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たかがクランプ? されどクランプです。驚くほど使いやすいベッセイのクランプ3種

2023年11月27日 18時00分更新

大きなものが挟めるスプリングクランプ「Vario Clippix(XVシリーズ)」

 ベッセイのクランプの中で、真っ先に「ナニコレー!?」と食いついたのが、スプリングクランプの「Vario Clippix(XVシリーズ)」(実売価格1090円〜1320円)。謎の角付きスプリングクランプで、この「角」に何の意味があるのか興味がわきました。

何故か突起のような角がついています

 自分にとって想像の範囲外で、説明を見るまで理解できなかったのですが、なんとこの角はスライドレール。アームが動いて、挟む幅を変えられるという優れもの。

開くとアームの位置を動かせます

 力が大きくかかる部分を稼働にすると強度が落ちるので、こういうものがあるとは思っていなかっただけに驚きでした。

 稼働にしても滑らず挟める原理は、F型クランプと同じ。アームに力がかかるとわずかに傾き、根元が引っかかって動かなくなるというものです。囲炉裏の自在鉤などもこれですね。

 洗濯バサミのように挟むだけでいいスプリングクランプは、仮止めにするのに便利。しかし、アームが大きく開かず、挟めるものが限られてしまうのが残念なところでした。その点このVario Clippixであれば、簡単に幅を変えられ、幅の広い物でもサッと挟めるのが最高です。

大きく開くので、挟めるものの幅がぐっと広がります

 もちろん、挟む力は強くないので万能とは言えませんが、手早く押さえたいときには大活躍してくれるはずです。

安物で十分だというのも一理あるけど
ここまで使い勝手が変わるとは……!

 クランプはある程度数を揃える必要があるのと、多少使いにくくても、とりあえず固定できれば役目を果たしてくれるため、安物に目がいきがち。しかし、少しの違いでここまで使い勝手が変わるとなると、次からクランプを買うとき考えてしまいますね。

 どれを選ぶかは人それぞれですが、ちょっとでも気になったなら、1つお試しで買って試してみてはいかがでしょう。個人的には、Vario Clippix(XVシリーズ)が気に入ってます!

●お気に入りポイント●

・強く締めても材料に傷がつきにくい(UKシリーズ)

・素早く強力に固定できる(KLIシリーズ)

・厚みがあっても手軽に挟める(XVシリーズ)

この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

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