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【実機レビュー】M3搭載でMacBook Airはどれだけ進化したのか?(西田宗千佳)

M1搭載のMacBook Proでは、外部ディスプレイは1台しか使えない

「2つの外部ディスプレイ」対応も重要な変化

 そしてもう1つ、M3版を選ぶ理由として出てきたのが「外部ディスプレイとの接続」だ。

 従来、M1版・M2版のMacBook Airでは、外部ディスプレイが「1台」しかつなげられなかった。本体+1で2台ということだったわけだが、その点を不満に感じる人は意外と多かった。

 それに対しM3版のMacBook Airでは、「本体を閉じた状態では最大2台」に変わる。

 「外付け2台なら、内蔵+外付けで合計2台と、大きく変わらないじゃないか」と考えることもできるが、大型のディスプレイを2台つけて、外付けのキーボードなとを併用して作業をしたい人にとっては、大きな変化と言える。従来そうした使い方は、M1 ProやM3 Proなどの「Pro以上」のプロセッサーを搭載した製品でないとできなかったのだ。

M3搭載のMacBook Airは、本体を閉じれば2台の4Kディスプレイにも同時表示可能

本体を開くと、M3搭載版の外部表示は1つ

M1でも本体を開いた時の外部表示は1つ

 この点はやはり進化であり、外部出力を目的にMacBook Proを選んでいた人にとっては重要な変化だ。

 実は「M3版MacBook Pro」ではこれまで、M1版やM2版と同じく「外付け1+内蔵1」だった。だがM3版MacBook Airの発売に合わせ、「外付け2」が可能なよう、後日ソフトウエアアップデートが実施されるという。

 この辺も含め、どれを選ぶかを考えてみてほしい。

 

筆者紹介――西田 宗千佳
 1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。取材・解説記事を中心に、主要新聞・ウェブ媒体などに寄稿する他、書籍も多数執筆。テレビ番組の監修なども手がける。主な著書に「生成AIの核心:「新しい知」といかに向き合うか」(NHK出版)、「メタバース×ビジネス革命 物質と時間から解放された世界での生存戦略」(SBクリエイティブ)、「ネットフリックスの時代」(講談社)、「ソニー復興の劇薬」(KADOKAWA)などがある。

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