週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ロボコップの強さと切なさが味わえるなりきり系シューター「RoboCop Rogue City」プレイレポ

2023年12月01日 14時00分更新

圧倒的に強い! だが無敵ではないロボコップ(バランス調整)

 ロボコップといえば愛銃のオート9をバババンと3点バーストで撃ちながら並み居る悪漢どもを倒していくシーンが印象的が、それはこのゲームでも同じ。ロボvs多数の敵というバトルはゲームのコアな部分となっている。

飛び交う銃弾でコンクリート片が飛び散る中を闊歩しながら狙った敵を撃ち倒していく。能力強化をすれば跳弾を使って隠れた敵を撃つこともできる

 ロボは一般的なFPSのようにダッシュしたりしゃがんだりといった行動はできない(短距離ダッシュはスキルで覚える)。そのため「ズシッズシッ」と敵の真っ只中へ踏み込んでいけば当然銃撃を食らうことになるわけだが、拳銃弾程度では微々たるダメージを受けるだけ! スキャナーを使えばターゲットが強調されて狙いを付けやすくなるし、オート9の弾数は無制限なので、細かなことは気にせずに撃ちまくるロボコップらしいバトルを存分に味うことができる。

L2ボタンで狙いをつけると敵がスキャンされ姿が見やすく。一定時間時間の流れをスローにして狙いを定めやすくするスキルもある

 ただし、撃たれ強くはあるが無敵ではないのも映画同様。敵からの攻撃(ライフル弾や手榴弾、ハンマーでの一撃なんかも)をくらえばロボのHPは着実に減っていくし、中盤以降で登場する重機関銃やロケット弾といった高威力の武器の直撃ならガクッと減ってしまう。

 それらのダメージでHPが0%になるとチェックポイントからやり直しとなってしまうので、危険な状況になったらストック制の回復アイテムを使うことが重要だ。

倒した敵が落とした武器を拾って使うこともできる。コブラ砲も出てくるよ!

 ほかにも敵を掴んでから放り投げたり、重いパンチを食らわせたりといったアクションも。相手を倒せば血が吹き出したり肉体が四散したりと過激なバイオレント描写がなされるが、これも原作リスペクトを存分に感じさせるところだ。

攻撃を見舞ったあとの敵のリアクションも豊富。強烈なパンチを食らった敵はあわれ肉塊に

 ゲーム中盤では、宿敵とも言えるオムニ社の治安維持用ロボットED-209との直接対決があり、山場のひとつとなっている。原作映画では正面切って戦うことのなかったED-209だが、ガチンコセメント勝負ではこれほどまでに高火力なのか! というのをイヤというほど思い知らされた。ゲーム終盤ではさらなる強敵と対峙することにもなり、ストーリー的にもゲーム的にも熱い展開が待ち受けている。

原作映画ではなかったED-209とのドンパチが体験できるというだけで胸熱。不気味な機械音声を発しながら迫ってくる!

捜査の積み重ねが巨大な事件解決への真相への道筋

 ゲームを進めるためにもうひとつの大事な要素が“捜査”だ。これはマップを歩き回って周囲の人に聞き込みをしたり、犯罪の証拠を見つけ出したりするもの。捜査は主目標と副目標に分けられている。

 主目標は、文字通りに物語の軸をなすもの。2での悪党ケイン亡き後のデトロイトに新たに現れ、悪党連中を扇動する“新顔”にまつわる事件を解き明かすことで、事件のさらなる真相へと迫っていく。

 一方の副目標は、メインのストーリーとは直接関わりのない事件を解決するもの。街中での揉め事や傷害事件、ときには警官仲間からの頼まれるお使いなんてものまで。重大犯罪ばかりに立ち向かっているのではないロボの日常を垣間見ることができて、思わずほっこりしてしまう。

主・副目標のほかに落書きや駐車違反など軽犯罪の取り締まり要素も。厳しく罰するか否かで市民のロボに対する評価が変化する

 捜査の途中では市民と会話を交わすこともあり、いくつかの選択肢から回答を選ぶ場面も。主要なNPC(オムニ社に雇われた新米警官や、ロボのカウンセリングを行う心理学者、スクープを狙うテレビキャスターなど)との会話の中で、選択肢が出現することがある。「どの選択肢を選べば……」と悩まされることもしばしばで、これもまたロボコップとの一体感を味わえておつなものである。

回答によってキャラクターのその後やエンディングに変化が

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう