週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

3D-Guided Neural Renderingを解説

左手(AI)はそえるだけ。「NBA 2K27」でDLSS 5におけるニューラルレンダリングの画質とフレームレート下落率を検証

2026年09月08日 10時00分更新

GeForce RTX 5050〜5080でどの程度の差が出るのか?

 では、今回の検証環境を紹介しよう。GeForceはRTX 5050~5080まで6種類準備。ドライバーはレビュー用に提供されたGameReady 616.64を使用した。Resizable BARやSecure Boot、メモリー整合性やカーネルモードハードウェア強制スタック保護、HDRなどはひと通り有効化、ディスプレーのリフレッシュレートは144Hzに設定した。

検証環境
CPU AMD「Ryzen 7 9850X3D」(8コア/16スレッド、最大5.6GHz)
CPUクーラー EKWB「EK-Nucleus AIO CR360 Lux D-RGB」
(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザーボード ASRock「B850 LiveMixer WiFi」(AMD B850、BIOS 4.43)
メモリー Crucial「Crucial Pro CP2K32G64C40U5B」
(32GB×2、DDR5-5600動作)
ビデオカード NVIDIA「GeForce RTX 5080 Founders Edition」(16GB GDDR7)、
Palit「GeForce RTX 5070 Ti GamingPro」(16GB GDDR7)、
NVIDIA「GeForce RTX 5070 Founders Edition」(12GB GDDR7)、
Palit「GeForce RTX 5060 Ti Infinity 3 OC 16GB」(16GB GDDR7)、
ASUS「Dual GeForce RTX 5060 8GB GDDR7 OC Edition」、
MSI「GeForce RTX 5050 VENTUS 2X OC」(8GB GDDR6)
ストレージ Crucial「T700 CT2000T700SSD3」(2TB M.2 SSD、PCIe 5.0)、
Silicon Power「PCIe Gen 4x4 US75 SP04KGBP44US7505」
(4TB M.2 SSD、PCIe 4.0)
電源ユニット ASRock「TC-1300T」(1300W、80 PLUS TITANIUM、Cybenetics TITANIUM、LAMBDA A++)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(25H2)

D-Guided Neural Renderingを有効にすると
フレームレートは激しく下がる

 今回はフルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)の3通りでRTX 50シリーズのフレームレートがどのように変化するのか検証する。とくに、3D-Guided Neural Rendering使用時と非使用時でどの程度変わるかに注目したい。

 NBA 2K27の全体的な画質は「最高」とし、被写界深度も追加。DLSSは「クオリティー」設定、フレーム生成は不使用と「6x」のマルチフレーム生成使用時の2パターンで試す。クイックマッチで1分間プレイした時のフレームレートを計測しているが、ファウルやタイムでカメラが切り替わるとフレームレートが急変する。そのため、カメラ切り替えを極力ゲーム側でオフにした上で実施することが肝要である。

 フレームレート計測にあたっては「CapFrameX」を使用し、フレームレートの計算はmsBetweenDisplayChange基準で実施している。まずはフレーム生成不使用時のデータから見ていこう。

DLSS 5

NBA 2K27:1920x1080ドット、フレーム生成不使用時のフレームレート。なお、「3DNR」とあるデータは3D-Guided Neural Rendering使用時であることを示す(以降、同様)

DLSS 5

NBA 2K27:2560x1440ドット、フレーム生成不使用時のフレームレート

DLSS 5

NBA 2K27:3840x2160ドット、フレーム生成不使用時のフレームレート

 今回のテストでは、ホットキーを押すことで3D-Guided Neural Renderingのオン・オフを切り替えられた。3D-Guided Neural Renderingを切るだけで、目に見えてフレームレートが一気に上がったことが印象的だった。

 平均フレームレートを比較すると、解像度が高ければ高いほど、GeForceが下のモデルであるほど3D-Guided Neural Rendering使用時の下落率が高い。フルHDかつRTX 5080であればオンにするだけで約40%下がる。

 とくに下落率が厳しかったGPUはRTX 5060や5050といったエントリーモデルで、下落率は60%を超えた。解像度が4KになるとRTX 5060や5050ではメニュー操作すらおぼつかない。これは素のGPUパワーが少ないことに加え、VRAMも足らないという状況なので、下落率が高くて当然だ。

 ただし、3D-Guided Neural Renderingを使わなければ、RTX 5050でも4Kでユルい接待プレイ程度の遊び方はできる、という点は覚えておきたい。続いては、6xのマルチフレーム生成を使用した時のフレームレートを見てみよう。

DLSS 5

NBA 2K27:1920x1080ドット、6xマルチフレーム生成使用時のフレームレート

DLSS 5

NBA 2K27:2560x1440ドット、6xマルチフレーム生成使用時のフレームレート

DLSS 5

NBA 2K27:3840x2160ドット、6xマルチフレーム生成使用時のフレームレート

 マルチフレーム生成を利用するとフレームレートは激増するが、それでもRTX 5080+4Kでは3D-Guided Neural Renderingを使うと平均240fps程度なのに対し、使わない時は500fpsを超えるという点に注目したい。下落率に注目するとフルHDではどのGPUも32%前後、4Kだと50〜60%と、フレーム生成不使用時に比べると下落率が緩和されている。

 ただし、素のフレームレートが低い状態でマルチフレーム生成処理を加えると、アーティファクト(輪郭の崩れやゴミの発生)が発生しやすい。RTX 5060 Ti 16GB以下のGPUでは、4Kでアーティファクトの発生がはっきりと視認できた。とくに、カメラがクローズアップになると、輪郭の崩れが目立つ。VRAMが12GBのRTX 5070だと、4KではVRAM警告が出るもののプレイそのものは快適だった。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事