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新NISAクレカ積立、人気カードにひそむワナ 「三井住友カードプラチナプリファード」より「三井住友カードゴールド(NL)」がオススメな理由

2023年12月26日 07時00分更新

 現在、クレジットカードでの投資信託の購入上限額は月5万円までですが、2024年1月から始まる新NISAはつみたて投資枠の上限が120万円になることに伴い、月10万円までクレカ積立が可能となります。そしてネット証券最大手のSBI証券から「上限額を10万円に引き上げ検討」というニュースが飛び込んできました。1月からSBI証券でクレカ積立を開始する方々、特に上位カードである「三井住友カードプラチナプリファード」で始める方は歓喜したでしょう。

 しかしここで結論から申し上げますと、「そんなわけあるかい!」です。僕の見解としては「三井住友カードプラチナプリファード」はオススメしません。「三井住友カードゴールド(NL)」を使い続けます。今回はポイント還元率特化型のプラチナカード「三井住友カードプラチナプリファード」が本当にお得なのかを検討したあと、「三井住友カードゴールド(NL)」をおすすめする理由をお伝えします。

※記事配信先の設定によっては表や図版が正しく表示されないことがあります。その場合はASCII.jpをご覧ください

世の中そんなに甘い話はありません

 それでは、SBI証券でクレカ積立ができる代表的なカード3枚を簡単に比較してみましょう。

三井住友カード(NL) 三井住友カードゴールド(NL) 三井住友カードプラチナプリファード
年会費 0円 5500円(年間100万円利用で永年無料) 3万3000円
継続特典 なし 年間100万円以上の利用で毎年1万ポイント還元 年間100万円以上の利用ごとに毎年1万ポイント還元(最大4万ポイント)
通常還元率 0.5% 0.5% 1%
クレカ積立還元率 0.5% 1% 5%
対象のコンビニ・飲食店での還元率 最大7%還元 最大7%還元 最大7%還元
クレカ積立月5万円の年間ポイント 3000ポイント 6000ポイント 3万ポイント
クレカ積立ポイント-年会費 +3000ポイント +500ポイント -3000ポイント

 クレカ積立だけを考えた場合、初年度では無料の三井住友カード(NL)が一番ポイントを獲得できます。大きな違いはやはり「三井住友カードプラチナプリファード」のクレカ積立時の還元率が5%という部分です。

 それでは、クレカ積立の上限が10万円になった場合の年間ポイントと年会費との差し引きを見てみましょう。

三井住友カード(NL) 三井住友カードゴールド(NL) 三井住友カードプラチナプリファード
クレカ積立月10万円の年間ポイント 6000ポイント 1万2000ポイント 6万ポイント
クレカ積立ポイント-年会費 +6000ポイント +6500ポイント +2万7000ポイント

 なっ! なんと! 「三井住友カードプラチナプリファード」の年会費との差し引きが+2万7000ポイント! ……って「そんなわけあるかい!」です。

 これで三井住友さんが儲かるわけがない。そのままなら俺もすぐに作成します。例えばSBI証券のライバル、楽天証券から「楽天カードプラチナプリファード」というようなカードが誕生すればわかりませんが、今は競合がいない状態。上限が10万円に引き上げられた場合、クレカ積立のポイント還元率は何かしら変更になると思います。

 例えば、「還元率が2.5%」になったり、「ポイント還元率は5万円まで」になったりするのではないでしょうか。奇妙な投資話と一緒で、世の中にそんな甘い話はありません。

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