週刊アスキー

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私→WRC

第10回

茂原の女王、初のWRCルール「セントラルラリー」で3位表彰台!

2020年だけど2019年の話をする新年一発目

 もう年が明けたけど、オートサロン前に昨年の話をしたいと思います。

 2019年最後のラリーは「セントラルラリー 愛知/岐阜」でした。2020年に開催されるラリージャパンのプレイベントです。FIAの国際規則に基づいて運営され、普段の全日本ラリーと違うのでドキドキ。

 これまでの参戦車両のヴィッツは、全日本ラリー横手で盛大に転がしてしまったため、中古のヴィッツを用意してパーツを乗せ換え。今回はRPN車輌という車両規則のラリーカーで、これまでのRJ車両と比較すると改造範囲がかなり狭くなっています。制御系は純正を使用しなくてはならないので、ウチのマシンのウリだったスポーツCVTの6100回転固定は封印です。

今度は転倒せずに完走しよう
そう誓って愛知へGO!

 今回のサービスパークはモリコロパーク。2005年に日本国際博覧会「愛・地球博」が開催された名古屋市内にあるとっても広い公園です。リニモの駅が隣接しているでお客さんのアクセスも良好! ラリージャパンはたくさん見に来てくれるといいなー。

 木曜にサービスパーク入りして、金曜にコースの下見走行であるレッキがあるのはこれまでの全日本ラリーのフォーマットと同様です。最初に書いたとおり、WRCに準じた国際ラリーのフォーマットなので、全日本ラリーと比較するとSSもリエゾンもかなり長めの印象。

 これまで何度も書いてるけれど、私にとってレッキが一番過酷です。1日ですべてのSSを2回も走るんだもん。しかも、ずっと喋ってるから喉がパサパサになっちゃう。秋田ではレッキで熱中症になっちゃったし、涼しくなったとはいえ少し心配なのです。

 そしてレッキ当日は5時半にスタート。外は真っ暗です……。最初が岡崎市にある岡崎中央総合公園だったのですが、コースがまったく見えない! 公園の中を縦横無尽に走り回るパイロンジムカーナ的なコースなのですが、置いてある規制パイロンもかなり近づかないと見えず、とりあえずオフィシャルさんの手招きする方へ向かいます。

 わからん! 当然、車載動画を確認しても真っ暗です。本番はミスコースしたらどうしようと最初から不安がいっぱいですが、考えても仕方ないのでレッキを進めていきます。

 今回いちばん驚いたのは、民家のすぐ目の前の道がSSに組み込まれていることです。これは、テレビで見たことのあるラリー風景! 民家の間を疾走するコースは、海外で開催されているWRCそのものです。

 そして、SSコース内に分岐が多い! 全日本ラリーでは、SSはほぼ一本道だったのですが、今回はとにかく分岐ばかり。ハイスピードで走ってるときの分岐は意外と怖いんですよ……。

 あと、本当にリエゾンが長い! 「15km道なりで!」「15km?」「はい!」なんて、コドライバーの梅本まどかちゃんとの会話がザラにあります。今回のコースはリエゾンのトータルが570km超え、SS含めると700kmのタフなラリー。でもこれでもWRCの距離感には遠く及ばないんだよなぁ。体力付けなきゃ。

 まどかちゃんも隣でかなり大変そうにロードブックとにらめっこしてます。コドラ経験のない私にはわからないことも多いのですが、コドラ的にもかなり難しいコースみたい。いつも頼りっぱなしでごめんなさい。ミスコースしないように二人で協力しようね、と話しあってレッキを終えました。

 その後はサービスパークに戻ってセレモニアルスタートですが……戻ってびっくり! たくさんの人! 人! 人!

 今回はドイツでもお世話になった「TOYOTA GAZOO Racing」勝田貴元選手のトヨタ・ヤリスWRCも初めて国内を走るので、注目度も段違いと納得。ヤリスWRCがあの民家と田んぼの中を走る姿を私も見てみたい……。いかんいかん、私も走るんだった。

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