遊ぶほど楽しさが増す追加キャラクターやボーナスショップ
本作ではビルとランスに加えて、新たなプレイヤーキャラクターたちが登場する。女性キャラクターを含む5人の戦士は、見た目の違い以外にも一部のアクション(アビリティ)や武器の性能が異なり、二段ジャンプがない代わりにスライディングやホバーといったスキルが使えるので、それぞれ違った攻略法を楽しめるのがまた熱い。
【アリアナ】
【ルシア】
【スタンリー・アイアンサイド】
【プロボテクター】
新たなゲームサイクルを生み出す新要素も用意されている。ひとつはチャレンジモード。多数用意された専用のステージには、制限時間内にゴールまで辿り着く、一定時間生き残れといった異なる目的が用意されている。条件を達成すればクリアとなり、魂斗羅コインが得られる。
もうひとつの新要素であるボーナスショップは、いずれかのモードをプレイして得た魂斗羅コインを消費して、追加スキルやパワーアップを獲得できるというもの。
ステージ開始時からウェポンを装備していたり、HPを1増加できたりとゲームの攻略を手助けするものが揃っていて、2つまでセットが可能だ。
さらに、ゲームの進行度合いで品揃えは増えていくのでボーナスを買い揃える楽しみもある。
魂斗羅LOVEがあふれ出すリメイク具合
ここまではゲーム内容をなるべくわかりやすく紹介してきたが、最後は魂斗羅シリーズの多くを遊んできた筆者の視点で語ってみたい。
ひとくちにリメイクといってもその出来栄えは作品によってピンキリではあるが、本作は原作をしっかりと咀嚼したうえで現代風の要素が加わっているのが素晴らしい。
例えばステージ1の構成はオリジナルに極力寄せたうえで、通信を使ってのチュートリアル要素が設けられていて、懐かしさと新鮮さの両方が味わえるようになっている。
敵がテロリストかと思いきや実はエイリアンだったことが判明するよう、徐々に不気味さが増していくステージの並びも初代譲りだ(当時だから新鮮に思えた3Dステージはオミット)。
初代のリメイクでありつつ、これまでに発売された魂斗羅シリーズの要素が取り入れられているのもアツい。前述したクライミングアクションは『魂斗羅スピリッツ』で採用されたアクション(飛来する敵も!)だし、エアバイクで疾走する高速スクロールステージも『魂斗羅スピリッツ』や『魂斗羅 ザ・ハードコア』からの引用だろう。
特にボス戦ではその傾向が顕著だ。ステージ5の中ボスであるゴルデアは、『魂斗羅ザ・ハードコア』のステージ2のボスかのように、高速道路を疾走しながら画面奥からプレイヤー目掛けて攻撃を仕掛けてくる。上半身だけで画面を覆い尽くすドクロ顔のステージ6のボスは、『魂斗羅スピリッツ』ステージ3のビッグファズ同様の攻撃でプレイヤーを苦しめる。
その後のステージもシリーズで見かけたボスが続々登場してきて、プレイしながら「ファンサービスにもほどがあるよ!」と遊びながら笑顔になってしまった。
ほかにも、オーケストラ調にアレンジされたBGMだったり、実績のネーミングが過去シリーズのモジリだったり、さらにはクリア後にはあっと驚くアイツら(ボヤかす)が出現するなど、「お前らどんだけ魂斗羅LOVEなんだよ!」な気持ちがビンビンに伝わってくるのだ。
実は発売前から本作に対する筆者の期待度はかなり高かった。その裏付けは、開発担当がニンテンドーDS版『魂斗羅 Dual Spirits』を手掛けたWayForward社だったから。同作は、魂斗羅シリーズの遊びの根っこを守りつつ、上下2画面を使って展開する遊びが新鮮かつ意欲的なタイトルだった。
そして本作においても“撃って倒して避ける”アクションシューティングとしての楽しさはブレさせずに、映像や演出、複数人プレイ、遊びやすさなどを現代風にブラッシュアップした、“魂斗羅エキス200%”な仕上がりになっていると太鼓判を押したい。ラスボス撃破までが慣れれば1時間程度と手頃でもあるので、ケレン味と爽快感たっぷりの本作でぜひアツく燃え上がっていただきたい。
【ゲーム情報】
タイトル:魂斗羅 オペレーション ガルガ
ジャンル:アクションシューティング
配信:KONAMI
プラットフォーム:PlayStation 5/PlayStation 4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)
配信日:配信中(2024年3月12日)
価格:3850円
プレイ人数:1~4人
CERO:B(12才以上対象)
©Konami Digital Entertainment
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