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VRAM 16GB実装でパワーアップできたか?Radeon RX 7600 XT 16GBの実力検証

2024年01月24日 23時00分更新

 2024年1月24日23時、AMDはRDNA 3世代の新GPU「Radeon RX 7600 XT 16GB」の販売をグローバルで解禁した。北米予想価格は当初329ドル~とアナウンスされていた。だが現時点(解禁12時間前)での価格は判明しているだけで税込5万8800円~62800円と、昨今の為替事情が反映されたものになっている。

 RX 7600 XT 16GBはRadeon RX 7600(RX 7600)と同様にフルHD環境でゲームをプレイする人にターゲットを絞ったGPUである。製品の概要についてはCES 2024で発表されているが、RX 7600のVRAMが8GBだったものを16GBに増量し、さらにクロックとTBP(Total Board Power:NVIDIA言うところのTGP)を引き上げた製品だ。

CES解説記事より再掲。今の重量級ゲームを最高画質でプレイするには、“フルHDですら”良く売れたRTX 2060程度のGPUでも性能が足りていない(次へ)

(続き)ゲーマーはRX 7600 XT 16GBを使うことでRTX 2060よりも速く、VRAMが多いのでWQHDゲーミングも視野に入り、HYPR-RXやDisplayPort 2.1、AV1エンコードといったより高い付加機能にアクセスできると主張している

VRAMを増量したことで生成系AIやクリエイティブ系アプリでのパフォーマンスも向上する

 今回筆者はASRock製のファクトリーOCモデル「Radeon RX 7600 XT Steel Legend 16GB OC」をお借りできた。今回はつい24時間前に掲示されたGeForce RTX 40シリーズ7モデル一斉比較の検証結果に合体させる形で、現行Radeon vs GeForceの力比べをするとしよう。

今回検証用にお借りしたASRock「Radeon RX 7600 XT Steel Legend 16GB OC」。RX 7600 XT 16GBにしては巨大なトリプルファン仕様のクーラーを搭載。国内販売は1月26日11時を予定している。予想販売価格は税込販売価格は6万2800円

カード裏面:カード後部はヒートシンクが露出しており、ファンの風をカード表面から通過させる設計になっている

補助電源コネクター:本来RX 7600 XT 16GBは8ピン1系統でも事足りるが、本製品はファクトリーOCゆえに8ピン2系統仕様となる

映像出力端子:出力はDisplayPort 2.1×3とHDMI 2.1×1という定番構成。安価なのにDisplayPort2.1が使えるというのがRX 7000シリーズの売りのひとつ。カードの厚みは2.6スロットだ

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