週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

RTX 2060 SUPERはRTX 2070相当、RTX 2070 SUPERはNVLink対応

GeForce RTX 20 SUPERの性能を検証、次期Radeon対抗の実力

2019年07月02日 23時58分更新

 2019年7月2日、NVIDIAはGeForce RTX 20シリーズのラインアップの一部をアップデートし、新GPU「RTX 2080 SUPER」「RTX 2070 SUPER」「RTX 2060 SUPER」の3モデルの存在を明らかにした。RTX 2070 SUPER及びRTX 2060 SUPERの2モデルについてはAICベンダーによるカードが7月9日より販売開始されるが、RTX 2080 SUPERのみ7月23日以降になる見込みだ。

 この“SUPER”なRTX 20シリーズについては、今年のCOMPUTEX TAIPEIやE3で発表されるというウワサがあったが、今日の今日まで発表されることはなかった。AMDがCOMPUTEXやE3で新アーキテクチャー「RDNA」を採用した、Naviこと「Radeon RX 5000シリーズ」を発表し、その第1弾であるRX 5700 XTはRTX 2070に対抗しうるパワーを持っているとアピールしているのに、NVIDIAは沈黙を守っていた。だがその沈黙がNavi発売前にようやく解かれた。

 今回のSUPER 3モデルは、このRX 5000シリーズに対するカウンターであることは明らかだ。RTX 20シリーズはリアルタイムレイトレーシング対応やTensorコアによるAI対応など、RX 5000シリーズにはない機能的アドバンテージを持っている。しかし、競合は新アーキテクチャー「RDNA」のポテンシャル、そして7nmプロセス採用によるワットパフォーマンスの改善が期待されている。NVIDIAが警戒するのも無理からぬ話だ。

 今回は運良くRTX 2070 SUPER及びRTX 2060 SUPERのFounders Edition(以降、FEと略)をテストする機会に恵まれた。今回はこのRTX 20 SUPERシリーズの概要と、既存のRTX 20シリーズと比較してどの程度性能が変化したのか、基本的な検証を進めてみたい。

7月7日に発売とされるAMD製の新Radeonに対する強烈な牽制かつカウンターとしか思えない、Turing世代の新GPU「GeForce RTX 2060 SUPER」及び「GeForce 2070 SUPER」のFE版を検証する。

FE版では基本的なデザインテイストは同じだが、雰囲気が少し変わった。中央部分が鏡面仕上げとなり、「SUPER」の刻印が印刷されている。今回もFEはNVIDIAストア専売となるため、日本国内での正規流通ルートは存在しないのが残念なところ。

裏側にもSUPERの文字が新たに刻印されている。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事