1年間で80億円の被害!
昨年(2023年)のフィッシング詐欺における被害額は80.1億円に上りました。フィッシング対策協議会の発表によると同年のフィッシング報告件数は計119万6390件だったとのこと。2019年は通期で計5万5787件ですから、わずか4年で21倍以上に激増したことになります。
NTTドコモはこのフィッシング詐欺対策として、ドコモメールを対象に「なりすましメールの警告表示機能」を導入すると発表しています。導入の時期は2024年10月からを予定とのこと。
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みなさんご存知の通り、フィッシング詐欺とは実在する企業・団体を装ったメールなどで被害者を騙して偽のWebサイトに誘導、クレジットカード情報などを含む個人情報を入力させて盗み取るという手口です。
ですから、届いたメールが「なりすましか否か」を見破ることは重要な対策の1つになります。
今回のなりすましメールの警告表示機能は、「フィッシング詐欺の可能性がある不審なメールについて、なりすましメールの危険性があることを、メール本文表示の際や、本文中のURLなどからWebページに遷移する際に警告を表示することにより、お客さまが事前にフィッシング詐欺に気づく仕組みを設け、詐欺被害の発生を未然に防止します」というもの。
本文の閲覧時はもちろん、誘導先の偽Webサイトに遷移してしまう直前にも警告画面が表示されるので安心です。
なお、この機能を利用できるのはAndroidスマホユーザーが2024年10月予定、iPhoneやドコモケータイ、パソコンユーザーは2025年1月予定で、いずれも利用料金は無料。Androidスマホの場合は、機能の提供開始後にドコモメールアプリを最新版にアップデートする必要があります。
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