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OIHシードアクセラレーションプログラム

次代を狙う空中ディスプレー登場 大阪市ベンチャープログラム2期始まる

2016年11月28日 09時00分更新

文● ガチ鈴木/ASCII STARTUP 撮影●曽根田 元

 世界で通用するベンチャー、スタートアップ企業を関西から排出することを目的にした、大阪市の支援プログラム“OIH SEED ACCELERATION PROGRAN(シードアクセラレーションプログラム)”の第2期メンバーが集まったキックオフイベントが2016年11月7日に大阪イノベーションハブにて開催された。第2期には全60社の応募から選ばれた10社のベンチャー企業が参加する。

 創業まもないシード期のベンチャー、スタートアップ企業に投資家や大企業、専門家がさまざまなアドバイスや業務を助けるメンタリングを行ない、スタートアップ企業の事業を加速させる。11月から2017年3月までメンタリングなどのプログラムのほか、専門家による講義、メディアやファンドとのマッチングイベントを開催する。第1期の企業はプログラム期間中に資金調達、メディア露出、売り上げ3倍増など明確な成果を上げていた。

次世代の標準獲得なるか!? 空中ディスプレー

 パリティ・イノベーションズは空中ディスプレーを研究開発する、情報通信研究機構発のハードウェアベンチャー企業だ。置くだけで空中映像を浮かび上がらせる新しい光学素子“パリティミラー”を開発、新しいディスプレーツールとしての展開を狙う。指の位置情報を取れれば空中タッチディスプレーも可能など応用範囲は広い。ただし量産化が課題とのことだ。

家電保証書の電子化からサービス拡大を狙う

 Warrantee(ワランティ)はスマホアプリで家電の保証書を電子化して保存できるサービス。製品登録をスマホで登録し、使っているもの、もっているものがわかる管理画面を提供する。アプリから修理依頼をや中古査定依頼が行なえるなど、スマホで一元的にサービスを受けられる。今後はクルマ、住宅などまで家電以外にも領域を広げていき、資産管理サービスとしての展開を狙う。

お得な情報をもらって拡散してハッピーに

 「レポートでハッピー」が社名の由来とするレポハピは2016年4月に創業、ローカルインフルエンサ―プロモーション事業を展開する。消費者の情報を価値となる時代だが、SNSを活用できない地域の店舗などのビジネスプレーヤーのためマーケティングツールを提供。レポハピの会員になると、そのユーザーのSNSの活用状況から、発信力を100段階で格付け評価する。その評価をもとに加盟店舗のターゲットとなるユーザーに対してのみ、割引などサービスの招待状を送れる。さらにユーザーがSNSで発信することで消費者と店舗に良い循環をつくりだす。

チームを強くする動画スポーツテック

 SPLYZAはアマチュアスポーツの現場にスマホアプリを利用したサービスを提供しているベンチャー企業だ。スマホで動画撮影することでテレビで使われるような残像動画を簡単に撮影できるアプリ『Clipstro』を提供している。今回は9月にリリースした新サービスのスポーツチームを強くするために特化したクローズドSNSアプリ『Spoch』を引っ提げて参加。試合や練習動画を共有、シーンにタグ付けして、特定のプレーシーンのみを抽出することも可能だ。

ワンピース特化のファッションレンタル

 宙オリエンタルは大人女性のためのワンピース専門ファッションレンタルサービス“Brista(ブリスタ)”を運営している。既存のファッションレンタルサービスの利用層とは違うところを狙い、まだまだプレーヤーは少ない市場と攻める。ワンピースを選んだ理由は女性らしさがあり、キャリア女性の出張にもかさばらないという利点があるから。

 採択企業は5ヵ月間さまざまなプログラムを経て、3月の下旬にデモデイを行ない、成果を披露する。今回の採択10社は以下のとおりだ。

AG
aim
SAMBAR
SPLYZA
宙オリエンタル
パリティ・イノベーションズ
Momo
レポハピ
Warrantee
ワールドインキュベーター

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