【SUPER GT】前人未到の4連覇へ死角なし!? 超過酷な中盤戦を切り抜けたau TOM'S GR Supraの凄み
2026年10月15日 12時00分更新
シーズン中盤戦に突入した2026年のSUPER GT。前人未到の4連覇を目指す36号車「au TOM'S GR Supra」は、開幕戦から順調にポイントを重ね、第5戦鈴鹿で9位に入賞。シーズン5戦目となる第6戦SUGOではサクセスウェイトの上限となる100kgに到達したが、それでも勢いは止まることなく、予選11番手から粘り強い追い上げを見せ、4位入賞を飾った。
開幕2連勝で早くも燃リス制限に突入
今シーズンの36号車は、持ち前の決勝での強さを存分に発揮し、開幕戦岡山、第2戦富士で連勝を飾り、シーズン3レース目で早くも“燃料流量リストリクター(燃リス)制限”の範囲内に突入した。これによりパワーがいくらか絞られることになり、レースでは不利になるのではないかと予想された。
しかし、セパン大会の延期に伴い3ヵ月ぶりの開催となった第4戦富士では、ライバルよりも速さを引き出しにくい状況にありながら、着実な追い上げを見せて4位入賞を果たした。
続いて行なわれた第5戦鈴鹿でも、燃リス制限があるにもかかわらず、予選では坪井 翔選手がQ2進出ラインまで0.025秒差に迫るタイムを記録。しかし、わずかに届かず、11番手からのスタートとなった。
今季から導入された“給油リストリクター”の壁
富士での活躍を考えると、鈴鹿の決勝でも上位進出の可能性は高いと思われた。だが、今年のSUPER GTのGT500クラスではサクセスウェイトの規定がひとつ変更となっており、新たに“給油リストリクター(給油リス)”が追加された。昨年までは、サクセスウェイト50kgを超えた車両は、搭載ウェイトを増やすとともに段階に応じて燃料流量リストリクターを絞っていくことで、パフォーマンスに制限をかけていた。
今年からはこれに加え、サクセスウェイト68kg以上になると給油リスが導入され、途中のピットストップ時における給油時間が通常よりも長くなる。これにより上位進出が難しくなるという計算だ。
実は、第4戦富士の段階から給油リストリクターは入っていたが、その制限量が少なかったことに加え、燃リスが絞られているぶん“レース中の燃費が良くなる=途中の給油量も少なく済む”というメリットをうまく活かして上位進出を果たしていた。
鈴鹿では給油リスに苦しみながらも9位入賞
ところが第5戦鈴鹿ではサクセスウェイトが累計96kgに達したことで、給油リスの制限がさらに厳しくなった。これでは燃費が良くなっていても、ピットでの給油時間が長くなってしまう。結果的に鈴鹿の決勝では前半こそ追い上げを見せたが、途中のピットストップで順位を上げることができず、後半スティントも我慢の展開を強いられた。
さらに鈴鹿はオーバーテイクが難しいコースでもあるため、持ち前のペースの良さも存分に活かすことができず。それでも粘り強く走り、9位入賞で貴重な2ポイントを積み重ねた。
「やはりコース上で抜くのが難しくて、ずっとライバルに引っかかっている状態でした。さらに給油リストリクターの影響でピットストップ時にポジションが下がってしまい、坪井選手に追い抜いて順位を上げてもらうしかない状況になりました。やれることはやりましたが、限界という感じ。そのなかで2ポイントを獲得できたのは大きいです」
そう語るのは、前半スティントを担当した山下健太選手。給油リスの厳しさを感じた1戦となった。
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