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Interop Tokyo 2026より、注目のコンピューティング技術

CPUやGPUだけ見てる場合じゃない! AI時代のコンピューター進化がかなり未来

2026年06月16日 17時15分更新

なんか、すごい未来的だけど

 処理されるデータ量の増加や複雑化、そして生成AIの普及などなどによって、コンピューターを取り巻く環境は大きく変わりつつあります。

 かつて、コンピューターの進歩の主役は「プロセッサーが速くなる」「メモリーが増える」といった話が多かったでしょう。ですが現在は、計算そのものの仕組み、データの保存方法、データセンターの作り方、そして、新たな冷却技術まで、コンピューティングを支えるあらゆる部分で変化が起きています。

 先日、幕張メッセで開催されたInterop Tokyo 2026でも、そんな未来を感じさせる展示が数多く見られました。

量子コンピューターではなく、「光量子コンピューター」なの!?

NTT未来ねっと研究所が研究開発を進める「光量子コンピューター」のモックアップ

 NTTドコモビジネスが展示していたのが、NTT未来ねっと研究所が研究開発を進める「光量子コンピューター」のモックアップです。

 量子コンピューターという言葉は聞いたことがあっても、「光量子コンピューター」は初耳という人も多いかもしれません。

 現在主流の量子コンピューターは極低温環境が必要ですが、光量子コンピューターは光通信技術を応用することで、常温・常圧で動作できる可能性があるといいます。さらに通信インフラとの親和性が高く、省スペースかつ広範囲に展開しやすいことも期待されています。

 展示では、量子ビット数が増えることで計算能力がどのように拡大していくのかが視覚的に紹介されていました。

 まだ研究開発段階ですが、実用化されれば、まさしく桁違いの計算能力を実現する技術。AIや社会インフラの最適化など、膨大な計算を必要とする分野での活躍に期待です。

AI時代の主役はGPUだけじゃない。もう一翼はストレージだ!

すごい大容量でも、サイズはコンパクト

 AIブームというとGPUに注目が集まりがちですが、実は忘れてはならない存在があります。

 それがストレージです。

 キオクシアのブースでは、同社のSSD製品群が一堂に展示されていました。なかでも目を引いたのは、245TBという巨大容量のSSD。

 容量だけ聞くとピンと来ませんが、市販のスマートフォンの多くのモデルで、最高容量は1TBか512GBですから、非常に大きな容量になります。

 そしてこれだけのデータを保存できるにもかかわらず、実物は驚くほどコンパクト。大量のストレージを限られたスペースへ効率よく搭載できることは、データセンター運営において大きなメリットになります。

 生成AIの学習や推論には、膨大なデータが必要です。計算能力だけでなく、そのデータをどこへ保存し、どう高速に読み出すか。AI時代の競争は、ストレージ技術の進化とも深く結びついています。

データセンターを“運ぶ”時代へ。コンテナ型サーバー

あらかじめ組んでおけば、コンテナごと移動できるという発想

 AI需要の増加によって、世界中でデータセンター不足が課題になっています。

 しかし、データセンターは簡単には作れるものではありません。土地の確保、建設、電源設備、ネットワーク、冷却設備など、多くの工程が必要になります。

 そこで登場するのが、xFusionが展示していたコンテナ型データセンターです。

 コンテナの内部にサーバーラックや電源設備、冷却設備などをあらかじめ組み込み、現地で必要になるのは、設置を中心としたセッティング。従来のようにゼロから構築するよりも短期間で運用を開始できることが特徴です。

 AI需要が急拡大するなか、データセンターをいかに早く展開できるかは重要なテーマになっています。巨大な建物を作るだけでなく、「必要な場所へ運ぶ」という発想も広がり始めています。

より重要になる「冷やす技術」が主役になる

こちらは、会場で展示されたレノボの水冷システム

 今回のInteropを歩いていて感じたのは、冷却技術の存在感が大きくなっていることです。

 レノボはサーバー向けの水冷システムを大々的に展示し、三和エナジーはマザーボードを専用オイルに沈める液浸冷却の実機デモを披露していました。

 コンピューターは、性能向上によって発熱も増加します。パワフルな計算能力を引き出すためには「どう冷やすか」が自ずと重要になるわけですね。

 水冷や液浸冷却は、自作PCをしている人にとっては身近かもしれませんが、一般的には、技術を支える裏側の話。しかし、これからのAIインフラを支えるうえでは、欠かせない存在ですね。

 計算方法そのものを変えようとする光量子コンピューター。AI時代を支える大容量ストレージ。短期間で展開できる新しいデータセンターや、性能を支える冷却技術。

 Interop Tokyo 2026の取材を通じて実感しました。コンピューティングはいま、さまざまな方向から次の段階へ進もうとしています。

 さて、アスキーでは、「Interop Tokyo 2026 アスキー全力特集!として、現地取材チームによる記事を連載枠で掲載中! さらに、会場とアスキースタジオをつないだ特別中継のアーカイブも、ぜひ楽しんでください!

 

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