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『魂斗羅』を“魂斗羅エキス200%”でリメイク!

ラン&ガンの魅力を再構築!アクションSTG『魂斗羅 オペレーション ガルガ』は最高にアツかった

2024年04月01日 18時00分更新

“魂斗羅”とは、
熱い斗魂とゲリラ戦術の素質を
先天的にあわせ持つ、
最強の闘士の呼称である。

 「魂斗羅」(こんとら)――。アラフォー、アラフィフの読者にとっては「ゲーセンやファミコンで遊んだ!」という懐かしさが蘇る響きだろう。

 1987年にゲームセンターで登場したこのアクションシューティングは“撃って倒して避ける”というシンプルなゲーム性や、マッチョなキャラクターがエイリアンと戦うというノリが受けて世界的にヒット。家庭用ゲーム機への移植や新作展開にて、KONAMIを代表するシリーズのひとつとなった。

 本作『魂斗羅 オペレーション ガルガ』は、そんな魂斗羅シリーズの約5年ぶりの新作であり、初代作のリメイク作品となる。対応プラットフォームは、PlayStation 5/PlayStation 4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)。ダウンロード版で、価格は3850円だ。

 この記事では、メーカーから提供を受けたPlayStation 5版をもとに、ゲームクリアをして感じたその魅力を記していく。

“ラン&ガン”の魅力を掘り下げた爽快な遊び心地

 本作は2Dタイプのアクションシューターだ。絶え間なく出現する敵目掛けてショットを撃ち続け、移動やジャンプで敵からの攻撃をかわしながら縦横にスクロールするステージを駆け抜け、最後に待ち受けるボスと戦う。

 この、絶え間ない避けまくりが生み出す緊張感が「魂斗羅」の真髄であり、“ラン&ガン”と呼ばれるジャンルの素と呼ばれる所以だ。

絶えず敵や敵弾が襲ってくるので止まらず射撃&回避! 気の抜けないアップテンポさが熱さを生む

 主人公であるビルとランスの基本操作は、左スティックで移動とエイミング。ボタンでショットと二段ジャンプ、そして空中でも発動可能なダッシュとなる(後述する一部キャラクターは違いあり)。敵の攻撃を食らうとミスとなるが、デフォルトがHP+ストック制になっているのは令和のゲーマーにも優しい配慮だろう。

【ビル・ライザー】

【ランス・ビーン】

主人公のビル・ライザーとランス・ビーン。アクション映画の主役もかくやなマッチョぶりが頼もしい

 ステージ構成は基本的に右へと進んでいく横スクロールだが、滝を上へと進んでいく、敵の地下基地深くに向かうなど、シーンによって縦方向へと進むこともある。前述した基本アクションに加えて、壁や天井に沿って移動できるクライミングアクションを駆使して、できるだけ被弾しないように進んでいこう。

ステージ中では無限に湧いてくる敵のほか、固定砲台やトラップも存在。四方八方から狙われるスリリングさを味わえる

ステージごとに異なるボスは見た目も攻撃方法も個性的。パターンを把握してノーミスクリアを目指そう

 通常のショットに加えて、道中で出現するウェポンカプセルの中身を取ると武器がパワーアップする。そのバリエーションは、スプレッドやレーザーなど6種類。それぞれ敵を貫通したり、自動で狙ってくれたりなど特徴的な性能を有している。武器は2種類まで持つことができ、同じ武器を重ね取りすることで2段階まで強化が可能だ。

パワーアップ武器はマシンガン/スプレッドガン/ファイヤーガン/ホーミングミサイル/レーザービーム/クラッシュボムの6種類。強化することで弾数が増えたり、敵弾を消せるようになったりと性能が強化される

 といったように基本的なゲームシステムはこれまでのシリーズを踏襲している。だが、大きく異なるのが“オーバーロード”と呼ばれる仕組み。

 オーバーロードとは所持している武器を暴走させることで繰り出せる特殊攻撃。オーバーロードさせた武器を失う代わりに、一定時間攻撃や防御を超絶強化できるというモノだ。

自動攻撃するオプションが出現したり、スローモーションになったり、バリアが貼られたりと、オーバーロードの効果はウェポンごとにさまざま

 ウェポンカプセルは高頻度で出現するので、オーバーロードを出し惜しみせずにどんどん使っていけるのが爽快。たとえば、意地悪な敵配置の場所を一定時間無敵のバリアを使って突破したり、多数の誘導ミサイルでボスに一気にダメージを与えたりといった具合。

 使いどころがわかってくるとクリアが楽になるあたり、敵の攻撃パターンを覚えていくというアクションゲームの基本攻略法とあわせて、遊ぶごとに上達を感じられる作りとなっている。

固定で出現するもの以外にも、敵を倒すと増加するゲージがいっぱいになると任意でウェポンカプセルを呼び出せる

 メインのゲームモードはストーリーモードとアーケードモードの2種類。前者はステージ間やステージ中のカットシーンが加えられていて、2024年のゲームらしさが増している。後者は演出抜きでとにかくステージをクリアしていく昔ながらのスタイル。

 いずれのモードでもゲームスタート時に難易度とデンジャーレベル(HP制/1発死)が選べる。オフラインのみではあるが、ストーリーモードは最大2人、アーケードモードでは最大4人同時プレイが可能となっている。

ストーリーモードではステージ間などでカットシーンが。ガルガ諸島を占拠したテロ組織、そして落下した隕石の謎を探るべくビルとランスが調査へと向かう

 ステージ中には表示はされないが敵を倒すことでスコアは加算されていて、得点によってプレイヤー数がエクステンドするようになっている。

 つまり、ノーミスで進めばそれだけプレイに余裕が生まれるというアーケードゲーム的な理屈だ。「じゃあ死んだら最初からやり直し?」と思われるかもしれないが、そこはご安心あれ。

 コンティニューは無制限だし、ストーリーモードでは一度クリアしたステージは選択可能。武器を持っていない状態からの再開でもちょっと頑張ればクリアはできる絶妙のバランスとなっている。

スコアはステージクリア時のリザルト画面で確認できる。クリアBGMは聴いたらきっと思い出すあの曲

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