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ロボコップの強さと切なさが味わえるなりきり系シューター「RoboCop Rogue City」プレイレポ

2023年12月01日 14時00分更新

アップグレードで強化されていくロボコップ

 凶悪化する犯罪者に対応するべく、ロボコップは成長要素によって能力を強化していける。敵を倒したり目標を達成してレベルアップすることで、9つあるパラメーターを強化することができる。たとえば、戦闘を上げれば武器ダメージが、体力を上げればHPがアップするといった具合。

 また、特定段階まで強化すると、短距離ダッシュや経験値増加といった追加スキルがアンロックされる。強化する能力次第でゲームの進め方にも違いが出てくる。

目標達成や敵を倒すことでロボはレベルアップ。自分が伸ばしたい能力を強化できる

 さらに、標準装備であるオート9も強化できる。オート9はシナリオをクリアしていくごとに入手できるマザーボードに回路をはめていくことで、威力や弾数、リロード時間などが強化される。回路図中には能力が減退してしまうマスも用意されていて、ちょっとしたパズルのようになっている。

マザーボードに回路をセットしてオート9を強化。複数あるチップのどれを使うかはプレイヤー次第

40年越しに果たされる“あのロボコップ”との再会

 これまで書いてきたように本作の魅力は“ロボコップになりきれる”という点。それは捜査や銃撃戦といったアクション面だけではなく、シナリオ面でも同様だ。

 主人公のロボコップは、周囲から常に「人間なのか機械なのか」という問いかけにさらされる。AIの時代になった今だからこそ“人間と機械の違いは”というテーマは、さらなる重みを感じさせる。ゲームでも欲望むき出しの人々が多数登場するのだから、余計にそうなる。物語が進むごとに味方が窮地に追い込まれていく展開も、実にロボコップ的だ。

キレのあるロボコップのセリフもいちいちカッコイイ!

 さらに、公開当時から年齢を重ねた原作ファンがプレイすると必然的に感じるであろう“老い”や“生への執着”といったテーマも加えられていて、より深みを増したものとなっている。あまり書くとネタバレになるが、過去からの因縁が“あの場所”で再燃するというクライマックスシーンは長らくロボコップのファンでよかったと思わされる展開だ。

 原作のビジュアルやテーマをしっかりと踏襲した上で、新たな時間軸を生み出した本作は、紛うことなき「ロボコップ」の続編といっていいだろう。

ブラックなニュースやCMが飛び交う世紀末的世界観。このあたりも原作リスペクト

【ゲーム情報】

タイトル:RoboCop: Rogue City
ジャンル:FPS/RPG
販売:3goo
プラットフォーム:PlayStation 5
発売日:2023年11月30日
価格:8580円(パッケージ・ダウンロード)
CERO:Z(18才以上対象)

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