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ASUSのROG Strix Pulsar XG27AQNGVで検証

ホールドぼけ対策とVRRの共存!FPSゲームのすばやい動きもブレずにパキッと見える「G-SYNC Pulsar」を完全解説

2026年09月10日 10時00分更新

G-SYNC Pulsar

 NVIDIAはGPUだけでなく、その周辺の技術にも惜しみなく投資をしているが、その中にGeForce専用のディスプレー技術「G-SYNC」がある。初代G-SYNCは2013年に登場し、そこからゆっくりと進化してきたが、2024年のCESで発表された「G-SYNC Pulsar」が現時点の最新版だ。しかし、発表から2年も経つのに実際に製品が出たのは今年。G-SYNC Pulsarは難産だったといえる。

 現時点のG-SYNC Pulsarディスプレーは27型WQHD(2560×1440ドット)、IPSパネル、リフレッシュレート360Hzというスペックは各社で共通している。G-SYNC Pulsarのすべてを利用するには「GeForce RTX 20シリーズ以降のGeForce※」を使い「DisplayPort」で接続する必要がある。

※今回の検証に用いたASUS製ディスプレーのFAQではGeForce RTX 30シリーズ以降となっている(出典)。ただし、MSIのようにRTXシリーズ+DisplayPort接続と説明している製品もある(出典)。

G-SYNC Pulsar

G-SYNC Pulsar対応ディスプレーはASUSのほか、Acer、AOC、MSIから発売している。デザインに差異はあれど、パネルの基本スペックは27型WQHDでリフレッシュレートは360Hzで一致している

 G-SYNC Pulsarはどこがスゴいのか? NVIDIAはリフレッシュレート250Hz(つまり、250fps)でも実質1000Hz以上の「動き明瞭性(Motion Clarity)」を得られるとしている。下のサンプルはNVIDIAの資料によるものだが、どちらも「移動する物体をカメラ(眼)で追っている様子」を捉えたものだ。

G-SYNC Pulsar

NVIDIAの資料より抜粋。上がG-SYNC Pulsar以前の見え方、下はG-SYNC Pulsarの見え方。兵士のディテールの視認性が格段に上がっている。ちなみに、このゲームは「Counter-Strike 2」だ

G-SYNC Pulsar

G-SYNC PulsarはRTSゲームのような高フレームレートを必要としないシチュエーションでもよく効く。カメラを移動させた時の視認性を比較すると、G-SYNC Pulsarを利用した下のほうが明らかにブレていない。これも画面とカメラの両方が動いている

 NVIDIAは、G-SYNC Pulsarを利用することで動いている物体の視認性が向上すると訴えている。eSports性の強いFPSゲームだけでなく、一般的に高フレームレートが求められないストラテジーゲームでも効果が得られる、というのが同社の主張だ。

 今回、筆者は幸運にもASUS製のG-SYNC Pulsarディスプレー「ROG Strix Pulsar XG27AQNGV(以降、XG27AQNGVと略)」を試す機会に恵まれた。本稿ではこのXG27AQNGVを通じて、G-SYNC Pulsarを検証していきたい。ただし、発色やOSD設定など、一般的なディスプレーのレビューではないのでご留意いただきたい。

G-SYNC Pulsar

今回お借りした「ROG Strix Pulsar XG27AQNGV」。実売価格は12万3800円前後

G-SYNC Pulsar

スタンドはチルト、スイーベル、ピボット、上下動に対応。全体のデザインはROGテイスト満載だ。右上のシンボルはRGB LEDで点灯するが、消灯も可能である

G-SYNC Pulsar

映像入力はDisplayPortとHDMIで合計3系統。USBハブ機能(青いUSBポート)も備える。写真の右端にはUSB Micro-Bポートがあるが、これは本機のファームウェアを更新するためのもの

 とはいえ、従来のG-SYNCはなにを解決して、なにが解決できなかったのかを知らないと、G-SYNC Pulsarの目指すものを正しく理解することはできない。そこで、まずはG-SYNCという技術の背景からじっくり解説することにしよう。すばやく本題だけご覧になりたい方はこちらへ。

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