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さとるの自腹旅レポート 1泊1540円

10万円で10日間、東南アジアを何ヵ国まわれるか挑戦してみた トラブル続きのシンガポール/インドネシアの巻(2〜3ヵ国目)

2024年01月24日 06時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

なんとか船に間に合うも海は大シケ
波に揺られながら3ヵ国目のインドネシアへ

 到着したのはタナメラ・フェリー・ターミナル。ここから船で3ヵ国目のインドネシア・ビンタン島へと向かいます。ビンタン島はシンガポールから南東へ約46kmの沖合にあり、島の北側には綺麗なビーチなどが整備され、シンガポールから50分ほどの船旅で行ける人気のリゾートアイランドです。

インドネシア・ビンタン島への船が出ているタナメラ フェリーターミナル

タナメラ フェリーターミナルの売店で購入した水(小)は2.30SDGなので約247円。シンガポールは節約旅行に厳しい

 ただし今回の旅ではフェリーの運航時間の関係で島の北部へアクセスするフェリーではなく、南部の「タンジュンピナン」という街へ向かいます。こちらはビンタン島を含むリアウ諸島州の首府になっていて、行政や商業の中心地となっています。

 フェリーの運航会社は「SINDO FERRY」。変わった名前だと思っていたのですが、Singaporeの「SIN」とIndonesiaの「INDO」を組み合わせた名前なんじゃないかと、あとから気がつきました。

乗船した「SINDO FERRY」

 シンガポールのタナメラ フェリーターミナル出発は17時10分で、ビンタン島のタンジュンピナンへは17時55分に到着。ただしシンガポールとは1時間の時差があるので、乗船時間は2時間近くあります。

 料金は往復98SGD(約1万700円)で事前にネットから購入済み。フェリーターミナルのSINDO FERRYカウンターで予約情報を見せると、往復のチケットに引き換えてくれました。

 船内の座席には充電設備はなかったので、スマートフォンなどはあらかじめ充電してから乗り込んだほうが良さそうです。また乗船した日は天候もあまり良くなく、波が高かったので結構揺れました。特に前方は波にたかれて上下にかなり揺れるので、船に弱い人は酔い止めを飲んでうしろのほうに座ったほうがいいかも。

SINDO FERRYの船内

エアコンが強すぎて寒いため船内で上着を着用。東南アジアは乗りもの内が寒いので上着は必携です。寒い……

かなり波に叩かれるので、うしろの席のほうが揺れは少なめです

3ヵ国目のインドネシアに入国
アライバルビザの申請のため必要なお金は?

 シンガポールの出国審査などは出発したタナメラ フェリーターミナルですませており、インドネシアの入国審査は到着したタンジュンピナンの港でします。インドネシア入国にはビザの取得が必要で、オンラインでも可能。自分はうっかりオンラインでの申請を忘れていて、到着時に取得するアライバルビザを利用することに。

 ビザ代は50万インドネシアルピア(4603円)で米ドルだと35ドルくらい。ところがここでもプチトラブル。いろいろ調べたのですがタンジュンピナンでのビザ申請の情報があまりなく、インドネシアの空港から入国する際の情報を元に米ドルで用意しておきました。

 その際、シンガポールの空港にあるATMで日本の口座からまずシンガポールドルを引き出し、空港両替所で30米ドルへと両替。それに以前アメリカを旅行した際に残った10数米ドルを合わせれば、40米ドル以上ある計算になるので大丈夫だろうと、タンジュンピナンの入国審査手前にあるビザ取得カウンターに向かったのですが……。

ビザ代の支払いで米ドルが使えず
両替所トラブルで約2000円を失ってガックシ

 なんとタンジュンピナンでは、ビザ代の支払いに米ドルは使えず、インドネシアルピアかシンガポールドルのみとのこと。それならわざわざシンガポールドルを両替する必要はなかったのですが、さらに問題なのは入国しないと両替所がないため、ビザ代が払えないという状況に……!

 どうしようかと困っていると、係員の人が「パスポートと荷物を置いて入国審査を通り抜け両替をしてきなさい」と。しかたなく手に握った米ドルをひらひらと見せ「両替所に行くから!(I'm going to exchange!)」と言いながら、入国審査と税関の手荷物検査を素通りしていきます。

 税関を抜けてすぐのエリアに両替所があったので、そこで手持ちの米ドルすべてを渡して両替をしてもらおうとすると、今度は10ドル札が1枚だけ少し破れていて「これは受け取れない」と言われてしまいます。

制限エリアを抜けた先にあった両替所

 海外、特に東南アジアでは破れたお札を受け取ってくれないことが多いんですよね。なので、両替所で受け取る際には金額だけでなく、お札が破れていないかどうかなども確認して、もし破れていたらその場で交換してもらいましょう。ちなみに破れていた10ドルは、アメリカ旅行で残ったぶん。マネークリップでポケットにいれていたので切れてしまっていたようです。

この少しだけ破れたドル札を受け付けてくれない! そんなぁ

 結局、30数米ドルぶんしか両替できず、手数料などを含めるとビザ代に必要な50万ルピアには届きません。一瞬冷や汗をかきましたが、幸い以前インドネシア旅行をした際に残っていたルピアが財布に入っていたので、それをあわせて、なんとか50万ルピアを用意できました。

 とはいえ、日本円→シンガポールドル→米ドル→インドネシアルピアとムダな両替を挟んでしまったこともあり、トータルすると手数料で2000円くらいは損している計算に。節約旅行をしている身としては、かなり痛い出費です。オンラインでの申請はクレジットカードで支払えるので、インドネシア入国の際は現地ではなく、オンラインでのビザ取得がオススメです。

 (次ページ:やっとの思いで入国、1540円の宿へ!)

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