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ゲーミングチェアの調子が最近悪い……困ったときのトラブル解決5つの方法

2024年02月06日 12時00分更新

ゲーミングチェア

 最近では自宅ではなくオフィスでも見かけるようになったゲーミングチェア。着座したときに体を固定させることで無駄に体が動くのを防いで姿勢を正し、集中力を乱さずに作業に取り組むことができるなど、良いこと尽くめのチェアだ。

 ゲーミングチェアは基本的に壊れにくく作られているが、長い間使用していれば様々なところに経年劣化ゆえの綻びが出てくる。そこで今回は、利用しているうちに発生しそうな5つの問題に対してトラブルシューティングを紹介する。

トラブル1 座面の高さ調整の調子が悪い!
解決:シリンダーを交換しよう

 ゲーミングチェアに限らず、高さ調整が可能なタイプのチェアでよく生じる問題がこれだ。チェアの支柱がガス圧式のシリンダーを使用している場合、ガスが抜けたり外的要因で破損している場合、高さ調整ができなくなってしまう。

ゲーミングチェア

シリンダーが故障してしまうと、ケガの元なのでメンテナンスは定期的に

 そういった場合、チェアを販売している企業の公式サイトを確認してみよう。実はメーカーによっては高さ調整のシリンダーを単品販売をしているケースがあり、あとは工具と少しの手間さえあれば自分で交換することができる。ちなみに、ウェブサイトに特に記載がない場合でも、問い合わせることで対応してもらえるケースもある。

 それでもなお、八方塞がりという場合はラストチャンスとして元々使用していたシリンダーのサイズを計測しておき、近いものをAmazon.co.jpなどの通販サイトで探してみるといいだろう。それでも解決しない場合は……、さすがにどうにもならないので買い替えるしかない。

トラブル2 合皮がボロボロになってきた
解決:合皮補修シートを試そう

 チェアで特に多い問題がコレ。というのも人の衣服と擦れたり、夏場は湿気や皮脂汚れなどで傷めてしまった結果、少しずつひび割れが生じ、最終的にポロポロと合皮部分が剥がれてしまう。

ゲーミングチェア

毎日座っていると、2年くらい経てばどこかが剥がれてくる

 この場合、正直できることがあまりないので買い替えが頭をよぎるかもしれないが、その前に試してほしいのが「合皮補修シート」だ。

 どういった製品かというと、表面は合皮で裏面は粘着性の高いシールになっており、気になる場所にカッティングして貼り付けることで傷んだ箇所を補修するものだ。

 ゲーミングチェアはカラーリングが多彩なので、チェアとマッチするカラーのシートが見つけにくい。しかし、同色とはいかないものの、近いカラーは見つけられるだろう。座ってしまえば目につかないはずなので、そこまで気にすることもないかと。

 ちなみに、チェアのメーカーによっては座面を単品で販売している場合があるので、そちらで対応することも可能だが、コストパフォーマンス的には合皮補修シートの安く済むので、買い替えるほどではないと感じるのであればこちらを選ぶといいだろう。

トラブル3 チェアがガタつき始めている
解決:本体のネジなどを締め直そう

 座っていて変にきしみが出たり、ガタガタする場合の対処法は……実はそんなにない。

 応急処置として、座面の裏側や背もたれ、肘掛けなどにあるナットやボルトを工具を使って締めて様子を見よう。工具については、自分で組み立てるタイプのチェアの場合、同梱されていることが多いので捨てずに保管しておこう。ない場合はホームセンターなどで手に入れるといいだろう。

ゲーミングチェア

快適に座る(寝る)ためには、たまにネジの確認をしよう

 可能なら1ヵ月に1度くらいの頻度でメンテナンスをしておけば、固定具に生じた隙間によりフレームが歪むような故障のリスクを低減させることができる。5分もかからない作業なので月イチでやっておいて損はないだろう。

 それでも治らない場合はフレームなどに問題が発生している可能性があるので、ユーザーができることはない。メーカーに問い合わせよう。

トラブル4 キャスターの調子が悪くなってきた
解決:掃除するか買い替えよう

 ゲーミングチェアに限らず、チェアの底部にあるキャスターの調子が悪くなると、ちょっとした移動でも違和感を覚えてしまうことがあるだろう。

ゲーミングチェア

マウスのトラックボールもそうだが、長く使っていると付着したホコリなどが固まってくることも

 この原因の多くはキャスターにあるベアリングやシャフトにホコリや汚れが詰まってしまったり、車輪にゴミが付着することで、本来スムーズに回転するはずができなくなってしまうからだ。

 それではどう対処すれば良いかと言うと、細い剛性のある棒などで絡まったホコリなどの付着物を掻き出したあと、潤滑油やグリスを回転する機構に塗布しよう。潤滑油はスプレータイプのものでもいいが、ピンポイントで塗布できるよう、スプレーノズルが付属し、かつ、キャスターに使用できるタイプのものを選ぼう。

 車輪にゴミが付着している場合。これは100円ショップなどで売っている厚手スクレーパーやカッターなどを使い、付着物だけを削り落とすと良いだろう。時間をかけて必要以上に力を入れないようにすれば、車輪を削ることなくゴミを落とせるはずだ。

 そもそもキャスター自体が壊れた! という場合はチェアのメーカーが販売しているかを問い合わせるか、Amazon.co.jpなどで代替として使えるものを探すといいだろう。

トラブル5 ボロボロになったので処分したい
解決:自治体に回収してもらおう

 もうボロボロになったチェアから買い替えたい! という場合。それまで使用していたチェアの処分方法が問題となるが、これは意外と簡単に解決可能だ。

 筆者がオススメするのは、比較的手間がかからず費用も安い「粗大ごみ回収に出す」方法だ。これは自治体によって方法が異なるので各自調べていただきたいが、粗大ごみチケットを購入後、ウェブやLINE、または電話で自治体に連絡することで回収日と場所が指定され、手順に従えば完了というもの。費用としてはだいたい1000円ほどと、持ち運ぶことになるが楽だ。また、ゴミ処理場に持ち込めるケースもあり、この場合はさらに費用が安くなる場合もある。くどいようだが、方法は自治体によるので必ず事前にチェックしてほしい。

ゲーミングチェア

自治体によってはLINEで登録を受付ていることも

 次にリサイクルショップに引き取ってもらう方法だ。ショップ側が家具を取り扱っていて、さらにボロボロでなければ買い取ってもらえたりする場合がある。

 出張買取がないショップの場合、自分で持ち込まなければならなかったり、場合によっては持って行っても買い取ってもらえないケースもあるので要注意。

 最後に不用品回収業者に引き取ってもらう方法だ。こちらの都合にある程度合わせて引き取りに来てくれるし、家から出なくて済んだりと一番ラクな方法だと言える。

 しかし、回収してもらうために安くない金額を支払うことになるケースもあるので、費用については注意が必要だ。

ゲーミングチェアを長く使うために

 以上、5つのケースでのトラブルシューティングを紹介したが、まず最初に確認してほしいことが「保証期間中」であるかないかだ。上記のようなトラブルが生じても、保証期間中であれば無償でメーカー側が対応してくれるケースがある(メーカーごとに補償内容が違うこともある)。まずは保証期間かを確認し、ダメだったら上記のような対応を取ってみるというのが良いだろう。

 本稿がゲーミングチェアユーザーの助けに少しでもなったのであれば幸いだ。

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