実際のゲームではタイトルによってはDDR5有利
ここからは実際のゲームで検証していこう。今回試したタイトルは「Rainbow Six Siege」、「Assassin's Creed Valhalla」、「Cyberpunk 2077」、「Microsoft Flight Simulator」の4つ。
Rainbow Six SiegeではAPIにVulkanを選択。解像度はフルHD、画質は「最高」プリセット、「レンダリングのスケーリング」は100%にしている。フレームレートはゲーム内ベンチマーク機能を利用して計測した。
ベンチマークソフトから一転、ようやく明確な性能差が確認できた。DDR5-6400は平均576fps・最小478fpsと、DDR4-3200からは平均で3%、最小にいたっては7%ほど向上している。次点はDDR5-6000で、DDR5-4800はDDR4-3200と並ぶ感じだ。
続いては、重量級ゲームタイトル「Assassin's Creed Valhalla」。解像度はフルHD、画質は「最高」に設定してゲーム内ベンチマークを実行した。
今度は逆にDDR5とDDR4どころか、メモリークロックの影響がほぼ見られない結果になった。ゲームはタイトルによって、メモリーの影響は大きく変わるということだろう。
同じく重量級ゲームタイトルの「Cyberpunk 2077」も見てみよう。解像度はフルHD、画質「ウルトラ」でベンチマークを実行した。
こちらはきれいに動作クロック順という結果に。しかし、その差は小さく、DDR5でも6000MHz以上にならないとメリットは薄いかもしれない。
ゲーミング検証の最後は、「Microsoft Flight Simulator」。解像度はフルHDで、画質は「ウルトラ」、APIはDircetX 11、DLSSは使用していない。「ディスカバリーフライト」の「ナポリ」をAI操縦で5分間飛行した時のフレームレートを「CapFrameX」で記録し、平均と1パーセンタイル点(最小1%)をまとめている。
DDR5-6400が平均107.1fps、最小1%で82.8fpsと、わかりやすく抜きん出ている。DDR4-3200からは平均で約8fps、最小1%で約6fpsも伸びており、コストパフォーマンスはともかく、DDR4-3200に明確に勝利したと言えるだろう。
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