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楽天・三木谷氏、モバイルの次は“AI” アマゾンとの違い強調

2024年01月31日 06時30分更新

楽天モバイルとRakuten AIの両輪で経済圏拡大

 楽天グループとしては「Rakuten AI」を作り上げ、マーケティング効率やオペレーション効率、さらにはクライアント効率(出店者の業務効率)を上げることを目標としている。

 このRakuten AIを楽天市場や楽天トラベルに導入することで、商品検索がしやすくなり、購買率が上がる。トラベルであればAIコンシェルジュによってユーザーが旅行に行きたいと思える最適なプランを提案できるようになる。楽天生命や楽天証券などでの提案も可能となるなど、あらゆる面で、AIによって売上げアップが期待できるというのだ。

 楽天グループとしては、楽天市場の出店者や楽天トラベルの宿泊施設に対してRakuten AIを売り込みつつ、同時に楽天モバイルが提供する法人プランの新規契約獲得も狙っていくようだ。

 法人として楽天モバイルの回線を試しに使ってもらいつつ、今後は個人の契約も他社から楽天モバイルに切り替えてもらう戦略だ。

 三木谷会長は「他社から乗り換えるのにオンラインでも30分ぐらいかかってしまう。これを3分でできるように社内で指示をしている」と語る。

 2024年はRakuten AIと楽天モバイルの両輪で楽天経済圏の拡大を狙っていくようだ。

AIとモバイルで楽天エコシステム(経済圏)拡大をはかる

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)『未来IT図解 これからの5Gビジネス』(MdN)など、著書多数。

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