ASUSのROG Strix Pulsar XG27AQNGVで検証
ホールドぼけ対策とVRRの共存!FPSゲームのすばやい動きもブレずにパキッと見える「G-SYNC Pulsar」を完全解説
2026年09月10日 10時00分更新
半端なフレームレートでもはっきり見える
G-SYNC Pulsarに至る遠大な解説が終わったので、ここから実機による検証に入ろう。今回の検証環境は以下の通りだ。GPUはGeForce RTX 5080で、GPUドライバーは610.62を使用。Resizable BARやSecure Boot、メモリー整合性やカーネルモードハードウェア強制スタック保護、HDRなどはひと通り有効化した。
そして、G-SYNC PulsarディスプレーであるXG27AQNGVとの比較には、リフレッシュレート540Hz対応のLG製タンデムOLEDディスプレー「27GX790B-B」を用意した。27GX790B-Bは解像度を下げれば720Hzモードも選択できるが、今回はWQHDで対決する。どちらのディスプレーもDisplayPort接続(各ディスプレー付属のケーブルを使用)、G-SYNCを有効化して検証を行った。
| 検証環境 | |
|---|---|
| CPU | AMD「Ryzen 7 9850X3D」 (8コア/16スレッド、最大5.6GHz) |
| CPUクーラー | EKWB「EK-Nucleus AIO CR360 Lux D-RGB」 (簡易水冷、360mmラジエーター) |
| マザーボード | ASRock「B850 LiveMixer WiFi」(AMD B850、BIOS 4.43) |
| メモリー | Crucial「Crucial Pro CP2K32G64C40U5B」 (32GB×2、DDR5-5600動作) |
| ビデオカード | NVIDIA「GeForce RTX 5080 Founders Edition」 (16GB GDDR7) |
| ストレージ | Crucial「T700 CT2000T700SSD3」 (2TB M.2 SSD、PCIe 5.0)、 Silicon Power「PCIe Gen 4x4 US75 SP04KGBP44US7505」 (4TB M.2 SSD、PCIe 4.0) |
| 電源ユニット | ASRock「TC-1300T」(1300W、80 PLUS TITANIUM、Cybenetics TITANIUM、LAMBDA A++) |
| OS | Microsoft「Windows 11 Pro」(25H2) |
| ディスプレー | ASUS「ROG Strix Pulsar XG27AQNGV」 (27型、WQHD、IPS、G-SYNC Pulsar)、 LGエレクトロニクス「27GX790B-B」 (27型、WQHD、タンデムOLED、G-SYNC Compatible) |
G-SYNC Pulsarを利用するには、まずG-SYNCを有効にする必要がある。NVIDIA Appを開いて「グラフィックス」→「グローバル設定」にある「モニターテクノロジ」で「G-SYNC」となっているか確認しよう
XG27AQNGVの場合、G-SYNC Pulsarの設定はデフォルトでオンになっている。OSDメニューを開き、イチバン上の「PULSAR」がオンになっていればG-SYNC Pulsar、オフならば普通のG-SYNCとなる
検証はNVIDIA製のツール「LDAT Display Test」を使用した。これはディスプレーレビューでは定番の「BlurBusters」のように一定速度で左から右へ動く物体を表示するツールだが、LDAT Display Testはリアルタイムでフレームレートを変更できるため、こちらを採用している。
LDAT Display Testの様子。ロボットが左から右へ高速で移動する。フレームレートは左上の「Render FPS」つまみを調整することで、その場で変えられる。ロボットは27型の画面を約1.7秒で横断する速度(画面上では「0.75」という値)に設定した
実際にLDAT Display Testを動かし、その模様をハイスピード撮影したところ。左上の数字はディスプレーに搭載しているフレームレート(リフレッシュレート)メーターだ。黒挿入が動作しているため、画面の輝度が変化している
ここからLDAT Display Testの画面の比較を動画でご覧いただくが、アスキーのYouTubeチャンネルに細切れの動画を貼るのもはばかられる。そこで、シーンごとに動画からGIFアニメに変換したものを比較することにする。
検証の手順は電動レールスライダーにカメラを固定し、カメラを左から右へ動かしつつ、画面をハイスピード撮影(480fps)するというもの。カメラの移動速度よりLDAT Display Testのロボの動きのほうが速いため、視点のスムーズな移動という点では完璧とはいいがたい条件だが、以下のようにわかりやすい映像が撮れた。
タンデムOLEDの場合
OLEDディスプレーで540fps表示の場合。ロボの輪郭および下のテキストは全体にはっきりとしている。わずかな残像はカメラ側のフレームレートのほうがわずかに遅いためと思われる。筆者の撮影機材の限界なので、ここはご容赦いただきたい
G-SYNC Pulsarの場合
G-SYNC Pulsarで360fps表示の場合。黒挿入が機能しているため、背景がチカチカしている。OLEDと同じように、ロボの顔やテキストに残像が認められるが、残像はより薄く(とくに顔部分)目立ちにくい。OLEDの360fps表示と比較してほしい
G-SYNC Pulsarで180fps表示の場合。バックライトの点滅のおかげで残像がほとんど確認できない。先のG-SYNC Pulsar&360fps表示より残像感がない理由は、シャッタースピードとバックライトがうまくかみ合っているからとも考えられるが、キレのある映像になった
G-SYNC PulsarではVRR+黒挿入が効くリフレッシュレートの下限値が決まっている。出荷時設定で90Hz、ファームウェア更新により75Hzまで追従可能だ(購入時期によって最初から75Hz対応の可能性もある)。この下限値はOSDで変更でき、設定したリフレッシュレート値を下回ると黒挿入が停止する。
逆に、上限値360Hzを超えた場合は黒挿入が解除されない。その場合は360Hz+黒挿入になる。
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