週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

クリエイティブな作業にも活用できる広色域&高速応答

4KのRAPID IPSディスプレーはワンランク上のゲーミング環境を約束!MSI「MAG 322UPF」レビュー

2024年03月16日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

「MSI Gaming Intelligence」アプリでディスプレーの設定を変更できるので、OSDでの操作はあまり利用しないかもしれないが、MSIおなじみのスティックタイプのナビキーを採用しているので、本体を直接操作して設定するのもラクだ。また、ナビキー以外にもマクロキーが用意されているので、ボタンひとつで割り当てた設定に変更できる。

PCとディスプレーをUSB接続すれば、OSD画面を開くことなく、PC側から設定変更可能な「MSI Gaming Intelligence」アプリが使える。アプリごとに設定を保存し、立ち上げると自動的に切り替えることもできる

OSDの画面。ナビキーなので操作しやすいが、PC側で操作できるからほとんど操作しないですむ

OSD操作をするナビキー。直感的な操作性なので、背面にあってもサクサク操作できる。これに勝るものはないと筆者は思っている

マクロキーのボタンが本体左下にあり、設定は「MSI Gaming Intelligence」アプリから行なう

マクロキーの設定画面。メニューから利用したい機能を割り当てる

 背面にLEDイルミネーションはないものの、MSIのエンブレムやカーボン調の装飾が施されるなど、ゲーミングディスプレーらしさのあるデザインになっている。

MSIのエンブレムが輝く。上部はカーボン調で背面もカッコいい

ゲームはもちろん、クリエイティブな作業にもオススメ

4K解像度ならではの作業領域の広さで、ツール類のメニューも見やすく効率アップにつながる

 実際に設置して使ってみたが、IPSならではの発色の良さと残像感の少ない映像でゲームがプレイできるというのはとても気持ちがいい。FPSゲームの場合、ナイトビジョン機能を使って暗所でも見やすくするが、AI設定だとゲーム画面全体が一律に明るくなるわけではないので、色味のよさも味わいながらいち早く敵を見つけだすということもできる。

Blur Busters」のサイトで残像感をチェック。写真だと分かりづらいが、残像感は少なく非常になめらか

 PS5を接続すれば120Hz駆動の対応ゲームだとなめらかさが増して、よりプレイしやすくなる。格闘ゲームやグランツーリスモ7といったゲームは60Hz駆動だが、グランツーリスモ7はHDRと相まってリアリティがあり没入感が増してよかった。

 PIP/PBPにも対応しているので、筆者の場合はPS5を接続してゲーム画面を小さく表示させ、その画面を見ながら原稿を書く、なんてことも簡単にできる。使い方は人それぞれだが、意外と重宝するはずだ

 また4K解像度かつ広色域なので、クリエイティブな作業にも向いている。筆者は「Adobe Lightroom classic CC」をよく使うが、作業領域が広く現像作業もやりやすい。高速応答だとスクロールしても残像感なくなめらかなので、映像や流れる文字も見やすくなるメリットもある。またKVMスイッチにも対応しているので、モバイルPCとデスクトップPCの共有がしやすいのもポイント。USB Type-Cの給電が90Wと高く、多くのノートPCが充電できるし、USB 2.0 Type-Aが3つあるので、マウスとキーボード、USBメモリーなどのストレージ系を共有すると効率よく作業できそうだ。

写真のように「Adobe Lightroom classic CC」の現像作業といった、クリエイティブな作業には広い作業領域と広色域がポイントとなる。ブルーライトカットしているにも関わらず色味変化がほぼないのもありがたい

よりよいディスプレーを求めているなら検討の価値あり

 4Kゲーミングの環境を構築するとなると、PC側もかなりのスペックを要求されるが、正直一度4K環境を体験してしまうともうフルHDへは戻れなくなる。ゲームだけでなく仕事に、プライベートにも活用したいならなおさらだ。なので、まずはディスプレー環境を整えて、それから4Kゲーミング環境にアップグレードと、段階的に進めていくのがオススメだ。

 本製品はAmazon専売で、実売価格は10万9800円。それなりに値は張るが、その価値はある製品といえよう。ワンランク上のゲーミングディスプレーを求めている人はもちろん、クリエイティブな作業や映像を楽しみたいという人にも検討してもらいたい逸品だ。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう