PCゲームのダウンロード販売サイト『Steam』から、面白いゲームを発掘して紹介するレビュー連載。第4回目は荒れ果てた惑星に植物を植え、銀河を再生していく2Dアクションゲーム『Cosmochoria』を紹介する。
こう紹介するとただ植物を植えていくだけのゲームのように聞こえるかもしれないが、もちろんプレイヤーの邪魔をしてくるエイリアンが登場。襲いかかるエイリアンと戦いながら惑星を緑にしていくというなかなか忙しい作品だ。
一言で表現するならローグライクな2Dアクション・シューティング
さて、このCosmochoria。ゲームの内容だけを見るといたって普通の2Dアクション・シューティングとなる。360度方向から襲いかかってくるエイリアンを射撃で倒しながら、ジェットパックで宇宙を飛んで次の惑星へと進めば良い。
操作方法もカンタンで、“WAD”での移動、“S”でアクションメニューを開く、“F”でウルトラノヴァ(ボム)の発動、左クリックでアクション(攻撃)、右クリックでジャンプ(ジェット)といった具合だ。
普通のアクション・シューティングと違う点は挑戦するたびにマップが変わるローグライクな要素と、植物を植えたり施設を建てたりするとそれが戦闘に役立つタワーディフェンスな要素があること。あとセーブ機能がない。
あれ? 最後のけっこうデカいかも? まあプレイが短時間でおわって繰り返し遊ぶことが前提のゲームと思って欲しい。
ここを拠点とする!
ゲームを始めると、プレイヤーはいきなり何もない惑星に放り出される。プレイヤーの持ち物は植物の種1つと宇宙服(しかも頭のみ)とジェットパックだけ。完全に宇宙難民である。
しかし何はともあれ、“S”キーを押して「この惑星は俺のモノ」宣言をしよう。宣言と同時に旗を立てるのだが、なぜかこの旗立てをしないと植林ができないので重要だ。
そしてなけなしの種を植えると、今度は宇宙のどこかからUFOに乗ったエイリアンが襲ってくるぞ。このままでは「あ…明日………明日が~~~」。
そうならないためにも、エイリアンにマウスカーソルを合わせ、左クリックの射撃で撃破しよう。エイリアンは上下左右、360度どこからでも攻撃してくるのでつねに注意が必要だ。
エイリアンを倒して平和になったら、お次は植物のお世話をしよう。これも“S”キーで行える。
お世話をしてから少し待つと……植物が成長! 成長した植物からは種が1~4個回収できるため、それらを植えれば惑星をどんどん緑にでき、手持ちの種も増やしていけるというワケ。
植物が惑星を復活させる
面白いシステムとして、Cosmochoriaの惑星にはそれぞれ大きさに合わせてHPが設定されている。大きな惑星ほど最大HPも高く、植物が成長するごとにそれが回復していく仕組みだ。
このHPが満タンになると、惑星からのご褒美として宝箱が出現する。
宝箱のなかには“種”やゲーム内のお金“クリスタル”、様々な効果をもつ“アーティファクト”が入っている。何が出るかは開けてからのお楽しみだ。
ダンダンダン宇宙へ飛び出すぞー
ひとつの惑星のHPを満タンにしたら、右クリックでジェットを噴射して次の惑星へと飛び出そう。
ただし、ほかの惑星がどこにあるかは全くのランダムなので、この広い宇宙空間をあてもなくさまようハメになったりならなかったりする。
惑星があれば自動的に重力に縛られて着地するので、とりあえず無重力空間に出たあとはぼーっとしてればそのうちどこかに引っかかる。たぶん。
引っかかった惑星に次々と植林して緑豊かにしていこう。
惑星を要塞化してボスと戦え!
ある程度時間が経つと(といっても10分くらいだが)、ボスが襲ってくるようになる。視点が遠くなり、画面上部にボスのHPバーが表示されたらボス出現の合図だ。
最初のボスはブルードラゴン。プレイヤーキャラの力だけで勝つのはかなり難しいため、惑星の植物を増やしたりタワーを建てたりしながら対抗しよう。
そうそう、説明し忘れていたが、このゲームでは惑星のHPを吸収してプレイヤーのHPを回復できる。大きな惑星で戦うほど回復できるHPの量も多くなるため、ボス戦ではぜひとも大きな惑星を勝負の場にしたい。
また、資源のブロックを消費して建てられる“PewPew Tower”(自動で敵を攻撃するタワー)や、“Flame Temple”(炎の塔。シールドと誘導型の炎の弾を発射する)などの防衛施設があると、さらに有利に戦いを進められる。
というかないとやられてしまうので、ボス戦用の惑星をいくつか用意しておきたい。全ての惑星を要塞化するのではなく、これはHP回復用、これは戦闘用などと分けて管理できれば最高だ。
見事ボスを倒すと、大量のクリスタルと復元ポイントとなるディメンションストーンが貰えるぞ。
じつはこのCosmochoria、セーブはできないが“ボスを倒したところ”からの再スタートはできるのだ。
さまざまなボスがいるため、毎回いちから順番に倒すのではなく同じボスと二度戦わなくてすむのはありがたい。
各アクション(施設)の説明
- Plant Flag:旗を立てて惑星に名前を付けられる。旗を立てれば惑星に植林ができる
- Plant Seed (1 seed):植林する
- PewPew Tower (1 brick):最も近い敵を攻撃するピラミッド型のタワー。攻撃は惑星を貫通しない
- Shield Base (1 brick):敵の攻撃を無効化するシールドを張れる。シールドは攻撃を受け続けると消えるが、時間経過で自動的に再充電される
- Ultranova (1 Ultranova):ザコ敵を倒したり人気の建物を破壊できるボム
- Flame Temple (2 bricks):敵を火の玉で攻撃するタワー。敵の攻撃を無効化するシールドも張れる
- Moai Smash (10 seeds):地上の敵を攻撃できるモアイ像。プレイヤーが吸収して減った惑星のHPを回復させることもできる
アーティファクトを収集しよう
Cosmochoriaで強くなる方法は、惑星の強化だけではない。宝箱から出るアーティファクトも重要だ。しかし、アーティファクトは手に入れただけでは何の役にも立たない。
アーティファクトはコンパスが示す方向にいるじいさんに渡すことで収集でき、次のゲーム時から使えるようになるのだ。
アーティファクトを収集したら、ゲームをプレイする前にアーティファクト一覧から“効果をオンにする”ものを選んでおこう。
死んだら集めたクリスタルでパワーアップ
そんなこんなで惑星を強化したり、アーティファクトを集めたりしていると次のボスがやってきてやられてしまった。ブルードラゴンよりもかなり手強い。
やられると、そこでリザルト画面となる。ただし、これで終わりではない。
リザルト後はエイリアンを倒して手に入れたクリスタルを消費して、プレイヤーのパワーアップができるのだ。どの能力を強化していくか、自分のプレイスタイルにあわせて考えよう。
そしてパワーアップしたあとは、また新たな宇宙での植林が待っている。
次はどんな惑星にしようか、何をパワーアップさせようか、アーティファクトはどこだ、とCosmochoriaはカジュアルな操作性ながらもしっかりとやり込める作りになっている。
お手頃価格で楽しめるシングルプレイゲームを探している人は遊んでみて欲しい。
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『Cosmochoria』
●Nate Schmold
●980円(2015年4月27日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows、Mac、Linux
ジャンル アクション、アドベンチャー、独立系開発会社、ストラテジー
(c)2015 Nate Schmold. Developed by Nate Schmold for 30/30. Cosmochoria, 30/30 and their respective logos are all trademarks of Nate Schmold. All rights reserved. Blah blah blah blah legal blah blah.
■著者:篠原修司
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
・Twitter:@digimaga
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