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爆売れGTX1080の弟ぶんの性能はいかに?

性能はGTX980Tiに匹敵? Pascalベースの準ハイエンド「GeForce GTX 1070」をレビュー

2016年05月30日 12時00分更新

 従来のアーキテクチャよりワットパフォーマンスを向上させ、VR向けの機能を拡充したPascalベースの新ハイエンドGPU「GeForce GTX 1080」が発売されたのが5月27日(関連記事)。だがその興奮も冷めやらぬ今日5月30日、今まで全貌が明らかにされていなかったもうひとつのPascal、すなわち「GeForce GTX 1070(以下、GTX1070)」のベンチマークが解禁となった。

 GTX1070の正式発表でも明らかにされていた通り、発売は6月10日。かつてのリファレンスモデルこと「Founders Edition」は449ドル(サードパーティのオリジナルクーラー付きは最安379ドルから)と、GTX1080よりも250ドルも安い。国内の初値はおおよそ7万円台と予想されている。

↑6月10日より発売開始となるGP104ベースの準ハイエンド「GeForce GTX 1070 Founders Edition」。米国内の想定価格(MSRP)は449ドルとなっている。

 今回もGTX1070のFounders Editionを入手することができた。早速ベンチマークなどを通じて性能を明らかにしていきたい。

SP数は4分の3だがメモリーバス幅はそのまま

 まずはPascalとは何ぞや? 既存のGeForceに比べてどこが変化したか? については、GTX1080ベースの解説(関連記事その1)(関連記事その2))をご一読頂きたい。

 GTX1070でもVR向けの機能(Simultaneous Multi Projectionやプリエンプション対応)やFastSync、AnselといったGTX1080で導入された要素は共通で備えている。ただしGTX1070では搭載メモリーが10GHz動作(相当)のGDDR5Xではなく、GDDR5になっているのが設計上の違いだ。コストダウンのためでもあるし、ざっくりと25%減ったSP(CUDAコア)に合わせた設計であるとも考えられる。このあたりがパフォーマンスにどう影響するのかが見どころだ。

↑現行GeForceとGTX1070のスペック比較

↑「GPU-Z」によるGTX1070 FEの情報。まだGPU-Z側が完全対応していないため、一部の情報にヌケがある

↑GTX1070(上)とGTX1080(下)の比較。どちらもFounders Editionなのでクーラーの作りは全く同じ。刻印で見分けるほかはない

↑バックプレートも共通となっている(上GTX1070、下GTX1080)

↑外部電源も8ピン×1でGTX1080と同じ(上GTX1070、下GTX1080)

↑映像出力はDisplayPort1.4とHDMI2.0bに対応している

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