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RTX 2060 SUPERはRTX 2070相当、RTX 2070 SUPERはNVLink対応

GeForce RTX 20 SUPERの性能を検証、次期Radeon対抗の実力

2019年07月02日 23時58分更新

SUPERが付いて上位GPU相当の性能に

 ではいつも通り「3DMark」のスコアー比べから始めよう。DXR対応GPUのみで実験環境が構成されているので“Port Royal”の結果も比べてみた。

「3DMark」のスコアー。

 一部スコアーが微妙に逆転している部分があるものの、RTX 2080 FEよりRTX 2070 SUPER FEはわずかに遅く、RTX 2070(FEでない点に注意)とRTX 2060 SUPER FEはほぼ同じ性能、ということがわかる。おしなべてRTX 20 SUPERシリーズは無印に比べてCUDAコア数はやや少なめだが無印に比べCUDAコア数はやや少なめだが、クロック引き上げで数字型番1つ上相当に格上げされたもの(つまり、価格なりの性能)と捉えるのがよさそうだ。

 続いて消費電力もチェックしよう。ラトックシステムのワットチェッカー「REX-BTWATTCH1」を利用し、システム全体の消費電力を計測する。システム起動10分後の安定値を“アイドル時”、3DMarkのTime Spyデモ実行中のピーク値を“高負荷時”として測定した。

システム全体の消費電力。

 アイドル時はほぼ横並び、そして高負荷時の消費電力はCUDAコア数順という極めて順当な結果となった。これだけでは面白みに欠けるので、前述の「FrameView」を利用してTime Spyデモ実行時(実際のデモ描画が開始された時からデモが終わる直前まで)のTGP、つまりカードが消費した電力(ビデオカード側のセンサー情報などからAPI経由で抽出したもの)を比較してみよう。

3DMark Time Spyデモ実行中のTGP。

 傾向は概ね同じだが、今回調達したZOTAC製のRTX 2070搭載カードは他のFE勢よりやや消費電力が少ない傾向にあるようだ。この程度なら誤差かもしれないが、TGPはカードの消費したパワーだとすれば、若干性能に関連している可能性もあり得る。このあたりを頭のスミに入れつつ先へ進もう。

 次は「VRMark」でVR環境におけるパフォーマンスをチェックしてみよう。

「VRMark」のスコアー。

 ViveなどのVRシステムを想定した“Orange Room”では負荷が軽すぎてスコアーがほぼ横並びになるが、DirectX 12ベースの“Cyan Room”では性能差がしっかりと出ている。RTX 2080 FEがRT 2070 SUPER FEに対し、Cyan Roomで大差をつけている理由は不明だ。単なるCUDAコア数差以上の差が出ている気もするので、ドライバーの熟成度かもしれない。

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