2015年11月20日09時00分

「トップは社員の下につけ」「競合は友と思え」フィンランド逆転の発想法

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競合は「家族」成功も失敗もみんなで共有する

 IDGAナイトはヘルシンキで毎月のように開かれたイベントで、コンセプトはとてもシンプルに「地元のゲーム開発者を1つのテーブルに集めよう」というもの。

 最大500~600人が参加するようになったという開発者イベントだが、イルッカ・パーナネンCEOは「大事なのはそこにあるスピリット」だと熱く語る。スピリットとは何かといえば、イベントの参加者はみな“ファミリー”だという考えだ。

finlandgaming
IDGAナイト。ゲーム開発者同士が失敗と成功を分け隔てなく語り合う

 イベント参加企業は競合ではなく「友であり、家族であり、メンバー」だ。成功や失敗などの経験をすべてコミュニティー内で共有し、助けあい、おたがいの成長速度を高めることで、おたがい利益を生むことが大事なのだとみなす。

 コミュニティー参加企業の共通目標は、世界で成功すること。コミュニティーの中で成功者だけが生き残るというような「ゼロサムゲームではなく」(イルッカ・パーナネンCEO)メンバーの成功はコミュニティー全員の利益となる。

 地元全体が1つのスタートアップであるかのように振る舞うことで、現在の成功につながったというわけ。フィンランドのゲーム市場は2008年から2014年までに8700万ユーロから18万ユーロ(約2364億円)規模までふくらんだそうだ。

「これが、何が地元ゲーム開発者コミュニティーを特別なものにしているか。1つの家族になっているということなんです」(イルッカ・パーナネンCEO)

 成功の基本は「家族」であること。独立していながら、知識を分け合い、助け合い、それぞれの成功をめざす。じつはスーパーセルの経営モデルもこの考え方によるものだ。通常の企業とはまったく逆の発想でゲームを開発している。

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