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価格2万円オーバー!無線も有線もイケる最上位ゲーミングマウス『G900』の使用感

2016年04月16日 10時00分更新

 どうも、ジサトラショータです。PCゲームをマウス・キーボードでプレイするならぜひ持っておきたいのが、DPIやボタンの設定を変更できる多ボタンのゲーミングマウスです。

 一定以上の腕を持つプレイヤー同士の戦いでは優れた機材が勝敗を分けるカギになったりもするわけですが、先日、そんなPCゲームプレイヤーの人気を大いに集めそうな超ハイエンド製品が発売しました。それが、ロジクールの有線&無線両対応ゲーミングマウス『G900 CHAOS SPECTRUM』です。普段から同社のゲーミングマウス『G502』を愛用している筆者としては、ぜひとも性能を確かめたいところ。折よく貸出し機材が届きましたので、さっそく使ってみました。

G900
↑ロジクールのゲーミングマウス『G900 CHAOS SPECTRUM』。直販価格は2万2820円。

 デザインはロジクール製品らしいメカニカルな外観。メインカラーはブラックで、マウスホイール部分の光沢ある塗装がいいアクセントになっており、従来製品よりも高級感を感じます。両利き用なので、左右対称のフォルムも美しいです。ちなみにG900には重量調整用のウェイトは用意されておらず、ソール部分のパーツを取り外すギミックもありません。
 

G900
↑両利き用なので、デザインもシンメトリーです。背の傾斜がなだらかな独特のデザインですね。
G900
↑サイドボタンは2つで、比較的押しやすい位置にあります。
G900
↑両利き用なので反対側にもボタンを装着できますが、開封時はボタンを外し、カバーを付けた状態となっています。

  操作に使えるボタン数は最大11。両利き用となったこともあり、ボタン数はG502と同じですが、配置が大きく変更されています。特に大きな変更が加わったのはサイドボタンで、これまで片側に2つしかなかったボタンが両側に2ずつ、計4つに。左利きの人でも親指側でサイドボタンを扱えるようにとの配慮ですが、マウスの持ち方によっては薬指・小指が片側のボタンにひっかかり、誤操作の原因になりかねません。

G900
↑サイドボタンのカバーを外した状態。
G900
↑付属のボタンとカバー。

 解決策として、薬指・小指側のサイドボタンを使用しない場合は、ボタンを取り外し、付属のカバーを装着できるようになっています。ボタン数が減るともったいないように感じるかもしれませんが、9ボタンでもボタン数自体は多い方ですし、G502のボタン配置は一部クセがあり、11ボタンをフルに使うのは大変だったので、個人的には問題ないかと思います。

G900
↑筆者が日頃愛用するロジクールのG502(右)と比較してみました。G502のソール部分がオレンジ色になっていますが、PCケースの色にあわせるために自分で塗装したものです。

 せっかくなので、自宅で使っているG502とサイズ・重量を比較してみました。一見するとG502のほうが全高が高めに見えるのですが、スペックシート上のサイズはG900がおよそ幅67×奥行き130×高さ40mm、G502はおよそ幅75×奥行き132×高さ40mmですので、高さは同じで、幅と奥行きがコンパクトになっているようです。

G900
↑上から眺めた図。よく見ると、“G”ロゴのデザインが微妙に変わっているのが分かります。
G900
↑一見G502のほうが背が高そうに見えますが、以外にも高さは同じでした。
G900
↑マウス側面のデザイン比較。右利き用マウスのG502は、親指や人差し指のある左側に5つものボタンがあります。筆者は少し手が小さいので、すべてのボタンをフル活用するのはけっこう大変でした。結局、G900ぐらいのボタン配置がいいのかも。

  スペックシート上の重量はG900が107g(ケーブルなし)、G502が168g(ケーブル含む・ウェイトなし)。実測ではG900が108g(ケーブルなし)/155g(ケーブルあり)、G502が167g(ケーブル含む・ウェイトなし)でした。重量級マウスだったG502に比べると、G900は軽量・コンパクトになっているのが分かります。ワイヤレスで使えば60g近く重量に差が出るので、取り回しのいいゲーミングマウスが欲しい人は迷わず購入を検討すべきかと思います。

G900
↑有線接続用のコネクター。ケーブルの挿抜でシームレスに有線/無線を切り替えられます。
G900
↑ケーブルの重量は約50g。あるとないとでは結構フィーリングが変わります。

 さっそく2.4GHz帯のワイヤレス接続でいくつかのPCゲームを試してみましたが、結論から言うと、非常に使いやすいマウスだと感じました。背の傾斜がなだらかな分、横幅が広く感じられ、かぶせ持ちではG502ほどのフィット感はないものの、使用感はまったく悪くないです。おそらく本体の軽さや、ケーブルレスにより突っかかりがなくなり、結果的に取り回しが良くなったせいだろうと思います。ゲーミングマウスとしてはとにかく軽いので、つまみ持ちでFPSのエイム時にマウスを持ち上げるタイプの人にもオススメできます。ボタンの配置もG502よりも洗練された印象で、特に親指側のサイドボタンが非常に押しやすい位置にあるのがありがたいです。“有線より高速”のうたい文句にたがわず、ワイヤレスによる遅延や違和感は、体感ではまったく感じられないレベルでした。

 ワイヤレスはバッテリーのもちが気になる人も多いと思いますが、G900は本体のLEDを発光させた状態で約24時間、LED非点灯時で約32時間の駆動が可能。充電は約90分で終了します。ケーブルの挿抜でシームレスにモードが切り替わるので、安心感が欲しいeスポーツ系のゲームは有線、気楽に遊べるMMORPGは無線でプレイなど、ゲームごとに切り替えてみるのもいいですね。

G900
↑『ロジクール ゲーミング ソフトウェア』の画面。G900はDPIやボタン設定のプロファイルを5個まで保存できます(G502は3つまで)。

 マウスの解像度(dpi)の切り替えやボタンの設定には、従来機と同様、専用ソフトウェア『ロジクール ゲーミング ソフトウェア』を使用します。dpiは200~12000まで50刻み、レポートレートは125、250、500、1000の4段階で設定可能です。ボタン設定は、クリックやスクロールなどマウス固有の機能のほか、キーボードのキー入力やマクロを全11ボタンすべてに自由に割り当てられます。これらのプロファイルはマウス本体に最大5つまで記録できるので、複数のゲームをプレイしている人にも便利です。

G900
↑LEDカラーの変更機能を標準で搭載。キーボードやヘッドセットといった他のデバイスと発光パターンを同期できるのも面白いです。

 LEDライトのカラー変更機能も標準搭載しており、選べるカラーは合計1680万色。従来のLEDカラー変更可能な製品と同じく、単色のほか、虹色に光る“色のサイクル”、ゆるやかに点滅する“ブリージング効果”の効果パターンを設定でき、色のサイクルとブリージング効果を選んだ場合のみ、ライトの輝度と色変更や点滅の速さを設定できます。ちなみに、同じようなカラー変更機能を持つ他のロジクール製キーボードやヘッドセットと発光パターンを同期させる面白い機能もあります。非点灯にしておけばワイヤレス使用時のバッテリー駆動時間が延びるため、実利を追求して常時オフにしておくのもアリだと思います。

 価格は2万円台前半とマウスとしてはトップクラスに高価ですが、それだけの価値はある製品だと思います。個人的にはワイヤレスのゲーミングマウスに抵抗があったのですが、一度使ってみると操作感はまったく問題なく、それよりもケーブルレスによる利便性向上の恩恵を強く感じました。ワイヤレスで信頼性の高いゲーミングマウスを試してみたい人はもちろん、軽めの多ボタンゲーミングマウスを探しているような人にも強くオススメしたいです。

■関連サイト
『G900 CHAOS SPECTRUM』製品ページ

 

 

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