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SIMフリー端末市場でブランド定着 ファーウェイは8月までに5機種投入へ

2014年06月18日 22時00分更新

 HUAWEI JAPAN(以下、ファーウェイ)は、今後拡大が予想されるSIMフリー端末市場への参入について、都内で説明会を行いました。

 ファーウェイといえば世界3位のスマホシェアを誇る大手メーカー。日本でも、モバイルWi-Fiルーターの『Pocket WiFi GL10P』をはじめ、NTTドコモの『Ascend HW-01E』や『dtab 01』、イー・モバイルの『STREAM X』などの端末があります。ですが、いずれも通信事業者を通した参入のため、日本国内でのブランド認知度はまだ低いとのこと。

ファーウェイは8月までに5機種を投入予定

通信事業者からは多くのファーウェイ製品があつかわれています。通信事業者や国内メーカーの認知度が高い日本では“ファーウェイ”ブランドはまだまだ認知されていないという見解です。

 

 そこで目をつけたのがSIMフリー端末の市場。MVNO市場の成長が著しい日本においては、端末への需要も増えてきています。海外での実績や端末ラインナップを武器に、ユーザーを獲得し、ブランドの知名度もアップさせたい想いがあるようです。

Androidスマホ、タブレット5機種をSIMフリー市場に投入

 既報のとおり、6月下旬の『Ascend G6』を皮切りに、SIMフリーのスマホ、タブレットを順次投入していく予定となっています。現在のところ、G6を含むAndroidスマホ2機種と、Androidタブレット3機種が8月末までに投入予定です。いずれもグローバルモデルをそのまま日本で販売するとのことです。

ファーウェイは8月までに5機種を投入予定

グローバルモデル5機種を8月末までに投入したい構想とのこと。またウェアラブルウォッチ1機種の投入も予定されています。

6月下旬以降に発売予定の『Ascend G6』
ファーウェイは8月までに5機種を投入予定

ファーフェイのSIMフリースマホ第1弾となる『Ascend G6』。LTEに対応し、1.2GHzのクアッドコアCPUを搭載したミドルレンジモデルです。500万画素のインカメラは広角88度で自撮りにも最適。予想販売価格は29800円(税別)。

 8月上旬には、SIMフリータブレット3機種が販売される予定です。海外モデルとして発表された『MediaPad X1』、『MediaPad M1』、『MediaPad 7 Youth2』に加え、スマートバンドの『TalkBand B1』が対象になるとのこと。

とにかく薄い7インチタブ『MediaPad X1』
ファーウェイは8月までに5機種を投入予定

1920×1200ドットのIPS液晶を搭載した厚さ7.18mmの7インチタブレット『MediaPad X1』。ベゼル幅も2.99mmと薄く、片手でも持てるサイズなのが特徴。予想販売価格は39800円(税別)。

メディア再生に適した8インチタブ『MediaPad M1』
ファーウェイは8月までに5機種を投入予定

ミドルレンジモデルの8インチタブレット『MediaPad M1』。ディスプレイ上下部分にステレオスピーカーを搭載しています。予想販売価格は29800円(税別)。

1万円代の7インチタブ『MediaPad 7 Youth2』
ファーウェイは8月までに5機種を投入予定

エントリーモデルとなる7インチサイズの『MediaPad 7 Youth2』。スペック面では他の機種に劣りますが、価格設定が15800円(税別)と安く、これからタブレットをはじめたい人にもおすすめです。

ウェアラブルウォッチの『TalkBand B1』も8月投入予定
ファーウェイは8月までに5機種を投入予定

防水スマートバンドの『TalkBand B1』。歩数や消費カロリーなどの記録の他、本体とバンド部分は取り外しが可能で、Bluetoothヘッドセットとしても利用できます。予想販売価格は13800円(税別)。

 スマホの第2弾は5月にフランスで発表された『Ascend P7』。G6の上位モデルとなる位置づけで、8月末に発売が予定されています。

SIMフリースマホの第2弾となる『Ascend P7』
ファーウェイは8月までに5機種を投入予定

ハイエンドモデルの『Ascend P7』。自社製チップセットの1.8GHzクアッドコアCPU、デュアルLTE対応しています。予定販売価格は49800円(税別)。

 今回の説明会で発表されたの機種は以上ですが、年内にはハイ、ミドル、エントリーのそれぞれのクラスでラインナップを拡充していくそうです。海外では“Diamond”という最上位モデルが販売されていますが、現時点では日本に投入する予定はないとのこと。これは日本の現在のMVNO市場、SIMフリー端末市場では、「低価格」が重視されるため。ただ、今後の需要の変化によっては投入を検討したいそうです。
 また、WindowsPhone端末も自社ラインナップにもっていますが、現時点では日本での販売は考えていないとのこと。こちらも、検討できる余地があれば投入を考えるそうです。

 今回の端末同様、しばらくの間は、グローバル展開されているモデルが日本でも販売されるという流れが予想されます。ただ、今後は日本も含めた同時発売も充分にありえると話しています。

 

若年層をの取り込みと新たな販路の確保へ

 国内のMVNO市場が注目を浴び始め、SIMフリー端末市場も拡大が予想されます。その中で確固たる地位を確立したいファーウェイは、まずはラインナップを充実させ、幅広いユーザー層を獲得したいと話しています。

 また、10~20代の若年層をターゲットにしたいという考えも。安価な端末というメリットを売りにできる一方、中国産というネガティブな印象が薄い層にブランドを浸透させておきたいという狙いがあるようです。

ファーウェイは8月までに5機種を投入予定

海外で培ったノウハウや豊富な製品ラインナップを武器に、新たな市場開拓にも自信をみせています

 今回発表された機種は、大手量販店を中心に販売されます。年内には、自社オンラインでの販売チャネルを確立したい考えがあるそうです。また、ゆくゆくは、繁華街にアップルストアのような自社ショップを構えたい方針であることも明かしています。

ファーウェイは8月までに5機種を投入予定

これまで行ってきた通信事業者への納品も行い、今後は自社オンラインや自社ショップでの販路を確立したいとのこと。

 世界3位の大手メーカーが期待を寄せる日本のSIMフリー端末市場。今夏はますます活性しそうな様子。ファーウェイの動向から目が離せそうにありません。

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