週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Appleも参戦する自動車イノベーションに挑戦 中古車業界1位のガリバーが100億円投資

2015年07月09日 06時30分更新

Belgique : Tournai, Mercedes.
(vincent desjardins)

 2015年に入り、Appleが電気自動車を開発中ではないかという報道が続いている。横浜市に研究開発拠点を置くことも、日本の自動車業界を見据えてではないかという憶測も上がっている。自動車業界はまさに100年に一度という変革期と言われる中、国内中古車業界の巨人も動いた。

 8日、中古車販売・買取で国内業界1位のガリバーが、2018年3月期までに100億円のIT投資を計画していると発表。

 その一環として起業家とのビジネス創出プログラム“Gulliver accelerator”の募集が合わせて発表された。ビジネスプランを広く募集し、採用者はガリバーの車両流通情報などが利用でき、ガリバー社内外のメンバーによるメンタリング、最大で2億円という事業投資が受けられるプログラムとなっている。

 募集テーマは“クルマ”や“流通”分野、またガリバーのアセットを活用した新規事業案件だ。応募は個人、企業問わず、年齢、国籍も不問だ。8月3日までプランを募集、9月から11月までにメンタリングを含む事業開発プログラムを実施。12月上旬のデモデイで成果を発表、優勝者には100万円が授与される。

Gulliver accelerator

 世界を見れば、イーロン・マスク率いる電気自動車のテスラモーターズ、自動運転技術、GoogleやAppleによるカープラットフォーム競争など、クルマ領域ではさまざまなイノベーションが見込まれている。米国ではネット中古車販売のベンチャー企業carvanaが急成長し、フォーブスの選ぶ2015年注目企業トップ20に選出されるなど、流通業界でも変化がある。

 ガリバーもすでに、LINEビジネスコネクトを利用したクルマと会話できる情報取得プラットフォーム『Drive+』や、出会いアプリTinderふうの操作画面で好きなクルマとマッチングできるアプリ『eraBoon』をリリースするなど、おもしろい動きを見せている。

 まさにクルマ業界は変革の真っただ中。イノベーションを起こしてみたいという起業家は、挑戦してみてはいかがだろうか。

Gulliver accelerator
販売店を通さず、オンラインで中古車を販売するベンチャー企業・carvana

■関連サイト
Gulliver accelerator

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう