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さとるの自腹旅レポート 1泊 437円

10万円で10日間、東南アジアを何ヵ国まわれるか挑戦してみた ギリギリの乗車劇、ゲーミングPCの中みたいなバスで過酷な24時間を過ごす(7ヵ国目:ベトナム/日本)

2024年03月13日 09時35分更新

文● 中山智 編集●こーのス

8日目(2023年12月27日)夜明け前、ナムパオ国境での暑寒地獄
なんでこんなルートを選んだのかと若干、後悔も

 深夜2時過ぎにナムパオ国境検問所に到着。ですが国境検問所は閉まっているのでオープンするまでバスの中で待機です。屋外に公衆トイレはあるものの、個室は鍵がかかっていて使えないので、こんなとき女性はどうするのだろう……と悩みつつ、自分も大きな方をもよおすとめんどうだと思い、大人しく車内のシートで寝ることに。

ナムパオ国境検問所に到着するも、早朝の営業時間外で開いていません

 ただ、ここでバスのエンジンを切ってエアコンも止めてしまうので、暗くなって寝やすくなるかと思いきや、車内の温度と湿度がどんどん上昇し、それにつられて空気がメッチャ淀み、寝苦しさこのうえなし。シートにうずくまって暑さをしのぎながら、なんでこんなルート選んだんだろう……と自分がイヤになってきました。

室内も暗くなり止まっているため揺れはないが、だんだんと車内温度と湿度が上がり結局寝辛い……

 外も明るくなった6時45分頃、バスの派手な車内灯もついて、乗客が外に出て行きます。どうやら国境検問所がオープンするようです。ひとまずパスポートや貴重品などを持って検問所へ向かうのですが、ここでちょっとした選択ミスをしてしまいました。

 車内では裸足になっていたので、そのままサンダルで外に出てしまったのですが、ナムパオ国境検問所のあたりはかなり標高が高いようで、早朝は冬のような寒さ。しかも出入国がすぐに終わるかと思ったら、結局2時間くらい外にいることになったので、足下が冷え冷えで寒さに震えていました。靴下を履いて、靴で出てくるべきでした。

7時くらいからナムパオ国境検問所は開くようです

 出入国の手順は、まずラオス側のナムパオ国境検問所で出国手続です。ここで50分ほど並びました。しかも並ぶのは屋外なので寒いんですね。

9日目(2023年12月28日)に徒歩でベトナム再入国
ナムパオからカウチェオへの移動へ

 出国手続を終えたら、続いてベトナム側のカウチェオ国境検問所まで、徒歩で移動します。距離にして600mほどです。ちなみにラオス側の施設は簡易的でしたが、ベトナム側は立派なビルで、入国審査も屋内で待てます。ベトナム側の入国審査は20分ほどで通過。そのあとはカウチェオ国境検問所のゲート外に出て、バスがやってくるのを待ちます。

ベトナムへ入国するため、国境付近まで歩いていきます

ベトナム側のカウチェオ国境検問所に到着しました

 バスに再度乗り込むことができたのが、8時30分頃。さらに乗客全員が乗り込むのを1時間ほど待って、ハノイへ向けて再出発したのは9時30分頃でした。ちなみにバスの乗降場所には屋台が出ていて、おこわを売っていたので、朝ご飯として購入(1万キープ/約69円)しました。

カウチェオ国境検問所の外にある売店

おこわに塩とナッツを砕いたものがかかっており、御赤飯みたいでおいしかった〜

食べたのはバスの中なので不自然な姿勢なわけですが

 移動中の注意点としては、道中、ラオスもベトナムも数時間おきにトイレ休憩がはいり、そこは飲食店も併設しているのでおいしい食事もとれるのですが、トイレがどこもあまり清潔ではなく、個室に籠もりたくないなと思うレベルでした。なので、このおこわを食べただけで、道中の食事を控えていました。紙もないところが多かったので、バス移動を考えている方は、トイレットペーパーを持参したほうが良さそうです。

トイレ休憩の場所には飲食店もあります

指さしで選んで注文できそうでした

 ベトナム側はラオスよりも舗装がよかったので、割と軽快に走行。ですがハノイに近づくにつれ渋滞が酷くなり、ヌオックガムバスターミナルに到着したのは18時頃でした。バスでビエンチャンを出発してから24時間後です。今回のバス旅は本当に長かった……。このバスの料金は12Goでの決済だったので日本円で5172円です。飛行機での移動にした場合、1万円代半ば〜2万円台が相場なので、それに比べれば割安ですが、道中はかなりのキツさです。チャレンジするなら若い頃をオススメします。

ただひたすらゴロゴロしているだけではあるんですが、とにかく疲れます

そうこうしているうちに、ヌオックガムバスターミナルに到着しました! よかった!

 (次ページ:最後の晩餐は世界最安のビールと共に)

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