悪意ある人たちにとっても稼ぎ時
ブラックフライデーが今年も盛り上がっています。
日本でもECサイトを中心に年に一度の大安売りが開催中。たとえば楽天市場では11月21日から27日までポイント最大44.5倍に。Googleストアは11月17日から27日までPixelシリーズのスマホや周辺機器が大幅割引。ZOZOTOWNは最大95%OFFと銘打ったセールなどが催されています。
ブラックフライデーを日本に広めたと言えるAmazonでも先行セールが始まっており、12月1日までの10日間は人気商品が特別価格で販売されるほか、ポイントアップやスタンプラリーなどのキャンペーンが同時開催されるようです。
多くのECサイトでは1年で最も割引されるタイミングということもあり、「この瞬間を待っていた!」という人たちも多いでしょうが、そのなかにはあなたを罠にハメる詐欺師も混じっていることを忘れてはいけません。
悪意ある人たちにとってもブラックフライデーは年に一度の稼ぎ時なのです。
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銀行やカード会社をかたるフィッシング詐欺に注意
直近で5万通超え! ECサイトを騙る詐欺メールが急増中
昨年のブラックフライデーが開催された11月、Amazonを騙るフィッシングメールやSMSが急増し、フィッシング対策協議会に届いた報告数全体の約36.5%を占めました。その月の報告件数は計7万204件でしたので、じつに2万5000件以上が偽Amazonからの詐欺メール・SMSだったと言えます。
そして直近では、Amazonプライム感謝祭が日本で初開催された2023年10月の報告件数は15万6804件。そのうち5万件以上がAmazonを騙るものでした。ECサイトを騙る詐欺メールは今や1ヵ月で(しかも報告された分のみで)少なくても5万通超が飛び交っているのです。
このような状況下で迎える今年のブラックフライデー、注意するに越したことはありません。
クレジットカードが乗っ取られて金銭被害に遭う恐れあり
まずはメールやSNS投稿などで激安情報を目にしても安易にURLをタップするのは避けましょう。気になる商品であれば、商品名をコピペしてECサイト公式で検索し直すのが安全です。
そしてお目当ての商品を購入した後も注意が必要です。
“決済に失敗したのでカード情報を再入力してください”“不審な挙動を検知したためアカウントを凍結しました。こちらのURLから再ログインを”などといったメールが届くかもしれません。
実際に購入した直後ですから驚いてしまうかもしれませんが、こうしたメールは真偽を問わず無視してください。どうしても気になる人は、ブックマークや検索から直接公式に飛び、そのような告知があるかマイページなどから確認しましょう。
搦め手として、“●●の購入を確認しました。返品はこちらのURLから”と、買ってもいない高額商品の購入完了メールも存在します。慌てずにメール内のURLや電話番号は触らず、前述したように該当するECサイトの公式を直接検索して確認・問い合わせしましょう。
ちなみにAmazonの場合は、「アカウント&リスト」→「アカウントサービス」→「メッセージセンター」でAmazon公式が送ったメール一覧を確認可能です。
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なお、不審なメールやSMSなどを受け取った場合、フィッシング対策協議会に報告することができます。
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