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写真撮影や動画鑑賞に強い端末2016年夏スマホをチョイスする

2016年07月12日 11時00分更新

 夏スマホ特集の第2回と第3回では、第1回で紹介したスマホの中から、用途別におすすめのスマホベスト3を紹介していく。第2回では多くの人が気になるカメラや動画視聴の快適さ、片手での操作性などについてチェックしていこう。

撮影を楽しめる高画質カメラスマホが欲しい


【1位】撮影の楽しさはまさに最強
HUAWEI P9

●ファーウェイ ●実売価格6万4584円前後

 撮影の楽しさや撮った写真の品質を総合して、トップは「HUAWEI P9」とした。ダブルレンズカメラはそれぞれ1200万画素のRGBセンサーとモノクロセンサーを搭載し、両方の情報を使って一般的なスマホカメラよりも被写体の輪郭や明暗差の階調をはっきり描いた写真を撮影できるのが好印象だ。

ライカの名を冠するダブルレンズカメラを搭載。特製の異なるRGBセンサーとモノクロセンサーで、明暗差のはっきりした写真や一眼デジタルふうにぼかした写真を撮影できる

 2つのレンズを利用することで一眼デジタルカメラふうのボケを再現する「ワイドアパーチャ」機能も搭載。このモードで撮影した写真は、撮影後にギャラリーアプリからピント位置や絞りを後から変更することもできる。SNSでアーティスティックな写真を撮影して共有したいユーザーは要注目だ。

ワイドアパーチャ機能で撮影。一眼レフふうのボケを再現できる

撮影後にピントの位置やボケの位置を変えることも可能だ

 カメラ通にとってうれしいのは、モノクロセンサーだけを使ったモノクロ撮影だ。モノクロセンサーはカラーフィルターがないぶん高感度で、より解像感の高い写真を撮影できる。一般的なデジカメのモノクロ撮影はRGBセンサーの画像を変換するだけなのでやや眠い画質になるが、「HUAWEI P9」のモノクロ写真はモノクロフィルムや、「ライカMモノクローム」のようなモノクロ撮影にこだわったデジカメに近い画を得られる。モノクロ写真には色の影響がないぶん、独特の立体感や雰囲気がある。モノクロ写真に興味があるユーザーの手軽な入門機としても最適だ。

モノクロだとカラーよりも解像感の高い写真を得られる。木々の葉やクレーンのケーブルやパーツの輪郭も描写できている

 「HUAWEI P9」のカメラ機能は画質も撮影機能の仕組みもライカの名に恥じないよくできたつくりだ。スマホとしてはもちろん、カメラとしても長い間楽しめるだろう。


【2位】暗所での感度が最強クラス
Galaxy S7 edge

●サムスン電子 ●実質負担額6万4800円(ドコモ)/5万6376円(au)

 「Galaxy S7 edge」の特徴は、カメラの全画素が位相差AFセンサーになる「デュアルピクセルセンサー」と、明るいF1.7レンズと1画素あたり1.4ミクロンサイズの高感度センサーだ。

 実際に明るい場所や一般的な屋内での撮影では、レンズが動いていることを感じさせないほどオートフォーカスが速く、室内でもノイズが少なめで明るく撮影できる。

「Galaxy S7 edge」のカメラは、カメラの画素すべてが位相差オートフォーカスの測距点として動作する。これにより高速なピント合わせを実現した

 さらに驚かされるのが、ほぼ暗闇に近い暗所での撮影だ。高感度撮影の明るさは「Galaxy S7 edge」が良好で、オートフォーカスもほぼ迷わない。次いで「Xperia X Performance」や「HUAWEI P9」、「AQUOS ZETA SH-04H」などのシャープ製ハイエンドスマホ、アップルの「iPhone 6s」はその次あたりに位置する。ここに挙げたスマホはいずれも十分すぎるほどの高感度性能をもっているが、なかでも「Galaxy S7 edge」は優れていた。

「iPhone 6s」(左)と「Galaxy S7 edge」(右)で、ほぼ暗闇に近い暗所で撮影。右の「Galaxy S7 edge」のほうが明るく撮影できている


【3位】2300万画素の高解像度のバランス型
Xperia X Performance

●ソニーモバイル ●実質負担額4万7952円(ドコモ)/5万976円(au)/4万2720円(ソフトバンク)

 「Xperia X Performance」は2300万画素と画素数が多いうえに、高感度で暗所撮影にも強い。コントラスト検出式オートフォーカスと位相差オートフォーカスの両方を備え、今回のモデルでは動く被写体の追尾フォーカスが滑らかに動作するようになった。

 通常の撮影では13種類のシーンと4つのコンディションから最適な撮影モードを自動的に選択する「プレミアムおまかせオート」が有効になる。この機能自体は以前のXperiaにも搭載されているのだが、今回のモデルではこのオート選択がはまると、やや明るくバランスのとれた発色で見栄えのいい写真を撮影できる傾向がある。

  • ■■カメラ性能で選ぶ2016年夏スマホベスト3■■
  • 【1位】ファーウェイ「HUAWEI P9」
  • 【2位】サムスン電子「Galaxy S7 edge」
  • 【3位】ソニーモバイル「Xperia X Performance」

2016夏スマホのカメラ性能1位は「HUAWEI P9」

セルフィー(自撮り)用インカメラ最強のスマホは?

 各社とも力を入れている自分撮り(セルフィー)用のインカメラだが、ハイエンドモデルは広角レンズや高感度センサーを搭載する。一方、エントリーモデルはあまり画質のいいカメラが搭載されないなど、ハイエンドとエントリー端末間でかなりの格差があった。

 今回比較したスマホでは次の3機種が良好だった。


【1位】Galaxy S7 edge
●サムスン電子 ●実質負担額6万4800円(ドコモ)/5万6376円(au)

 感度が高く画面を発光させるフラッシュも搭載。発色も良好で苦手な場面が少ない。


【2位】Xperia X Performance
●ソニーモバイル ●実質負担額4万7952円(ドコモ)/5万976円(au)/4万2720円(ソフトバンク)

 顔の発色がもっともよく、美肌補正もオート任せで自然に仕上げてくれる。1300万画素で解像感もある。ただし、暗所での撮影補助機能がない。


【3位】HTC 10 HTV32
●HTC ●実質負担額4万5576円

 広角レンズに加えて、光学式手ブレ補正で薄暗い場所でもディティールを損なわず撮影できる。ただ、強い光の当るシーンでは階調の崩れがやや気になった。

 いずれの端末とも広角レンズと美肌モードを搭載。感度も良好で、薄暗い場所でも見栄えのする写真を撮影できた。

  • ■■自撮り性能で選ぶ2016年夏スマホベスト3■■
  • 【1位】サムスン電子「Galaxy S7 edge」
  • 【2位】ソニーモバイル「Xperia X Performance」
  • 【3位】HTC「HTC 10 HTV32」

2016夏スマホのインカメラ性能1位は「Galaxy S7 edge」

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