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モデルの新 唯、真っ白なポルシェ「911」のオープンカーに乗る夢を叶える

2024年01月13日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

◆複数のスポーツモードで街乗りからサーキットまで!

ポルシェ

メーターまわり

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ナビゲーションを表示させた様子

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ナビゲーションを表示させた状態

 タコメーターは指針式だけれど、そのほかはディスプレイ。右側にはナビゲーション画面を出すこともできます。できるのですが、ちょっと見づらいような……。

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走行モード表示画面

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走行モード画面

 走行モードはWET、NOMAL、SPORTS、SPORTS PLUSと4種類のプリセットと、任意設定のINDIVIDUALを含めた5種類。ステアリングホイールの右下にあるダイヤルをグルグルして選択します。中央の「スポーツレスポンスボタン」を押すと、20秒間フルブーストして最大加速が楽しめるとのこと。公道で使うことはないでしょう。もちろんタッチディスプレイでエンジンが3段階、サスペンション2段階など細かく設定することもできるほか、リアのスポイラーを動かすこともできます。

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 インフォテインメントはスマホ的。Android Auto、Apple CarPlayに対応しています。ナビゲーションはもちろんローカライズされています。ですが音声認識はちょっとイマイチで、思い通りの入力はできませんでした(輸入車あるあるです)。また、試乗車のナビは渋滞情報とリンクしていないのか、思いっきり渋滞のど真ん中ルートに突っ込んでいったことをご報告申し上げます。

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運転支援も充実!

 渋滞ついでにお話をすると、アダプティブ・クルーズコントロールがあり、さらにトラフィック・ジャム・アシスト機能も用意。これは渋滞時の発進停止を繰り返してくれるというモード。レーンキープもついているようで、かなりラクラクです。そのレーンキープは高速走行中は、ちょっと効きが弱い印象を受けました。ハンドルはしっかり握りましょう、ということですね。

◆足周りの硬さがポルシェの証!

 それでは唯さんの運転していただきましょう。右側にあるイグニッションを回すと、フラット6が目覚めます。その振動と音は誰もが幸せな気持ちになります。そして屋根をあけると、その音はよりダイレクトに耳に届きます。「これだけで最高です!」と満面の笑顔。

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 乗り心地に関していえば、近年の自動車取材で記憶がないほどの硬さ。都心部の246や環七など、渋滞気味で路面状況の悪い場所で走らようものなら、リッター4km台の燃費と相まって、心底後悔することでしょう。唯さんも「最近、普通のクルマばかり乗っていたからかもしれませんが、これは硬いですね。ロードスターより全然硬いです」と感想を漏らします。ですが「運転している分には、これで全然平気! めっちゃ楽しい!」と満面の笑顔。

 一方、助手席に座っている時は「このクルマ、音が大きいですね……。乗り心地も硬くて……ポルシェだから仕方ないのかな……」というと無言モードに突入。これに渋滞が重なると車内の空気は険悪なものになりますので御注意ください。

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ウインドディフレクターを動かしている途中

 美味しいポイントは100km/hを超えたあたりから。まさに水を得た魚で、硬めの足が活きてきます。エンジンも喜んでいるようで、燃費もリッター10km台に入ってきます。オープンドライブをしていると、当然ながら走行風が室内に舞い込んできます。ここで便利なのがウィンドディフレクター。こちらもボタンひとつで自動的に稼働します。ただ、後席に人がいた場合は利用することはできません。使ってみると「巻き込みがかなり減りました。オープン状態では必須ですね」と唯さん。

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911 ターボ S カブリオレ

 筆者は過去、911 ターボ Sのカブリオレモデルを試乗したことがあるのですが、その時の記憶と照らし合わせると、カレラ カブリオレの方が硬派でプリミティブ。乗り心地の面ではターボに軍配が上がるのですが、あちらは四輪駆動。リアエンジン・リアドライブならではの背中が蹴飛ばされるかのような感覚は、特別なモデルを除いてカレラのみの特権といえるかも。

 唯さんも「後輪にトラクションがかかって加速している感じ、イイ感じです。それに、これ以上のエンジンパワーはイラナイですね」というように、ポルシェらしさを存分に感じたいなら、ターボが買えるお金があっても、あえてストイックなカレラを選ぶのはアリではないかなと。ターボのルックスに心惹かれるものはありますが、筆者ならカレラを選びます。

ポルシェ

 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。クルマを降りて「ポルシェ 911、いいなぁ。買えるようになるまで頑張らないと」と、自分に言い聞かせるように語ります。その言葉を聞いて、若い頃に憧れていたもののために、長期ローンを組んで頑張って働いたことを思い出しました。

 憧れのために頑張って働くという気持ちは、年を経るにしたがって失われるもの。そうなる理由は、現実を知り、身の丈を知ってオトナになったことの証なのかもしれません。2000万円という金額は、おいそれと出せるモノではありませんが、夢に向かって頑張る気持ちは、とても大切なのかなと。

 「納車したら取材してくださいね」と唯さん。その日が来ることを、我々はいつまでも待っています。

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モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

 10月5日栃木県生まれ。ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技を勉強中。また2022年はSUPER GTに参戦するModulo NAKAJIMA RACINGのレースクイーン「2022 Moduloスマイル」として、グリッドに華を添えた。

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