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山根博士のグロスマレビュー

高倍率望遠カメラ搭載のハイスペックスマホOPPO「Reno10 Pro+ 5G」は日本版とちょっと違う

2023年12月15日 12時00分更新

◆望遠やボケを自在に楽しめるカメラ

 今回は試用時間がわずかだったため、カメラのテストも特徴的な撮影をするに留まった。カメラのUIは同じColorOSのReno10 Pro 5Gと変わらないが、Reno10 Pro+ 5Gは望遠が3倍になったことから、写真モードでの倍率切替も「0.6-1-3-6」となっている。また、ナイトモードでも同倍率でのワンタッチの切り替えが可能だ。

OPPO

カメラのUI。写真モード、ナイトモードで3倍と6倍が標準になった。設定画面はReno10 Pro 5Gと同じ

 デジタル望遠はReno10 Pro 5Gは20倍までだが、Reno10 Pro+ 5Gでは120倍とかなりの高倍率が利用できる。画質は落ちるため記録用途程度になるものの、遠くの被写体を残しておきたいときなど便利だろう。高倍率時は画面右上に全体構図も見えるので使いやすい。ビデオは4Kの60fpsまでに対応した。

OPPO

写真は120倍対応、高倍率では全体構図が右上に見える。4K 60fps録画も可能

 さらにその他モードから高画質を選ぶと、最大5倍まで5000万画素相当での撮影も可能だ。

OPPO

その他モードにあるEXTRA HD(高画質)。1倍、2倍から、最大5倍に対応

 以下はカメラの作例だ。Reno10 Pro 5Gと広角、超広角の基本性能は変わらないため、撮影は簡単に行なった。

OPPO

青天をAIモードで撮影。うっすらとした雲もはっきりと表現してくれた

OPPO

寝ているネコを起こしてしまったところを撮影。ヒゲも1本1本写してくれる

OPPO

マクロカメラは非搭載、10cm程度まで近寄って撮影

OPPO

若干逆光気味な場所でボケ最大で撮影、ボケの調整は瞬時に対応するので雰囲気ある写真も取りやすい

OPPO

同じ構図でそのまま撮影

OPPO

ビルに向かって超広角で撮影。真ん中の2本の高いビルのうち、右側がシャングリラホテル

OPPO

120倍望遠でシャングリラホテルの上部を撮影。ロゴの「S」をこの程度で写せる

【まとめ】高性能と高倍率望遠でグローバルでも戦える競争力

 Reno10 Pro+ 5Gは高性能チップセットと高倍率望遠を搭載しており、他社のフラッグシップモデルの下位モデルに十分並ぶ性能を有していると言えるだろう。海外での価格は日本円で10万円台前半であり価格競争力も十分にある。グローバル市場では折りたたみモデルの「Find N」シリーズを大々的に展開しており、ストレート形状の標準モデルとしてはこのReno10 Pro+ 5Gが事実上の最上位モデルともいえるだろう。

 日本市場には価格性能比を考えReno10 Pro 5Gが投入されたと考えられるが、今後OPPOのブランド力アップやカメラ性能の高さをアピールするためにも、Reno10 Pro+ 5Gのような上位モデルもぜひ販売してほしい。

OPPO

事実上の最上位モデルだ

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