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OIHシードアクセラレーションプログラム

資金調達に大手提携で事業が加速 大阪2期デモデイで見た注目ベンチャーサービス

2017年06月09日 11時00分更新

 関西から世界に挑戦する企業を生み出す、大阪市のベンチャー支援“OIHシードアクセラレーションプログラム”の第2期デモデイがうめきたグランフロント大阪“大阪イノベーションハブ(OIH)”にて行なわれた。アクセラレーションプログラムとは、ベンチャー、スタートアップ企業にたいして、投資家や法律など各種専門家のメンタリングや大手企業のメンバーとの連携などから、事業を加速させる取り組みだ。今回は10社のベンチャー企業が参加し、2016年11月から2017年2月までの4ヵ月間の成長の様子を見せてくれた。

 本プログラムは成果にコミットすることを目的に行なわれており、今回は4ヵ月で3億円の資金調達、事業提携3件を、29件の検討案件、メディア露出22件を達成した。内容も先輩起業家のセミナー、ベンチャーキャピタル、メディアらを招いた勉強会や、経営者、チーフエンジニアどうしが交流する合宿などが事業を加速させる取り組みが実施された。

視聴動画のタップで製品購入

 AGはECサイトで動画を活用した販促活動を手助けするサービス“ViC(ヴィック)”を展開する京都のベンチャー企業だ。スマートフォン動画に特化して、ユーザーは動画を視聴しながら、動画中に登場した気になるアイテムをタップするだけで製品の詳細を見られたり、実際に購入できてしまうよう、動画内に情報を埋め込むことができる。

 動画を活用した商品プロモーションツールとして売り上げの向上を狙えることから動画配信業者などから引き合いもあり、京都の動画コンテンツに導入された。また京都市スタートアップ支援ファンドを引受先に資金調達も達成した。今後はViCツールの発表などを予定している。

10ヵ月で黒字化の外国人の就労マッチングサービス

 aimは同社の外国人ネットワークを活用して、人材マッチング、派遣を行なう求人サービス“YOLO-JAPAN”を展開している。優秀な外国人が登録し、労働力を求める企業とマッチングさせる。

 適正チェックや求人案件によるフィルター、採用後の評価機能などが好評を博して、ローンチ10ヵ月ですでに黒字化も達成している。

製造業を助ける海外調達のプラットフォーム

 中小製造業の素材などの海外調達を圧倒的に簡単にするプラットフォームサービス“トレードテーブル”を展開するワールドインキュベーター。言語の壁、文化の違い、情報の不足を取り払うサービスで、製造業者が欲しい素材、課題をウェブ上で入力すると、それに合わせた素材を世界中から探し出し見積もりリストが届くというもの。サンプルの請求なども行なえる。

 日本語だけで海外調達が完結するサービスとなっており、あらゆる手間を削減して、品質の良い素材を調達できる。これまでは個別の案件対応で行なっていたが、プラットフォームとしてサービスをローンチ予定。海外展開も進めていくとしている。

●OIHシードアクセラレーションプログラム 第2期採択企業
AG
aim
SAMBAR
SPLYZA
宙オリエンタル
パリティ・イノベーションズ
Momo
レポハピ
Warrantee
ワールドインキュベーター

■関連サイト
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