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人気自撮ラー・りょかちさんにインタビュー

今どき自撮り女子の実態に迫る!"かわいい"のヒントはAVにあり?

2016年09月23日 18時00分更新

 自撮りをしたことはありますか? おいしい食事と一緒に自分の顔をパチリというのは今どき女子には当たり前。そんな自撮り文化に「ASCII倶楽部」の特集「スマホ超自撮り術!!」で迫りました。

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 以下は、特集内で掲載した自撮ラー・りょかちさんのインタビューの抜粋転載です。

自撮ラーりょかちさんにきいてみた「自撮りの私は本当の私じゃない」

 自撮りをめっちゃしている人のことを“自撮ラー”と紹介してきた。いったいどういう人が自撮ラーなのか、なぜ自撮りをするのか、実態に迫ろうではないか。

 自撮ラーとしてTwitterで人気のりょかちさんはIT系に務める社会人1年生。自撮りに目覚めたのは昨年の11月頃なので、自撮り歴はまだ1年経たないほどである。いったい自撮りに何を見出したのだろうか。アスキーの記事のために自撮りをするようになった記者と、女子会トークをした。

自撮ラー・りょかちさん。自撮りをする時、瞬間的にパシャリと撮るのではなく、カメラを見ながら写り方や光の加減をじっくり調整しているのが印象的だった。

●上目づかいはりょかち的にNG 「スナップ」が正解

ナベコ「さっそくですが、かわいい自撮りを撮るコツを教えてもらえますか?」

りょかちさん「光と角度が大切です。自撮りは顔面課題解決って私は言っているんですけど、まずは自分の顔の“ブスなところを見極めること”が大切ですね。例えば、大きく分けると顔面の上半分ブスと下半分ブスってあるじゃないですか。頬の輪郭が気になる下半分ブスの人は、光で影を出しつつカメラの角度をつけて撮ると良いと思います」

ナベコ「上半分ブスと下半分ブス。すごい言葉ですが超わかります。私は顔が丸いのが悩み」

りょかちさん「そしたら角度をつけるのと、あとなるべく頬が見切れるように端に寄っちゃうと良いですよ」

ナベコ「輪郭を消しちゃうんですね」

りょかちさん「そうです。私の場合、鼻が広がっているのが嫌いなので、横を向いたりしてます。鼻の上の筋に線に光を当てて、小鼻の丸いところが見えないようにしています」

ナベコ「そんなところまで。他にも気にしていることはありますか?」

りょかちさん「黒目の部分が大きくないので、上目づかいにすると白目が目立って怖い感じになっちゃうんですよ。だからカメラを上に構えるのではなく、正面にカメラを構えて手首で下向き30度くらいの角度をつけて撮っています」

ナベコ「手首のスナップなんですね!」

りょかちさん「はい。あとは黒目の一番広い部分と白目の一番広い部分がなるべくずれないようにしています。白目の部分があまり出ないように……」

ナベコ「白目と黒目を……。難しいですね」

りょかちさん「はい、高等技術です(笑)。やっているうちに感覚がつかめると思います」


●実はコンプレックスだらけ 小学生のころ学年で一番太っていた

ナベコ「自分の顔のことをしっかり研究しているんですね。失礼ですが、もともと顔にコンプレックスがあったり……」

りょかちさん「コンプレックスばかりです。小学生のころ体重が64kgあったんですよ。学年で一番太っていました。好きな男の子から“顔で勝負できる人じゃないよね”って言われたこともありますし」

ナベコ「え……! 見えない!!」

りょかちさん「だからこそ、うぬぼれすぎず冷静に顔のパーツを研究できるのかもしれませんね……」

ナベコ「今はコンプレックスを克服した感じでしょうか。自撮り写真が“かわいい”ってこんなにも有名になっているじゃないですか」

りょかちさん「うーん、盛れた自分の顔は別人なので。批難されても褒められても客観的に見ています」

ナベコ「別人でない素の自分として使っている裏アカウントはあったりしますか?」

りょかちさん「Twitterのアカウントはたくさんあります。趣味ごとにアカウントを分けたり公開していないものもあります。でも、どれかが私でどれかが私じゃないみたいな感覚ではなくて、“りょかち”も自分の一部分を拡張してわかりやすくしたキャラみたいな感じです。裏アカウントだけが自分を表現してるって感覚もないです」

ナベコ「わかるのが、私も“アスキーのナベコ”として記事に登場しているので、ナベコというキャラにあった自撮りをしたりします。グルメが担当なので肉を食べたり酒を飲んだり。完全に自分かというとちょっと違うけど、完全に別人というわけではない」

りょかちさん「まさにそういう感じです。りょかちはりょかちというキャラクターで、アバターなんです。かわいいと言われてもそのまま自分の評価にしているわけではないです。ただ、自撮りをすることで自分の顔の良い部分と悪い部分がわかってきたので、リアルでも応用できるようになってきました」

ビールを持ってインカメラでパシャリ。

自撮りはこちら。


●みんな“別人”だってわかった上で自撮りを楽しんでいる

ナベコ「もともとコンプレックスがあるというのはわかりました。でも自撮りをしていると“自分に自信があるから自撮りをしている”と言われたりしませんか?」

りょかちさん「私も自撮りをしていない時はそう思っていました。だけど本当は、自撮りで盛った写真は普段の自分とは違うということは本人が一番わかっているはずなんですよね」

ナベコ「盛るのって意識的ですからね」

りょかちさん「自分に自信があるとか関係なく、自分が強調したい良い部分がちゃんとかわいく撮れていたら、うれしいしみんなに見てもらいたいってなるのは普通じゃないですか!?」

ナベコ「そうですよね。私はかわいく撮れたら“うまく変身できたので褒めてー”って気持ちになります」

りょかちさん「やろうと思えばすぐ盛れている自撮りを撮れるようになったし、今は見てもらうための吐き出し口もたくさんあるし、かわいい自分をSNSにアップしたくなっちゃうと思うんです。自撮りを否定する人も、どこかにお出かけしたら記念写真に自分も写りたいじゃないですか、どうせ写るならかわいく写りたいじゃないですか」

ナベコ「卒アルとか。あれの写りがひどいと悲惨ですよね。私は禍々しいものとなってしまったので厳重に封印しています」

りょかちさん「写真さえちょっとかわいく撮れていたら良い思い出だから何度も見返すし人にも見せるんですけど、ひどい顔だと人に見せられなくなるじゃないですか」

ナベコ「卒アル問題は深刻ですよね」

りょかちさん「そうなんですよね。だからできればかわいく写りたい。自分がかわいいと思うから周りに見せたいというより、周りに見せたいからかわいく写りたいという感覚です」

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