引用元論文にすばやくアクセス
それでは検索を試していこう。まずは「適量の飲酒は健康にいいって本当?」という質問から。
結果、「飲酒量や個人の健康状態によって異なる」という旨の回答が表示された。エビデンスとして「飲酒と健康」に関する研究が3つ紹介されている。
回答内の引用を示すリンク、例えば(Osorio-Paz et al., 2019)をクリックすると、論文を紹介するページが表示される。
ページには、論文のタイトル、筆者、発表日時、そして「Save(保存。アカウント開設が必要)」「Cite(引用)」「Share(共有)」という3つの機能が表示されている。
「Cite」をクリックすると、「APA」「MLA」「Chicago」「Harvard」「BibTeX」など、学術文書や研究論文で使用されるフォーマットに従って生成された、引用や参考文献の表記が表示される。論文を書く人にとっては便利な機能だろう。
Citationsには論文の引用回数が表示されている。回数が多ければ多いほど注目度の高い論文だということがわかる。
その下の「Study Snapshot」というエリアは、月に20クレジット付与される「AIクレジット」を支払うことで見ることができる。有料版($6.99(日本円およそ1037円)/月〜)は無制限だ。
要約をChatGPTで翻訳
論文紹介ページの「Key Takeaway」には、AIが生成した論文のキーポイントが表示される。
そのままChatGPTに持っていけば翻訳できる。
その下には、論文の内容を簡潔に要約した「Abstract」(抄録)がそのまま表示される。
抄録をChatGPTに翻訳してもらえば、一般人が論文から選られる情報としては充分すぎるだろう。
「Full Text」をクリックすると論文全文、同じく「Semantic Scholor」では同名の学術検索エンジンを見ることができる。全文を読むには気合いが必要そうだが……。
そしてSemantic Scholorでは、この論文を引用した別の論文を探すことも簡単にできる。
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