PCゲームのダウンロード販売サイト『Steam』から、面白いゲームを発掘して紹介するレビュー連載。第7回目は、オリジナルの攻城兵器を作って目標の破壊を目指す3D物理パズルゲーム『Besiege』を紹介する。
最近流行りの“クラフト系ゲーム”だが、Besiegeはクラフトよりも「作ってからどう壊すか」に重点を置いたゲームだ。というより、作るのも楽しいけれど壊す方がもっと楽しいのだ。
体当たり、斬る、燃やす、水攻め、爆発させるなど、どんな破壊行動に出るかはプレイヤーの自由。思いつくかぎりの破壊に挑戦しよう。
攻城兵器を作ろう!
ゲームを始めたら、まずは画面左側に表示されている案内に従って攻城兵器を作ってみよう
作り方はカンタンで、素材ブロックを選んで中央のコア・ブロックにくっつけていくだけ。
ここからもう好きなかたちの兵器を作れるが、最初くらいはチュートリアル通りに作ってもバチは当たらない。
兵器のかたちができたら動力源となるタイヤをくっつけ、最後に地面に設置すれば完成だ。「地面に設置」する理由は、コア・ブロックのデフォルト位置が空中のため、そのままスタートすると作った兵器が地面に落ちてバラバラになってしまうからだ。
もちろん物理演算の結果として壊れているため、落下の衝撃に耐えられる設計であれば地面に設置しなくても問題はない。だが、わざわざ必要のないリスクを負う必要もない。
作ったら地面に設置、これを覚えておこう。
そして兵器を地面に設置したら、スタートボタンをクリックして攻城に挑戦だ。
なお、作った兵器はキーボードを使って自分で操作ができる。序盤は移動だけで良いが、兵器の発射ボタンやギミックの動作ボタンなど、攻略を進めるほど使うキーは多くなっていく。
そのため、設計時にどのギミックが何のキーで動くのかチェックを忘れないようにしておこう。
兵器をきちんと乗りこなし、無事に目標を破壊できればステージクリアとなる。
武器を搭載せよ!
目標の破壊に成功すると、次のステージへの挑戦が始まる。作った攻城兵器は持ち越せるので、そのまま使うか、改造して使うか、新たに作成するなどしよう。
このステージでは高台の風車小屋が目標だったため、「猛スピードでぶつかれば壊せるかな?」と安易な考えでとりあえず突っ込んでみた。
……はい、ダメでした。初期の攻城兵器には高台を登るほどのパワーはない、というより登ることで運動エネルギーを使い切ってしまって風車小屋は破壊できなかった。
そこで、ちょっと改良することにした。
兵器に風車小屋を直接つつけるよう高さを備えてみた。この出っ張りをブチ当てれば、破壊槌のようになって壊せるのではないだろうか?
……これも考えが甘かったようだ。どうも、風車小屋はステージ1のように体当たりだけでは壊れないらしい。
そこで、最後の手段として武器を搭載することにした(べつに最後の手段でもなんでもない)。
まさか、このトゲトゲ鉄球をぶつけられて壊れない風車小屋など存在しないだろう。
ゲームでトゲトゲ鉄球といえば定番の一撃死オブジェクトだ。大丈夫大丈夫、今度は絶対に壊れる。そう信じて鉄球をつけたまま突っ込むと……
ワレ、目標の破壊に成功せり!
とまぁ、Besiegeはこのようにトライ&エラーで攻略していくゲームなのである。
目標さえ達成できればオーケー
ひたすら自由に破壊するだけのゲームかと思いきや、次のステージからは障害物として機雷が登場した。
当たり前だが、機雷なので触れてしまうと大爆発する。
自分の作った兵器が一瞬で無残な姿になるのはなんとも悲しいもの。これを避けるためには、というか目標を達成するためには機雷を避けるか機雷に耐えられるような兵器を作るしかない。
そんなわけで、今度は機雷を避けて通れる兵器を作ってみたぞ。
この足を伸ばす設計で機雷は見事に避けられたものの、回りにいる羊が兵器に寄ってたかってきたかと思うと機雷に触れて大爆発。その爆発に巻き込まれて兵器が燃え尽きるという悲しい結果となった。
この後もあの手この手を試してみたが、ことごとく羊が邪魔をしてくるため奥の手を使うことにした。
そう、機雷と羊が邪魔ならそのルートを通らなければいいのである。
最小限のパーツで構成した攻城兵器を操作し、ステージを大回りすることで無事に目標を達成した。
このように、正面から攻めるだけでは攻略できないステージもある。目標さえ達成できればクリア方法は問われないため、想像力を駆使してステージを攻略していこう。
ちなみにさきほどのステージは、おそらくは正攻法もあるのだけれど筆者にその正攻法を見つけ出す想像力がなかった。しかし、それを別の発想力でクリアしたのでセーフなのだ。セーフということにしておいて欲しい。
破壊!破壊!破壊!
ステージの攻略を進めていくと、「初歩は学んだよね?」と言わんばかりに大物が出てくるようになる。もちろん、こちらも大物を作ることになる。
ドデカイ攻城兵器で突撃する様子はまさにド迫力の一言。
爆発の描写も大きなものとなり、成功しても失敗しても見ていて気持ちが良い。
また、ステージをさらに進むと兵器めがけて突撃してくる兵士も出てくるようになり、ただモノを破壊するだけではない別の楽しさも味わえるようになる。
火炎放射器や爆弾など、強力な武器を使って元気に破壊活動に励もう!
ワークショップから兵器をダウンロード!
さらに、Besiegeを楽しくさせている点はSteamワークショップに対応しているところだ。ワークショップでは人気の攻城兵器をダウンロードしたり、自分の作った自慢の兵器をアップロードしたりできる。
「あのステージが難しくてクリアできない」というときは、人気の兵器や攻略用の兵器をダウンロードして挑戦してみよう。
自分が作った兵器ではないが、お手軽にいろんな兵器――もとい破壊が楽しめるのは気持ちが良い。
もちろんダウンロードした兵器をそのまま使うのではなく、自分なりに改造したり仕組みを覚えて新兵器開発に役立てたりといった方法もオススメだ。
また、なかには「空飛ぶ兵器」、つまり飛行機を作っているユーザーもいる。
飛行機なので実際に飛べるのだが、かなり扱いが難しいので目標を達成できるかどうかは腕前次第と言える。
YouTubeで兵器自慢!
そのほか、YouTubeにもユーザー自慢の兵器の動画が多数アップロードされている。
こちらはダウンロードできないが(ユーザーによっては配布している場合もあるが)、こうしたプレイ動画から新兵器のアイデアを盗んで新たに兵器を作るのも面白いぞ。
Besiegeをプレイして、日頃の鬱憤をブチ撒けよう!
Steam用にオススメのゲーミングPCはこちら
ユニットコム『LEVEL∞ (レベル インフィニティ) C-Class | コンパクト・ミニマムモンスター・ゲーミングPC』
『Besiege』
●Spiderling Studios
●698円(2015年1月28日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows、Mac、Linux
ジャンル 独立系開発会社、シミュレーション、早期アクセス
(c)2015 Nate Schmold. Developed by Nate Schmold for 30/30. Cosmochoria, 30/30 and their respective logos are all trademarks of Nate Schmold. All rights reserved. Blah blah blah blah legal blah blah.
■著者:篠原修司
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
・Twitter:@digimaga
Image from Amazon.co.jp |
週刊アスキー 特別編集 ゲームに強いパソコンがわかる本 (アスキームック) |
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります