従来のアーキテクチャよりワットパフォーマンスを向上させ、VR向けの機能を拡充したPascalベースの新ハイエンドGPU「GeForce GTX 1080」が発売されたのが5月27日(関連記事)。だがその興奮も冷めやらぬ今日5月30日、今まで全貌が明らかにされていなかったもうひとつのPascal、すなわち「GeForce GTX 1070(以下、GTX1070)」のベンチマークが解禁となった。
GTX1070の正式発表でも明らかにされていた通り、発売は6月10日。かつてのリファレンスモデルこと「Founders Edition」は449ドル(サードパーティのオリジナルクーラー付きは最安379ドルから)と、GTX1080よりも250ドルも安い。国内の初値はおおよそ7万円台と予想されている。
今回もGTX1070のFounders Editionを入手することができた。早速ベンチマークなどを通じて性能を明らかにしていきたい。
SP数は4分の3だがメモリーバス幅はそのまま
まずはPascalとは何ぞや? 既存のGeForceに比べてどこが変化したか? については、GTX1080ベースの解説(関連記事その1)、(関連記事その2))をご一読頂きたい。
GTX1070でもVR向けの機能(Simultaneous Multi Projectionやプリエンプション対応)やFastSync、AnselといったGTX1080で導入された要素は共通で備えている。ただしGTX1070では搭載メモリーが10GHz動作(相当)のGDDR5Xではなく、GDDR5になっているのが設計上の違いだ。コストダウンのためでもあるし、ざっくりと25%減ったSP(CUDAコア)に合わせた設計であるとも考えられる。このあたりがパフォーマンスにどう影響するのかが見どころだ。
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