Cooler Master最強空冷「HAF II 500」「V8 ACE 3DHP」「MasterFan A120」でどこまで冷える?
2026年09月04日 11時00分更新
台湾にあるCooler Master社は、自作マニアなら知らぬ人のいない老舗中の老舗メーカーだ。1992年の創立以来、さまざまなCPUクーラーやPCケースの名品を送り出している。いち早く自作PCのCPUクーラーにヒートパイプを使用したことに始まり、2003年にはベイパーチャンバーをCPUクーラーに導入するなど、同社は長きにわたりCPUクーラー業界の進化を牽引しているメーカーである。
さらにCooler MasterはサーバーやAIデータセンター向けの製品も数多く手掛けており、そこで得られたノウハウを自作PC向けにフィードバックすることで質の高い製品を数多く送り出している。
最近ではNVIDIAの某小型サーバーにおける筐体設計も手掛けるなど、現在のITインフラの設計になにかしら関わっているメーカーといえる。
空冷最強PCのためのパーツ3種を紹介!
本稿では、Cooler Masterが発売・あるいは近日発売予定の3製品、すなわちPCケース「HAF II 500」、空冷CPUクーラー「V8 ACE 3DHP」、オールアルミ合金製ファン「MasterFan A120」の3つを組み込んだ「最強空冷PC」を準備。果たしてどこまで冷えるのか? 3つのパーツの紹介をしつつ、最終的に静音性や動作時のCPUやGPU温度などについて検証していくことにする。
前面220mmファンの威力を見よ!「HAF II 500」
9月発売予定のHAF II 500はCOMPUTEX 2026で発表されたばかりのE-ATX対応の大型タワーケース。フロントに口径220mm/ 厚さ40mmの特大ファン「Mighty40 F220」を2基縦に並べているほか、背面にも口径180mm/ 厚さ40mmファン「Mighty40 V180」を1基標準搭載。「High Air Flow」の頭文字から「HAF」と名付けたシリーズの最新モデルだけあって、ケース内の換気効率に注力した設計が特徴だ。
裏面から見ると220mmファンの大きさがよく分かる。下のファンは電源などが格納されているシュラウドに埋まっているように見えるが、実はシュラウド天井が円形にえぐられており、シュラウドの下方からビデオカードへ上昇する気流を作っている
全長約330mmの大型ビデオカードを格納しても、まだ前方に十分すぎる余裕がある。ATXメインパワーやSATAコネクター付近にはケーブルを覆い隠すカバーが標準装備されているが、上側のカバーはメモリーに気流を通すためにスリットが設けられている点にも注目
HAF II 500のもう一つの特徴は天井ファンの固定方法にある。通常天井にファンやラジエーターを固定する場合は、予め用意されたネジ穴、あるいはネジ位置をある程度動かせる万能穴になっていることが多いが、HAF II 500では「MasterRail」と呼ばれる機構を採用。ケースに固定するレールに移動可能なタブを組み合わせた機構だが、これによりファンの位置を冷やしたい位置にピタリと寄せることができる。
HAF II 500の天井には120mmファンなら3基、140mm/ 160mm/ 180mmなら2基固定可能なほか、360mmラジエーターの組み込みにも対応している。また、標準の220mmファンを取り外すことでMasterRailはフロント側に移し、フロント120mmファン×3あるいは360mmラジエーターという配置にも対応している。
MasterRailはカーテンレールとフックのようにネジを留めるためのタブが自由に動く。そのため固定ネジ穴よりは若干組み込みに手こずるかもしれないが、風を送り込みたい位置にファンを固定できるというメリットは大きい
裏面には、標準でファンとRGB LED用のコネクターを管理できるファンハブ、配線を整理するためのケーブルマネジメント機構や多数の面ファスナーなど、今どきのPCケースにほしいものは一通りそろっている
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