に問い合わせてみてください。

お会計はチケットで前払い制です。大衆的な雰囲気。

え……高級日本酒「梵(ときしらず)」が置いてある

 さてさて。

 揚げ物も良いのですが、酒好きな記者が何より驚いたのは、全体的に大衆的なお店なのに、厳選日本酒として海外でも有名な「梵(ときしらず)」「瀧自慢 辛口純米」が用意されていたこと。各120mlで800円。

 それぞれ海外でも人気な日本酒というところが共通点です。

プレミアムな日本酒「梵(ときしらず)」を飲みました。ふぉ~、おいしい!!

 福井県の加藤吉平商店が手掛ける梵はアメリカやカナダ政府主催の式典にも採用されており、三重県瀧自慢酒造の瀧自慢は伊勢志摩サミットで提供された、という国外からも評価が高い日本酒。

 単価が安い飲み屋ではあまり見かけないはずですが、九段下は海外からの観光客も多いという背景から用意しているとのことでした。

うまい日本酒をふらっと飲みたくなった時に駆け込む、という手もあり。

 取材時には梵を飲みました。ふわ~、フルーティー、おいしい~!! 揚げ物に合わせて飲むというより、おでんに合わせて飲むのも良いですね。1杯800円なのでけして安くはないですが、気軽に立ち寄ってうまい日本酒を流し込みたい時にはあり。いや~、まさか。気軽な揚げ物専門店で梵に出あえるなんて!

 ……! 先ほど食べ放題飲み放題も裏メニュー的にやっていると書きましたが、残念なことに梵、瀧自慢は飲み放題対象に含まれないということ。

 ぐすん。

 以上、ナベコのレポートでした!



アゲモンオールスターズ
住所:東京都千代田区九段北1-10-5 サンブリッジ九段ビル1F
営業時間:ランチ11:30~15:00/ディナー17:30~23:00
定休日:日・祝(1月1日は休み)


ナベコ

寅年生まれ、肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。30歳になったので写経を体験したい。Facebookやってます!

人気の記事:
酒好き必訪!超コスパの神楽坂「塩梅」の日本酒飲み放題 」「串カツ田中が100円均一なので、一番高い串を食べてきた」「アラサーが女子大生にまんまと成りすませるか試してみた」「“噂のダイソー100円ワインを飲んでみた

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事