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謹賀新年 「猫宅訪問」で初対面なのに人懐こくて元気いっぱいな3匹の猫を撮ってきた

2024年01月03日 12時00分更新

新年なので正月飾りと一緒に撮ってみた。家内安全。2023年12月 ソニー α7C II

 あけましておめでとうございます。

 ということで、お正月飾りをあしらった写真を冒頭に持ってきてみた。まあプチ演出ですな。あ、それはおもちゃでも食べ物でもないのだから手を出すなー。

あ、手が出た。確かに縄は噛み心地よさそうだし、爪も引っかかるしで気持ちはわかる。2023年12月 ソニー α7C II

 このキジトラ猫は、クリフという。新年最初は、久しぶりの「猫宅訪問」シリーズ。妻の友人夫妻が猫を3匹飼っており、撮影に来ていいですよというので這いつくばりに行ったのだ。

 そして、「お邪魔します」と玄関を開けたらびっくり。1匹が廊下の向こうから全力ですっとんでくるではないか。猫宅訪問は何度もやってるけど、初対面の人に駆け寄ってくるなんて想定外すぎて、まだカメラをバッグから出してなかったのである。これぞ油断大敵。

 そんなときは、iPhoneで。

まだ靴も脱いでない玄関先でカメラは背中のリュックの中。なので、とっさにiPhoneで撮ったのだった。玄関開けたら猫が駆けてくるとかはじめてだわ。2023年12月 アップル iPhone 15 Pro Max

 この、初対面でもかまわず駆けてきたミルクティー色の元気な猫は、みすずさん。2019年、信州生まれだそうである。

 そもそも若くて元気で遊んでもらいたくてしょうがないうえに、客が来てテンション上がっちゃって、テーブルの上も乗り放題。飼い主のお二人も、おおらかでよいですな。

見知らぬものがある、ってんで物色中のみすずさん。ミルクティーみたいな淡い色がいい。2023年12月 ソニー α7C II

 みすずさんは、とにかくじっとしてないので、ソニーの最新リアルタイム猫瞳トラッキング機能への挑戦者現る、というレベル。「α7C II」さん、頑張ってくれました。ちゃんと瞳にフォーカス来てる。

 このときのセッティングだけど、マニュアル露出で絞りは開放。シャッタースピードは被写体ブレを防ぐべく1/500秒から1/1000秒に。ISO感度はオートで、細かい露出はISOオート任せ。細かいことはカメラに任せて、こっちは猫に集中である。

 そして、キャットタワーに上ったので、左手で撫でながら右手で撮影。撫で放題のみすずさんでした。

キャットタワーと同系色のみすずさん。左手で顎を撫でながら右手で撮影である。元気なうえに人懐こくてよかったわ。2023年12月 ソニー α7C II

 もう1匹は、キジトラハチワレのネマニャン。比較的おとなしい子で、ちょっと涙目だ。レンズをシグマの「24mm F3.5 DG DN」につけ替えて至近距離から。

左目が涙目。病院に通っているが、なかなか治らないそうです。2023年12月 ソニー α7C II

 さんざん猫たちと戯れたのち、お茶にしましょうとリビングテーブルを囲む。たまたま妻が座った椅子がネマニャンお気に入りの場所で、そこに座ると、もれなくネマニャンがついてくると……ほんとに来た。

 初対面の人の膝に乗る猫とかうらやましすぎる(うちの猫は誘っても乗ってくれない)。なので、顔がよく見えるよう、テーブルの下にそっと移動して1枚。

初対面の膝に乗ってくつろいでるキジトラハチワレのネマニャン。顔が見えるようにテーブルの下から狙ってみた。きれいなハチワレがよし。2023年12月 ソニー α7C II

 もう1枚、ネマニャンの写真といこう。窓際にある大きなキャットタワーの一番上に、猫ちぐらがひとつ置いてあるのである。そこにネマニャンが入り込んで、上から顔を出してくれたのだ。

 あれ? 猫ちぐらって屋根あったよね、と思ったら、猫が爪で引っ掻いたり噛んだりして遊んでて、天井が抜けちゃったらしい。なんとも不思議な屋根なしちぐらが面白かったので、シグマ「90mm F2.8 DG DN」をつけて。

猫ちぐらの上から顔を出したネマニャン。ちょっと前に体重をかけたら落ちそうな不安定感が……。2023年12月 ソニー α7C II

 よく見ると猫ちぐらが危なっかしくて、これ、前に体重かけたら落ちないですかねと言ってたら、案の定、バランスを崩して床にどすん。ネマニャンはといえば、キャットタワーの上に居残ってて、どうやら落ちる瞬間に脱出したもよう。残念ながら、落ちる瞬間を誰も見てなかったので、何が起きたかはわからないままなのだった。

 逆に一番ビビりで、人に慣れてないので我々が訪れると隠れちゃうんじゃないかと心配されていたのが、冒頭写真で正月飾りと一緒に写ってるクリフ。あにはからんや、警戒して隠れたのは最初の数分だけで、撫でさせてはくれなかったものの、我々の近くにも普通にやってきて、正月飾りと一緒に撮らせてくれたし、おいしそうに猫草を食べてる写真を撮らせてくれた。

クリフは猫草が大好きだそうで、置いたら一目散にやってきてガシガシと食べてたのだった。そして、ちょうど舌が出てる瞬間を。2023年12月 ソニー α7C II

 では本年もよろしく……と書きかけて気づいた。それぞれ単独の写真ばかりで3匹揃ったカットがない!

 というわけで、揃い踏みの写真も撮ったはず、と探して最後の1枚に。皆、人懐こくて元気で、人に遊んでもらいたくてしょうがないって感じでよいのだけど、この微妙な距離感を見ると、もしかして猫どうしの仲は……そこは追求しないことにいたします。

24mmの広角レンズをつけて、なんとか3匹一緒に収めることができた。左側に膝が見えてるのは飼い主のkonemuさん。2匹はそっちを見てる。2023年12月 ソニー α7C II

 なお、今回のみすず、クリフ、ネマニャンの3匹は、買い主のkonemuさんが「Instagram」に写真をアップしてるので(https://www.instagram.com/konemu/)、よろしければそちらもご覧あれ。

 では本年もよろしくお願いします。

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筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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