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精密ネジ、締めすぎてない? 自動で止まる電動ドライバーのありがたみ

 面白いのは「制御モード」。「M」(Mo Mode)だとAキーで右回り、Bキーで左回りとなりますが、「A」(So Mode)にすると、A・Bどちらのキーを押しても回転しません。その代わり、キーを押したまま回したい方向へ本体を傾けると、自動で回転が始まります。これを効果的に使えるシーンは思いつきませんが、面白いのは確かです。

 もうひとつ面白い機能として、画面を180度回転する機能があります。左手でキー操作を行なう場合、画面表示が上下逆さになってしまいますが、この場合でも快適に操作できるのがメリット。とくに、左利きの人だとうれしいのではないでしょうか。

画面が180度回転するというだけですが、配慮がうれしいです

●トルク計測で元の強さに締め直せる

 個人的にいいなと感じたのは、トルク設定ができるだけでなく、外すときのトルクを記録し、同じ強さで締め直せること。これを使うには、まず、トルク設定として「2.Tor Set」を選び、「M」に変更。続いて「3.M Gear Set」を選択し、トルク測定モードを呼び出します。

 後は、この状態で測りたいネジを回すだけ。すると、現在のトルクが「Cur T」に、最大トルクが「M Set」に表示されます。あとはキーから手を放し、しばらく待ってメイン画面に戻れば設定完了。M Setの値がトルクとしてセットされているハズです。

測定中。現在のトルクがCur T、最大トルクがM Setに表示されます。ここでは、0.147ですね

メイン画面に戻ると、トルク設定が先ほど測定したM Setの0.14となりました

 小型の機器はどうしてもネジを締めすぎてしまい、ネジ穴を壊してしまう危険があります。この機能をうまく使えば、そうした締めすぎを回避できるでしょう。……といっても、ネジ緩み止め剤が塗られたネジでトルクを測り、その値で締めたら壊れるので、そのあたりは注意しないとダメですけどね。

 ちなみに、トルクが測れるのは電動で動かしている時のみ。手回し時のトルクが測れれば最高だったんですが、さすがにその機能はありませんでした。

 もうひとつ、個人的に気に入ったのはインパクト機能。これは、指定のトルクで回転が止まった後、衝撃を加えてさらに回転させるというものです。

 ただし、一般的なインパクトドライバーのように大きな衝撃を与えられず、多少ガタガタといった振動が伝わる程度。効果はあまり期待できませんが、その挙動が健気でかわいかったので、気に入ってしまいました。

●どんな構造になっているのか、分解してみた!

 今回、分解してもOKだという話だったので、気になっていたギヤボックス部分を見てみましょう。

 基本は、プラネタリー型遊星歯車機構を使った減速のようです。これは、中心の歯車で周囲の遊星歯車を回し、その遊星歯車が内歯車に当たってゆっくり回ることで減速する、というもの。

 これを3段重ねることで、中心軸をずらさず、小さくても安定した回転と高いトルクを実現しているわけですね。この手のギヤボックスは分解したことがなかったもので、実物を見るとなかなか興味深いです。

中心の歯車を回すと、ベースに軸固定された3つの遊星歯車が外周の内歯車に当たり、ベースごとゆっくりと回転。これで減速されます

ベースの裏にはまた歯車がついており、下の段の遊星歯車機構に接続。これを3段繰り返すことで、大幅な減速ができます

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