2019年01月09日10時00分

NSXのエンジン音で赤ちゃんは泣き止む! ホンダにその原理を聞いた

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NSXのエンジン音を
赤ちゃんに聞かせる実験を実施

 次に2日間かけて12名の赤ちゃんにNSXのエンジン音を聞かせる実験をした。「なぜ12名なのかと申しますと、もちろん100名とかの赤ちゃんがいればいいのですが、そこは予算とかの絡みがありましたし、先行して発表されていた赤ちゃんと刺激音に関する研究の論文を参考にしました」と話される登那木さん。「この実験が本当に大変でした」と振り返る登那木さん。

 Bluetoothスピーカーを内蔵した白いクッションを用意。クルマの形のぬいぐるみにしなかったのは、形状で泣き止むのではないか、という考えからだ。専門家立ち会いのもと、赤ちゃんが泣き始めたタイミングで、クッションを赤ちゃんに渡して音を出したところ……、11名の赤ちゃんに効果があった。つまりNSXのツインターボの音は、赤ちゃんの鎮静化に効果があることが実証されたのだ。

 登那木さんは、この実験結果を形にするべく、クルマのぬいぐるみを作ることにした。こちらも専門家に依頼。「特定の車種ではなくクルマとわかる形のものにしてみました。赤い色はよくないのではないか、との意見もありましたが、赤ちゃんからすると赤は物体を認識しやすい色なんだそうです。素材は赤ちゃんに優しいパイル地です」という。ぬいぐるみにはBluetoothスピーカーを内蔵するスペースが用意され、スマートフォンと通信して再生する仕組みだ。

ホンダ
登那木さんが作ったクルマのぬいぐるみ
ホンダ
このようにBluetoothスピーカーを内蔵

 本社1階ウェルカムプラザ青山で完成したぬいぐるみをお披露目したいと思った登那木さん。定期的に行なわれるショールームの企画会議に「これをやりたいんですが……」とぬいぐるみを持ち出した。同じ広報部の方にその時の事を伺うと「彼がこんなことをやっていたとは、その時まで知りませんでした。“何でこんな不思議なことをやっているんだ?”と正直思いました」と振り返る。「別に秘密にしていたつもりではないんですよ」と笑う登那木さん。こうして12月18日〜24日の1週間、実際に赤ちゃんとお母さんがぬいぐるみに触れる機会が設けられた。

 「結構な反響があって驚きました。お母さんはもちろんのこと、土地柄立ち寄られたサラリーマンの方も興味を持っていただきました」という。ちなみにウェルカムプラザで赤ちゃん向けイベントが開催されたのは、多分初めてではないだろうか、とのことだ。

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