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Ryzen 9000シリーズの成長を見守る その2

Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか?

2024年09月20日 10時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●北村/ASCII

「Mount & Blade II: Bannerlord」

 Mount & Blade: Bannerlord IIでは画質“Low”設定、アンチエイリアスはFXAA、さらにBattle Sizeを最大の1000に設定。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。

Mount & Blade II: Bannerlord:1920×1080ドット時のフレームレート

 Cities Skylines IIでは微妙な結果に終わったが、Mount & Blade: Bannerlord IIでは平均フレームレートで10fps程度の向上が確認できた。パーセンテージにすれば3%程度の伸びだが、ビデオカードのグレードを弱OC→強OCモデルに変える程度の差は出ている。KB5041587が効果を出すのか否かはゲームによりけりのようだ。

Mount & Blade II: Bannerlord:ベンチマーク中のCPUおよびシステム全体の消費電力(平均値)

 平均フレームレートが3%伸びてもCPUの消費電力に大きな変動はなかった。

「Overwatch 2」

 最後にOverwatch 2で検証するが、最後に回したのはこの検証が筆者を多いに苦しめてくれたからだ。画質はプリセットの“低”を選択、レンダースケールは100%、フレームレート制限は上限の600fpsとした。マップ“Eichenwalde”におけるbotマッチ観戦中のフレームレートを計測した。

Overwatch 2:1920×1080ドット時のフレームレート

 Ryzen 7 9700Xは期待通り平均フレームレートが伸びただけでなう、最低フレームレートも底上げされた。しかしRyzen 7 7700Xに関してはKB5041587導入後にフレームレートが下がってしまった。ここで筆者が言いたいのはOverwatch 2ではKB5041587は相性が悪い、ということではない。

 なぜかこのようにパフォーマンスがガクッと下がることがあり、それがたまたまKB5041587導入後に現れたということだ。しかし他のゲームではKB5041587導入後にフレームレートが伸びているし、UL Procyonもスコアーが伸びている。なぜかOverwatch 2だけ不可解な性能低下が観測できたのだ。

Overwatch 2:ベンチマーク中のCPUおよびシステム全体の消費電力(平均値)

 ここでもCPUの消費電力に影響はみられなかた。

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