インフラから始まった会社だから社会課題の健康に取り組む
すでに話で出ているが、NTTドコモは4月にdヘルスケアパックというサービスをスタートしている。月額500円でフィットネス系アプリをまとめて契約できるもの。4サービス12アプリが使い放題で、ムーヴバンド3や「ねむり時間計」などが特別価格で購入できる。
dヘルスケアパックのなかには歩数をカウントし世界各国の観光地を疑似的に巡ることでdポイントをゲットできる「歩いておトク」なども含まれている。
―― dヘルスケアパック全体でユーザーから要望や多くもらう意見はあるんでしょうか?
杉本 全体でいうとRuntastic Orbit 01とムーブバンド3がサービスに紐付いているので、それぞれの情報をクロスさせてほしいという要望はあります。Runtastic Orbit 01を付けているから「歩いておトク」でもポイントが貯まるようにしてほしいなどですね。
横山 ご要望はこれから出てくるかと思っています。我々も健康系で食事関連はちょっと弱いなどと考えていたりしますが、いまユーザーの声として挙がってきているわけではないんですね。いったんは歩いておトクでとても満足していただいている部分があると思います。
―― ヘルスケアやフィットネスになぜ注力しているんですか?
横山 ドコモがスマートライフと呼んでいる新たな領域の事業をやってきたという思いがある中で、ヘルスケアは間違いなくひとつあるだろうと考えて取り組みをしているのが大前提です。なぜヘルスケアが新たな領域の事業のひとつなのかというと、健康への意識を高めていかないと、という声が大きくなってきています。また日本の社会的課題で言っても、医療費が財政を圧迫しているという話もあります。その中で気持ちを健康へと向けてもらえると社会課題の解決につながっていくんじゃないかなという思いもあります。ドコモはインフラ事業から始まっているので、社会を支えるという企業ミッションからいうと親和性があるんじゃないかと考えて取り組んでいますね。
―― 高齢者社会になってきて、健康が気になる高齢ユーザーにサブスクリプションで確実にリーチする目論みもあったんでしょうか?
横山 それもなくはないです。ただ高齢者の方が、というよりももっと手前ですね。いまのうちに体を動かしておけば健康で病院のお世話にならないで済むじゃないですか。なかなか運動する時間も取れないといってズルズル来てしまうケースもあります。そこをもう少しよくすることで世の中が変わってくるといいなと思っています。
―― 啓蒙ありきな部分が大きいのでしょうか?
横山 そうですね。もちろん企業ですので、啓蒙だけやるわけにはいかないですが(笑)。とはいえ社会的な意義は意識しながらやっていきたいというのはあります。
―― 最後に、7月末から急に歩く人が増えたと思いますが、正直ポケモンGOについてはどう思っていますか?
横山 まずは歩きスマホはよろしくないと(笑)。
―― そうですよね(笑)
横山 周囲の安全に気を付けて楽しんでいただければと思っています。実際にユーザーさんのSNSなどを見ると歩いてオトクとポケモンGOをダブルでやるとオトクだよねという声はあるので、ぜひポケモンGOをやるなら歩いてオトクを使っていただきたいです(笑)。
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