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単焦点コンデジはもう古い!? ズーム搭載の最新LUMIX「L10」が猫撮影の常識を覆す

日向ぼっこしてる子猫にそろそろと近づくハチワレ。コントラストが高いシーンでもきれいに撮れる。2026年6月 パナソニック LUMIX DC-L10

 パナソニックのLUMIX 25周年記念モデル「L10」が出るのである(6月18日発売)。これが実に昔ながらの本格マニュアルカメラっぽいデザインと質感で、いい感じにカッコよく、イメージセンサーも4/3型(つまりマイクロフォーサーズ)を採用し、レンズも24-75mm相当でF1.7-2.8というハイエンドコンパクトなのである。

 ファインダーを覗いてぱっと構えてシャキッと撮るのもいいし、バリアングルモニターを使って地面すれすれとかハイアングルで撮るのもいい。そして中身は、最新のLUMIXなので高速連写や猫瞳AFなんかもちゃんとあるのだ。

伝統的なカメラスタイルがなかなかカッコいいL10。マイクロフォーサーズのセンサーを持ち、レンズは24-75mm相当のLEICA DC VARIO-SUMMILUX

 そしていつもの通り、猫を撮るのである。望遠にはあまり強くないのと、レンズが明るくて暗所に強いので、仲のいい猫や室内猫を撮るのにいいかな。

 まずは天井スレスレの猫ハンモックにおさまっていたハチワレ。わたしの背より高い位置にあるので、肉眼では誰がそこにいてどんなかっこうしてるのかわからないので、モニターを開いて下に向けて腕をぐいっと真上に伸ばして……。細かいところは猫瞳AFさんよろしくってんで、構図だけ決めて撮ったらいい感じに舌を出してくれた。

高性能AFとバリアングルモニターで
どんな体勢でも猫を狙い撃ち

「見たな~」って顔でレンズを見つめるハチワレ。描写も背景のボケ方もいい。2026年6月 パナソニック LUMIX DC-L10

 コンパクトデジカメとしてはちょっと重めだけど(撮影時の重さは約508g)、重量バランスはいいので多少無茶な持ち方をしてもOKなのだ。

 しばらくほかの猫と遊んでいたら、猫ハンモックの方で何やら不穏な空気が流れてきたのでカメラを向けると、ハンモックを出て床に降りようとするハチワレと、チャシロの子猫が一触即発。ぱっと縦位置に持ちかえてファインダーを覗いてチェック。

一触即発っぽい瞬間。無邪気に見上げる子猫と上から威嚇する大人猫。2026年6月 パナソニック LUMIX DC-L10

 このあと2匹の間で何がおきたのか。ハチワレが子猫をちょっと威嚇して、さっさと床に飛び降りたのだった。ボスの貫禄って感じ。

 猫が床に来たら再びモニターを回転させて、床にカメラを置いて猫目線カット。めっちゃ貫禄あるハチワレなのだった。ちなみに名前はクロマメ。機嫌が悪いと爪がしゅっと出てくる。

大人猫の貫禄を見せる香箱座り。髭の描写もすばらしい。2026年6月 パナソニック LUMIX DC-L10

 さて、先ほど一触即発だった2匹。いい感じに陽射しをあびてたので冒頭写真にしてみた。

 このチャシロの子猫。まだ小さいので何にでも興味を持つ年頃で、この連載ではいつも使ったカメラの写真にも猫をいれるようにしてるんだけど、沈胴式レンズがうにーっと出たり引っ込んだりするのが楽しいようで、いきなりこんなことに。

 一応、L10はレンズ周りのデザインもクラシカルで両手を使ってコントロールして撮るのが気持ちいい、というイメージカットを撮ろうとしたのだった。

子猫と一緒にL10の写真を撮ろうと思ったら……。伸びてくるレンズが気になったみたいでこんなことに……

 もう1匹子猫がいて、こっちは白さメイン。疲れたので床に座ってたら膝裏にいきなり入ってきたので、指先でさそって膝裏猫。

別の猫を撮ろうと座ってカメラを構えてたら膝裏に入ってきた白の子猫。隙間があると入りたがるのだ。顔が見えるよう左手の指でさそって右手で撮影。2026年6月 パナソニック LUMIX DC-L10

プリ連写や多彩なモノクロモードで
猫の「今」をエモく切り取る

 もう1匹、薄墨色のいい感じの猫を。名前は「ほくろ」。L10はいろんなカラーモードを持ってるけど、モノクロのバリエーションが多くてその中の「L.モノクロームS」が、階調が柔らかくて、薄墨感がすごく出せる。

LUMIXってモノクロのバリエーションが多くていい。薄墨っぽさが出るよう、L.モノクロームSで。柔らかい階調のモノクロ写真が撮れる。2026年6月 パナソニック LUMIX DC-L10

 あと1枚、その薄墨の子。おもちゃにいい感じに反応してくれるので、左手でおもちゃを持ち、右手でカメラを持って連写。プリ連写機能を持ってるので、ファインダーを覗きながら、決定的瞬間を待ってからシャッターを押せばいいという。

 左前足を出されちゃったので顔が隠れたけど、猫ハンモックからしゅっと手を伸ばした瞬間を狙ってみた。

おもちゃに手を出そうとする瞬間を連写で。2026年6月 パナソニック LUMIX DC-L10

 なんかね、最近高画質な高級コンパクトデジカメがそれなりに出てるのだけど、単焦点レンズのものが主流。でも猫を撮るときは相手によって適切な距離が変わるので、ズームレンズが欲しい。

 そうなると、高画質でズームレンズ搭載のL10は魅力的なのだ。伝統的なカメラスタイルならではの良さがあるし、最新ミラーレス一眼の技術も入っていて画作りも楽しめるし、レスポンスもいいのでチャンスを逃さない。首から提げて散歩したくなるカメラだ。

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筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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