オフィスソフトなどの一般用途では差がほぼない
次は、一般的な用途での性能差を見ていこう。まずは総合性能をチェックする定番ベンチマークソフト「PCMark10」だ。オフィス系のソフトやウェブブラウンジング、アプリの起動速度など、様々なシーンを計測するStandardテストを実行した。
スコアー差はわずかだが、DDR5勢が順当にDDR4-3200を上回った。とはいえ、それぞれの作業の負荷は軽い。体感できるほどの差を感じられるかは怪しいところだ。
実際に「Microsoft 365(Office 365)」で処理を行って、そのパフォーマンスを計測する「UL Prcyon」の「Office Productivity Benchmark」の結果も見てみよう。
DDR4-3200がWord、PowerPointでDDR5勢を抑え、総合スコアーでトップに立った。とはいえ、これぐらいのスコアーになると体感差はほぼ感じられないので、実質的な差はないと言ってもいい。
では、クリエイティブ系ソフトならどうか?
続いては、クリエイティブ系のアプリで検証していこう。まずはCG系ベンチマーク「Blender Benchmark」を試す。なお、「Blender」のバージョンは「3.3.0」を指定し、CPUでレンダリング処理を実行している。
スコアー自体はいずれもCore i5-13600Kのパフォーマンスをしっかりと引き出せている値だ。しかし、今回観測した限りでは、Blenderにおいてはメモリークロックの差がほぼ出ないという結論になった。
「CGレンダリング系だとほとんど差がないのか?」ということで、「V-Ray Benchmark」でも試してみることに。CPUのみを使う「CPU V-Ray」を実行した。
やはり傾向はこちらもBlender Benchmarkと同じだった。現状では、一般用途でもCGレンダリングでも、性能が同程度なら安いDDR4メモリーのコストパフォーマンスが光るということになる。
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