「Honda リモート操作」アプリを使ってみた
そうした複数のアプリの中から、今回は基本となる「Honda リモート操作」アプリを試してみました。
アプリを立ち上げると、クルマのアイコンとバッテリー残量、航続可能距離が表示されます。ほかにも「クルマを探す」「し忘れ通知」「更新」のアイコン、そして大きな赤い「デジタルキー」と「コントロール」のボタンが並びます。
「クルマを探す」を押すと、Googleマップ上に駐車位置が表示されます。大きな駐車場でクルマを探すときに便利な機能です。
「コントロール」のボタンを押すと、ドアとエアコンを操作するボタンが現れます。クルマを停めて少し離れた場所から操作してみると、ドアの施錠・解錠の反応が非常に速くて驚きました。まるでキーのリモコン並みです。エアコンのリモート操作は、際限なく作動し続けるのではなく、10分刻みで作動時間を設定する方式。消し忘れの心配がないのは安心です。
デジタルキーや通知機能も実用的
デジタルキーは、スマートフォンのアプリでドアの施錠・解錠とシステムの起動をできるようにするもの。キーを忘れたときにも役立ちます。試してみると、ドアロックの操作ほど速くはありませんが、それほど待たされることなくドアが解錠されました。レスポンスが良いので、ストレスが少ないのがうれしい点です。
また、ドアのロックし忘れなどがあれば「し忘れ通知」が届きますし、充電中にクルマから離れているときは、アプリに充電完了の通知が届きます。これもEVには必須の機能といえるでしょう。
機能が分散されているからこそ、シンプルで使いやすい
「Honda リモート操作」アプリを使ってみての感想は、「シンプルで使いやすい」というものです。機能は、離れたクルマの状態を把握し、それをコントロールすることに特化しています。だからこそ操作も簡単で、反応スピードにも不満はありませんでした。機能ごとに複数のアプリへ分散させていることが、「Honda リモート操作」アプリのシンプルさにつながっているのでしょう。
そういう意味で、機能ごとに別のアプリを使う「Honda CONNECT」は、それぞれの役割がハッキリしているぶん、わかりやすいといえます。ただし、ワンストップですべての機能を使いたいという人には、複数のアプリを使い分けるのは煩雑に感じられるかもしれません。このあたりは好みの問題でしょう。
ちなみに「Honda CONNECT」には、スズキやダイハツのサービスにあるような、離れて暮らす親や子どものクルマを見守るといった、家族など第三者向けの機能はありません。また、ドライブ履歴にも、どこに行ったのかという詳細な住所情報は記録されません。こうした割り切りも、ホンダの特徴といえます。
筆者紹介:鈴木ケンイチ
1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレース(マツダ・ロードスター・パーティレース)に参戦。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを“分かりやすく”“深く”説明することをモットーにする。
最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)。

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